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タイムトラベラー

2006-12-28 15:10:56 | Weblog
「時をかけるオヤジ」捕まる。







競馬新聞懸賞詐欺 兄弟に実刑判決(抜粋)
2006年12月28日(木)

「レース前日の消印」を押して

「競馬クイズの応募はがきを郵送」し

懸賞金をだまし取ったとして

有印公文書偽造や詐欺などの罪に問われた

いずれも岩手県二戸市の日本郵政公社職員(兄(42)と弟(41))の

判決公判が27日

盛岡地裁で開かれ

裁判長は両被告に

懲役2年6月(求刑懲役4年)の

実刑判決を言い渡した。

<裁判長>
「郵便局員の地位を悪用した悪質な犯行で、常習性も顕著」

被告が「実際に購入した馬券がほとんど外れ」

クイズでは「すべて的中」している不可解さなどを指摘

 →「不正行為が推認される」


両被告は起訴事実を否認していた。


<判決>

両被告は共謀して

平成17年4~6月にかけ

競馬新聞企画の「3連単クイズ」で

「レース前日の消印を押したはがき」に

「レース後の結果を記入して郵送」

「懸賞金計29万5100円を詐取」した。








ちょいネタだけど、おもしろい。

盲点をつく犯罪。



ただ「推理小説のテクニック」では

「禁じ手」です。



こういうヒトたちが犯人になっちゃうと

「推理小説」も

成り立ちません。

厳しく裁きましょう。






次週予告

「過去に遡ったオヤジ、現実に戻る」

お楽しみに。
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不謹慎とは思いますが・・・

2006-12-28 15:09:40 | Weblog
坊主丸儲け・・・というコトバが浮かんできます。





お布施泥棒600件自供、飛行機で移動し高級ホテル泊(抜粋)
12月28日3時6分配信 読売新聞


熊本県八代市の寺に盗みに入り

住職にけがを負わせたとして

4月に県警に

強盗致傷容疑で逮捕された

「住所不定、無職被告(55)(公判中)」が

調べに対し

この10年間で

北海道と沖縄、徳島県を除く44都府県で

「寺のお布施」を狙って

「約600件の窃盗」

を繰り返したと供述していることがわかった。


<県警>
うち約350件(被害総額約3億4000万円)の裏付けを取り

これまでに12件(同約1400万円)

を追送検。

泥棒行脚に

 ○飛行機や新幹線を使い
 ○宿泊は高級ホテル
 ○熊本市と大分市でマンションを借り
 ○大分市のマンションには交際相手の女性を住まわせていた


藤井被告は

3月28日午前0時20分ごろ

八代市の寺の庫裏で約4000円を盗んだところを

住職に見つかり

逃げる際に石で住職の頭を殴るなどして

約1か月のけがを負わせた。

現場に残された眼鏡は

「約70万円もする高級品」で

県警は販売経路から

「藤井被告が購入」していたことをつかみ

「4月13日に逮捕」した。








世界中の

「住所不定、無職」の中でイチバン金持ちじゃないかな、と。



それにしても

約350件で

被害総額約3億4000万円

単純計算で

1件当たり「97万1千円」!



そりゃあ、豪遊もしますよ。



しかも、中には「約4000円」なんてのもあるわけだから

「あるところにはある」と。



まあ「正しい目的」に使われるのだとは思いますけどね。








時はカネなり、ゴーン(108つ、煩悩の音なり)。
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カミング・スーン!タダ働き

2006-12-28 15:08:40 | Weblog
ヒタヒタと近づく不気味な足音。真冬の怪談。







労働時間規制を撤廃 残業代なしの制度導入を(抜粋)
2006年12月27日(水)共同ニュース

厚生労働相の諮問機関、労働政策審議会分科会は27日

「労働時間規制を撤廃するホワイトカラー・エグゼンプション(適用除外)導入」

を求める報告書をまとめた。

管理監督者の一歩手前で

「それにふさわしい年収などが対象者」の要件。

厚労省は

年収800万-900万円程度以上

を想定している。

働く「時間の裁量が広がる」一方

「残業代が支払われなくなる」。

分科会は

労働者側委員の

「”長時間労働を助長する”との反対」

を押し切る形で結論を出した。

厚労省は

「労働基準法の改正案」を

来年の通常国会に提出する方針。

与党内で

「世論の反発を懸念する声」も出ており

「今後の調整が難航」する可能性もある。


<報告書>
「ホワイトカラー労働者の増加など就業形態が多様化し、企業では高付加価値で創造的な仕事の比重が高まり、自由度の高い働き方がみられる」

それにふさわしい制度としてエグゼンプションの導入を認めるべきとした。







いよいよ報告書がまとまり、

「労働基準法の改正案」を

「来年の通常国会に提出」となった。

27日のこのニュースを待ってたかのように、

28日朝の「とくダネ」で特集してた。

街行くサラリーマン君は「え、そうなの。ウチは出るから大丈夫だよ。え、ダメなの?」なんて言ってた。

まあ、アンケートなんて、きちんとしたデータ背景が分からないヤツは信用しないけど

12/18の共同ニュース記事でも

「労働時間規制の緩和策について、20-40代の会社員の73%が全く知らないと答えていることが18日、インターネットを使った連合のアンケートで分かった。」

なんてのがあったから、実態どおりなんでしょうね。







時間規制撤廃慎重対応を 太田代表が首相に要請(抜粋)
2006年12月26日(火)共同ニュース

公明党の太田代表は26日午後

安倍首相と会談

ホワイトカラー・エグゼンプションの導入問題で

「相当慎重にすべきだ。直ちに法制化するなど拙速であってはならない」

と慎重な対応を強く求めた。


<太田氏>
「雇用や残業に絡んだ極めてデリケートな問題だ」


<首相>
同日夜
「まだ議論をしている最中だ。これからさらに議論を深めていかなければならない」


<公明党幹部>
同日夜
「労働者から残業手当を奪う法案になり、通常国会での最大争点になりかねない。攻め手を欠いている野党側を喜ばせるだけで、法案を出すべきではない」








お、「労働者の味方」って思うけど、そんなこともなく

「通常国会での最大争点になりかねない。攻め手を欠いている野党側を喜ばせるだけで、法案を出すべきではない」

と「党利益」のためですね。








ホワイトカラーの労働時間規制除外導入による影響は?
(2006年12月27日 読売オンライン記事「ホワイトカラーの労働時間規制除外、労基法改正案へ」より)


メリット
 労働者は自分の判断で、出社・退社時刻など、1日の労働時間を調整できるようになる

デメリット
 残業手当は支給されず、成果で給料が決まる。

必要与件
 ①企業が新制度を導入しようとする場合、事前に労使で協議し、労働者側の同意を得なければならない。

 ②新制度の対象者については、週休2日に相当する年104日の休日確保を企業側に義務付け、違反した場合は罰則を科す。








となってる。で







対象者の条件は?
(2006年12月27日 朝日ドットコム記事『残業代ゼロ「導入適当」 労政審』より)

<労働政策審議会分科会報告書>

 (1)労働時間では成果を適切に評価できない
 (2)重要な権限・責任を伴う
 (3)仕事のやり方などを使用者に指示されない
 (4)年収が相当程度高い

の4点。

 →「管理職の一歩手前の人」を想定

 



これが「年収800万-900万円程度以上」ってヒトですね。

で、労使の視点は?





労働組合側視点は?
(同記事より)

 ①「労働時間規制がなくなれば過労死が増える」
   →導入反対を強く主張。

(報告書では)「新たな制度の導入は認められないとの意見があった」との文言を入れることで、労組側も取りまとめに応じた。



 ②「残業代の割増率引き上げ」要求

(報告書では)「一定時間を超える時間外労働は現行(25%)より高い一定率を支払う」
  →具体的な数字は政省令に先送り







経営側視点は?
(同記事より)
 「年収条件を低くしたい」


(報告書では)「導入企業ができるだけ広くなるよう配慮すべきだとの意見があった」と表記

 




ということで、全く「かみ合ってない」ところを

「押し切る形で結論」となったワケですね。



「とくダネ」の評論家さんも「ここぞ」とばかり

「知識を披露」。



「欧米では既に導入されてる。自分で勤務時間を決められるとはいっても、ノルマがあるため、過労になっている」

「今までの年収を維持しようとするとそうせざるをえない」

ということらしい。

しかも

「今までは企業側が”業務を指示”することで”過労”となっていたが、”自分の意思”で仕事をしてたってことになると、”労災”の認定も難しくなるし、”企業の責任”も問えない」

ってハナシ。



そんなワケで





残業代ゼロ導入、労働Gメンの6割が「反対」(2006年12月14日 朝日ドットコム記事)





なんてハナシが出る。

「実態が全くつかめなくなる」から。

タイムカード不要なわけでしょ、時間管理しないんだから。



「800万以上」という年収も

「残業代抜き」なのか

「残業代込み」なのか

で全然違ってくる。



「残業代抜き」でなら

比較的「高給」だと思うけど、



「残業代込み」のヒトだったら

その分がカットされるとすると

「たいへんな打撃」。

おそらく「家族持ち」は生活できなくなる。



「消費税」だ「定率減税撤廃」なんて

「財布直撃」のハナシに加え

こんな「リーサルウエポン」を用意するとは。

とても「少子化対策」考えてる政府とは思えん。

子供なんか作れるかってーの。



いくら「休み」があったって

「財布がカラッポ」じゃ

「労政審」のいう

ノーテンキな「ゆとりある暮らし」なんて

ありえん。



どちらにしても「単純に残業代」を無くすって方向じゃあ

おかしいと思う。



良くも悪くも「残業」ということを含んだ上で成り立っていた

「給与体系」なんだし

全く新しい「給与体系」を作らんとアカン。

それは当然。



あくまで「導入を前提」とするなら、だけど。



「とくダネ」の評論家さんも言ってるように

「過労」や「過労死」は避けられないし、



「管理監督者の一歩手前」ってのがまた、ビミョー。

要するに

「イチバン働いてるヒト」



「管理者」「マネージャー」であれば

それこそ「部下」に

「効率よくシゴトさせればいい」

ってハナシもあるけど

自分でやるわけだから「逃れようが無い」。



しかも「成果」ってのが曲者。

要するに「ノルマ」。

「ノルマ」が適正かどうかは

「誰が判断するのか?」



しかも

「みんな」が

「がんばればがんばるほど」

「底上げ」されるのが

「ノルマ」。



昔「受験地獄」を作った

「偏差値」

と同じ仕組み。



「死ぬ気」でがんばれば

「評価される」かもしれないが

「ハードル」が上がる。



「成果評価」としては

「適正」だと思うけど

それは「労働時間上限」

とかがあってのハナシ。



自分の命を削って

「ノルマを稼ぐ」ヒトを

「誰が」

「どうやって」

止めるのか?



その歯止めを無くすのが

今度の「改悪」だ。



「休日確保を企業側に義務付け、違反した場合は罰則を科す」

ってコトバもそう。

なーんのイミもない。

すでに体験してるヒトもいると思うけど、

「休め休め」と言われて休んでるヒト。



ホントに休んでるか?



ムリに休んだら

「平日の残業」が増える。

残業を増やしたくなければ

「シゴトを持ち帰る」



「情報漏えい」なんて言ってるけど

その一部は

この「持ち帰り」で生まれてる。



サービス残業として「外に出てる」ボリューム なんて

「ほんの一部」だ。

今でも、そこまでして「仕事してる」例は存在する。



自分もやったことあるしね。



サービス残業はホーント、どこの企業にもあって、なんと「日銀」でも発生してる。

「日銀でサービス残業1億6800億円(2006年12月26日 読売オンライン記事)」



経営者側からすれば

「過労問題・残業代未払い」みたいな

メンドクサイ問題を一挙に

解決できる「起死回生」の

リーサルウエポンがコレ。



財界の重鎮みたいな「モーロクじいさん」が

ハッスルするわけですよね、そりゃあ。







じいさんのハッスルは構わんけど、

「ハッスルで過労死」するヒトはたまらんよね。
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