全国区のドラマに出ているのが
もはや、フツーの風景に。
共演者の実力を引き出す男・大泉洋に、甘え過ぎたアノMC(抜粋)
サイゾーウーマン-2010年10月23日
今回ツッコませていただくのは
ドラマ『黄金の豚』(日本テレビ系)の宣伝のため
さまざまなバラエティー番組に登場していた大泉洋。
この人を前にすると
タモリや
石橋貴明
三谷幸喜など
多くの人がはしゃぎまくり&イジりまくり
イヌの"うれション"状態になってしまう
という不思議な魔力(?)があるのだが
10月16日放送の『嵐にしやがれ』(同)でも
その魔力が存分に発揮されていた。
松本潤が初っ端から大泉洋にからむと
「バカ!」と一喝。
<番組内容>
「大泉洋に関するさまざまな噂」
「人との距離感がおかしい(異様に近い)こと」や
「実は直毛(カーラーで巻いてる証拠写真アリ)」に始まり
「北海道の方言」
「料理対決」など
お楽しみパックのような充実ぶり。
嵐もイキイキ楽しんでいて
ネット上では
「(『嵐にしやがれ』が)初めて面白かった」
「スタッフ代わった? と思うくらい面白かった」
など絶賛の声が溢れていた。
実際
嵐の一番の魅力は
『Dの嵐』など深夜番組で見せた
「5人だけのウダウダのパジャマトーク」
だと評されることが多いのだが
達者な芸人たちが横並びの関係でトークする
『しゃべくり007』(同)的な番組構成の
『嵐にしやがれ』は
嵐の良さが発揮されず
単なる劣化版に終始しがち。
そんななか
"大泉洋"
というおいしいエサを得ると
番組がこうも変わるのか......というのは、新鮮な気もした。
しかも
大泉洋のスゴイところは
自分の力を感じさせず
相手を気持ちよくさせ
「オレのツッコミ、冴えてる!」
「今日のオレのトーク、調子良い!」
「うまくイジってやった」
などと思わせてくれるところだ。
たとえば
野球漫画『ドカベン』の山田太郎には
グラブの綿を抜いてわざと大きな音で捕球し
「ピッチャーに「イイ球がきてる」と思わせた」
というエピソードがあるが
これに限らず
うまい人というのは
「相手の打ちやすい絶好の場所にボールをトスしてくれたり」
「放ってくれたり」
するものだ。
「相手に自信を持たせつつ、相手の力以上のものを引き出してくれる」
これ、計算ではないだろうが
大泉洋が持っている不思議な力なのだと思う。
ただし
これはあまりにスムーズであるだけに
相手に理解されないこともある。
その例が
10月20日放送の『DON!』(同)
での中山秀征だ。
ゲストの大泉洋が
どんな話題でも
うまく食いついて切り返し
笑いに変えてくれるだけに
ものすごい抽象的でボンヤリした球をヘンな場所に放り続ける中山秀征。
それでも困惑の顔ひとつしない大泉洋だが
耐えられなくなってしまったのは
隣で見ていた有吉弘行だった。
「あのねえ、大泉さんが腕あるからって、フリが雑すぎますよ(苦笑)」
MCが気持ちよく進行できるときは
実は
「イイ音で捕球して自信を持たせてくれるキャッチャー」
がいたり
「好プレーをそうは見せずにやってくれてる野手」
がいるもの。
番組MCの名捕手(助手?)として
大泉洋の需要は高そうです。
褒めすぎである。
(的は得てるけど)
この記事は
大泉洋の
「バラエティの需要」
について書いているけど
バラエティ出演のそもそもの理由は
「ドラマの番宣」。
すごいなあ。
あの大泉洋が
こんなメジャーに!
バラエティでの実力は
「折り紙つき」
なんだから分かるけど
「ドラマ」でも!!
「黄金の豚」は
「ハケンの品格」
で見せた名タッグの再臨だ。
そういえば
「SPEC」は
「ケイゾク」の世界観を引き継いでるし
「医龍」は
人気ドラマの続編。
テレビ離れ著しい今
「キムタク」魔力も薄れ
「カリスマ人気のスター出すだけで数字が読めた時代」も
もはや終わりを告げ
「過去のヒット」を引きずるしかないのかもしれないが
そういう状況下
「大泉洋」は
多方面で
「数字の取れる」
キャラクターになりつつあるのかもしれない。
ここでは
「イイ音で捕球して自信を持たせてくれるキャッチャー」を
強調してるけど
さんま御殿を見てて
改めて思った。
きっと
「誰に対しても同じコミュニケーション」
というのも大きな魅力だと思う。
さんま師匠に対して
「そういうなら、あなたがやったらいい」
みたいな言い方を
フツーにする。
若手芸人が萎縮したりする「さんま師匠」相手に
フツーのやり取り。
ただ
そのしゃべり方というのは
どういう番組でも同じだ。
いわば
「大泉洋スタンス」
があり
誰に対しても同じように接し
かつ
「嫌みがない」。
それが
「うまいキャッチャー」
につながってるのだと思う。
「水曜どうでしょう」は
繰り返し放送されてるけど
何度も見たシーンを
「また見ても」
なお、おもしろい。
何回でもおいしい
「スルメ」
のような番組で
それは
共に旅するミスターやうれしーや藤村Dとの
「掛け合い」
の魅力だけど
やはり
類稀なる
「大泉洋のキャラクター」
あってのものだ。
本当はすごく努力してるんだろうけど
「ただ、そこにいるだけで面白い」
そう思わせる「大泉洋」に脱帽だ。
もはや、フツーの風景に。
共演者の実力を引き出す男・大泉洋に、甘え過ぎたアノMC(抜粋)
サイゾーウーマン-2010年10月23日
今回ツッコませていただくのは
ドラマ『黄金の豚』(日本テレビ系)の宣伝のため
さまざまなバラエティー番組に登場していた大泉洋。
この人を前にすると
タモリや
石橋貴明
三谷幸喜など
多くの人がはしゃぎまくり&イジりまくり
イヌの"うれション"状態になってしまう
という不思議な魔力(?)があるのだが
10月16日放送の『嵐にしやがれ』(同)でも
その魔力が存分に発揮されていた。
松本潤が初っ端から大泉洋にからむと
「バカ!」と一喝。
<番組内容>
「大泉洋に関するさまざまな噂」
「人との距離感がおかしい(異様に近い)こと」や
「実は直毛(カーラーで巻いてる証拠写真アリ)」に始まり
「北海道の方言」
「料理対決」など
お楽しみパックのような充実ぶり。
嵐もイキイキ楽しんでいて
ネット上では
「(『嵐にしやがれ』が)初めて面白かった」
「スタッフ代わった? と思うくらい面白かった」
など絶賛の声が溢れていた。
実際
嵐の一番の魅力は
『Dの嵐』など深夜番組で見せた
「5人だけのウダウダのパジャマトーク」
だと評されることが多いのだが
達者な芸人たちが横並びの関係でトークする
『しゃべくり007』(同)的な番組構成の
『嵐にしやがれ』は
嵐の良さが発揮されず
単なる劣化版に終始しがち。
そんななか
"大泉洋"
というおいしいエサを得ると
番組がこうも変わるのか......というのは、新鮮な気もした。
しかも
大泉洋のスゴイところは
自分の力を感じさせず
相手を気持ちよくさせ
「オレのツッコミ、冴えてる!」
「今日のオレのトーク、調子良い!」
「うまくイジってやった」
などと思わせてくれるところだ。
たとえば
野球漫画『ドカベン』の山田太郎には
グラブの綿を抜いてわざと大きな音で捕球し
「ピッチャーに「イイ球がきてる」と思わせた」
というエピソードがあるが
これに限らず
うまい人というのは
「相手の打ちやすい絶好の場所にボールをトスしてくれたり」
「放ってくれたり」
するものだ。
「相手に自信を持たせつつ、相手の力以上のものを引き出してくれる」
これ、計算ではないだろうが
大泉洋が持っている不思議な力なのだと思う。
ただし
これはあまりにスムーズであるだけに
相手に理解されないこともある。
その例が
10月20日放送の『DON!』(同)
での中山秀征だ。
ゲストの大泉洋が
どんな話題でも
うまく食いついて切り返し
笑いに変えてくれるだけに
ものすごい抽象的でボンヤリした球をヘンな場所に放り続ける中山秀征。
それでも困惑の顔ひとつしない大泉洋だが
耐えられなくなってしまったのは
隣で見ていた有吉弘行だった。
「あのねえ、大泉さんが腕あるからって、フリが雑すぎますよ(苦笑)」
MCが気持ちよく進行できるときは
実は
「イイ音で捕球して自信を持たせてくれるキャッチャー」
がいたり
「好プレーをそうは見せずにやってくれてる野手」
がいるもの。
番組MCの名捕手(助手?)として
大泉洋の需要は高そうです。
褒めすぎである。
(的は得てるけど)
この記事は
大泉洋の
「バラエティの需要」
について書いているけど
バラエティ出演のそもそもの理由は
「ドラマの番宣」。
すごいなあ。
あの大泉洋が
こんなメジャーに!
バラエティでの実力は
「折り紙つき」
なんだから分かるけど
「ドラマ」でも!!
「黄金の豚」は
「ハケンの品格」
で見せた名タッグの再臨だ。
そういえば
「SPEC」は
「ケイゾク」の世界観を引き継いでるし
「医龍」は
人気ドラマの続編。
テレビ離れ著しい今
「キムタク」魔力も薄れ
「カリスマ人気のスター出すだけで数字が読めた時代」も
もはや終わりを告げ
「過去のヒット」を引きずるしかないのかもしれないが
そういう状況下
「大泉洋」は
多方面で
「数字の取れる」
キャラクターになりつつあるのかもしれない。
ここでは
「イイ音で捕球して自信を持たせてくれるキャッチャー」を
強調してるけど
さんま御殿を見てて
改めて思った。
きっと
「誰に対しても同じコミュニケーション」
というのも大きな魅力だと思う。
さんま師匠に対して
「そういうなら、あなたがやったらいい」
みたいな言い方を
フツーにする。
若手芸人が萎縮したりする「さんま師匠」相手に
フツーのやり取り。
ただ
そのしゃべり方というのは
どういう番組でも同じだ。
いわば
「大泉洋スタンス」
があり
誰に対しても同じように接し
かつ
「嫌みがない」。
それが
「うまいキャッチャー」
につながってるのだと思う。
「水曜どうでしょう」は
繰り返し放送されてるけど
何度も見たシーンを
「また見ても」
なお、おもしろい。
何回でもおいしい
「スルメ」
のような番組で
それは
共に旅するミスターやうれしーや藤村Dとの
「掛け合い」
の魅力だけど
やはり
類稀なる
「大泉洋のキャラクター」
あってのものだ。
本当はすごく努力してるんだろうけど
「ただ、そこにいるだけで面白い」
そう思わせる「大泉洋」に脱帽だ。