新しい花と時間を経た花。
珍しく共存している紫陽花を見た。
まるで、孫を陰で見守るおばあちゃんのよう!なんと優しい風景なんだろう。
手入れされている紫陽花は、花の盛りを過ぎると無情にもすっぱり伐り取られてしまう。
紫陽花は、伐らずにおくと少しずつ色彩が渋く濃くなり、その後、花弁を散らすことなく段々と色を落として最後には自らドライフラワーのようになってゆく。
その姿をみるのがわたしはすきだ。
その変化してゆく姿にもそれぞれのうつくしさがあると思っている。
それは経年変化を愉しむ皮革のようでもあり、
ニンゲンの一生とも似ている。
瑞々しい若さだけを美とする見方は、あまりにも浅はかだ。
老いて深みや滋味を増す…。
自分もそういうニンゲンでありたいと
実は密かに思っている。
経年劣化を自然の経年変化と捉え、
カラカラのドライフラワーの潔いうつくしさをココロに携えたお婆さんになろうと、もう大分前から決めている。
健康維持には努力を惜しまず、経年変化を楽しみましょう!