時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

マイ・フレンド

2010-01-28 | essay
「いま駅、これから行っていい?」
日曜の朝九時半、彼女からの電話。

彼女だから、驚かない。
店があるから、とりあえず着替えてはいるけれど、
子どもらはまだパジャマだよ。

彼女の娘の用事が近くであって、
用事が済むまでの一時間余、喋って帰っていった。

彼女は、わたしが大阪から転校してきて最初にできたともだち。
かれこれ三十数年来、一番長~いともだち。

子どもの頃、顔も背格好もよく似ていて、
双子みたいね、ってよく言われた。
今では全然似ていないけれど!
(息子いわく、お母ちゃんより全然若い。怒!)

誕生月も同じで、毎年2月になると
「ふたりだけのバースデーパーティー」なるものを
他のともだちには内緒で企画した。
フルーチェを作って食べたり、プレゼントを交換したり、
ささやかなふたりきりのお祝いの会。
楽しかったねえ、女の子の時間。

お互いの家に泊まりっこしたりもしたなあ。
一緒に泣いたり笑ったりケンカしたり。
高校からは別々の道をゆき、
それぞれの周りの世界が変わっても、
住む場所が離れても、
年齢を重ねても、
お互いの人生の節目節目には、いつのまにか側にいた、
たいせつなマイ・フレンド。

わたしの何倍も自由奔放な彼女。
たくさんの恋愛騒動、結婚・離婚・そして再婚。
また何か起こるんじゃないかと、以前はヒヤヒヤしたけれど
幸せな暮らしに落ち着いてもう十数年。
やっとわたしも安心してアナタをみていられるよ。

不思議なことに偶然同じ姓のひとと結婚して、
今はふたり同じ名字を名乗る。

いつまでもおちゃめでかわいい、妹みたいな彼女。
ほんとうに姉妹みたいになっちゃったね。
ひととひとが出逢って、繋がる。。。
縁とは本当に不思議なものだ。
ともだちは一生の宝物。

最新の画像もっと見る