熊本日独協会 第64回 通常総会が令和7(2025)年午後6時半から鶴屋カーネーションホールで開かれる。
議決された2025年度事業計画8項目の内の一つが「グローバル人材の育成」。
細目の一番目に次が掲げられている。
・ 世界の未来を担う若者を熊本から育成する
熊本日独協会は自己紹介にもあるように1962年に創立された。
創立30周年記念誌のあいさつに当時の鹿子木敏範会長は書かれている。
「ドイツ人と熊本の結びつきは、明治20年に創設された第五高等学校がきっかけとなった。」
熊本日独協会の創設にも多くの五高卒業生の熱意が結集した。
会長職も初代の本田弘人 熊本大学長から第2代(石坂繫 熊本市長)、第4代(星子敏雄 熊本市長)、前述の第5代(鹿子木敏範 熊大教授)、第6代(大久保圭一郎 《㈱》フンドーダイ会長)までほとんどを五高卒業生が占め、第8代会長の栗崎了 熊大名誉教授も旧制第五高等学校から新制の熊本大学法文学部に移られたと聞いた。
熊本大学武夫原会という大ざっぱに言えば、「五高の後身である法文学部(その後、法学部と文学部に分かれる)の卒業生と教職員などの関係者を会員とする」同窓会組織がある。
そのホームページに本協会の吉永理事のお名前があるのを見つけた。
教育学部同窓会長の吉永誠吾先生より、「武夫原頭に草萌えて」の楽曲音源をいただきました。
吉永理事は東京芸術大学で音楽学を修めた後、熊本大学教育学部で教鞭を執られ同大の名誉教授となられた。
熊日生涯学習プラザで「音楽の贈り物 」と銘打つ名曲鑑賞会の講師も長く務められている。
ところで、青雲の志を謳った「武夫原頭に草萌えて」は次の歌詞で終わる。
見よ竜南に一道の 正気ありてぞ日の本の
青年の名に力あり 二十世紀に光あり
贈られた音源で聴く熊大生による五高寮歌の合唱はかってのバンカラからは程遠く清新である。
ふたたび『熊本日独協会創立30年記念誌』の鹿子木先生(親しくそうお呼びする)のごあいさつを引用したい。
ー かっては、旧制高校出身者が日独交流の主役であったが、今は若い世代が中心になっているのは心強い傾向である ー
近年は新たに《 グローバル 》《 イノベーション 》《 人材育成 》といった視点が協会活動に加わっている。
これも時代に即した変容の一つといえようか。 (M.S.)
吉永名誉教授が指揮し、音源を提供された五高寮歌「武夫原頭に草萌えて」の演奏は以下の武夫原会ホームページで視聴することができます。
https://www.web-dousoukai.com/bufugen/
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