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重力から解き放たれた思考

2012-03-25 23:58:02 | Weblog
「-ユーモアのすすめ- 福田繁雄大回顧展」

http://www1.hpam-unet.ocn.ne.jp/special/index.php?mode=detail&id=17



広島県立美術館でやってる特別展に

行ってみた。



「トリックアート」

っていうイメージから

勝手に想像していた内容とは違って

軽井沢のトリックアート美術館とかで見たような

いわゆる「トリックアート」ではなくて

「グラフィクデザイナー」の肩書通り

センスのいいアーティスティックな作品という印象。



だまし絵みたいなテーマは多かったけど

特に感じたのは

「逆さになっている構図が多いな」

ということ。



で、見ているうちに頭がトリップして

観賞しながら

「全く別のこと」

を考えていた。



それは

「この作品群がなぜ、すばらしく思えるのか」

ということ。



デザイン的に素晴らしいのは当然だが

それよりも

「一般的な常識」

を逸脱しているからではないか?



「それは何か」

というと

「上下」とか

「重力」

といった存在を

無視すること。



「地球が丸い」

っていうのは

TVで見たりして

「なるほど」

と思ってるかもしれないけど

空間の大部分が「無」であって

「無重力」が

「宇宙の基本」だってことを

どこまで

「実感してるのか」。



「天動説」なんて

聞いて

「昔の人はなんも知らんかった」

なんて思うけど

本当に理解してるのか?



トミー・リー・ジョーンズが宇宙人の役をやってるコーヒーのCMで

宇宙服を着てるジョーンズ(宇宙人)が
 
宇宙空間で

「艦外作業」をしていて

ロボットアームに跳ね飛ばされて

宇宙空間を漂流するのがあったが

CMはコメディになってるものの本当なら

「絶望的」。



そこに待ってるのは

「緩慢な死」。



「慣性の法則」で

どこまでも流される身体。



いつかは無くなる「酸素」。



絶対的な「無」の世界。



「呼吸できない」点では

海の中も同じように思えるが

上に上がれば

「空気」がある。



なにより

宇宙には

「上」や「下」

という概念が存在しない。



地球の「上」にいる限り

「空」は「上」

「地面」が「下」は

絶対的概念だ。



「落ちる」なんて言葉は

まさにそう。



「上から下へ高速で移動する」イメージだが

高いところのものが

「下」に「落ちる」ことを

疑う人はいないだろう。



福田繁雄さんが影響を受けたという

「エッシャー」のだまし絵の一つには

「水が下から上へ流れる水路」

なんてものもあるが

「ありえない」ことだ。



しかし

考えてみれば

「なんで落ちる」のか?



「落ちる」

つまり、地球が

「引っ張ってる」ってこと。



同じ「引き寄せる」では

「磁力がある」けど

あれは

「鉄」とか限定だし

どんな仕組み?



土にそういう力があるのか?



でも

少量の土に

そんな力ないし…

そういえば

「月」は6分の1の重力だっていうし

土の量が増えると力が生まれるってこと?



じゃあ

どのくらいあればいいんだ?



すごい気になる。










重力/発生の仕組みは未解明(抜粋)

棚の上の物が落ちる。階段を上ると疲れる。

投げたボールが放物線(ほうぶつせん)を描く。

私たちは毎日、重力を感じながら生きています。

重力といえばニュートンとリンゴが有名です。

それ以前から、物は地球に引っ張られて落ちるという考え方はありました。

しかし、月や星などの動きと、地上の運動とは別のものであるというのが常識でした。

19世紀後半、ニュートンは伝染病を避け郷里に疎開した時

「リンゴは落ちるのに、月が落ちないのはなぜ?」

と考えました。

そして、月はリンゴと同じように落ちているが

前に進みながら地球に引かれて落下するので

結果として地球の周りを回り続けると考え

地上の落下運動と天体の運動は同じ法則で

説明できるとしました。

そして引き合う力を

「万有引力」

と名付けました。

万有引力は新しい常識となり

今も引き継がれています。

しかし、常識は破られるものです。

アインシュタインは16歳の時

夢の中で「光速で飛ぶ自分の顔は鏡に映るだろうか」

という疑問を持ち

20世紀初頭に相対性理論をまとめ上げました。

彼は、私たちの常識では絶対的なはずの「時間や空間」が

伸び縮みすると考えたのです。

そして重力は

引き合う力ではなく

地球という重い物体によって周りの空間が曲げられ

その結果

物体は地球に向かって曲がって運動して見える

にすぎないと考えました。

この考えは

あまりに「常識外れ」だったため

なかなか理解されませんでした。

しかし、日食の時

太陽すれすれを進む遠い星からの光が

太陽に引き寄せられるように曲がることが

観測されました。

万有引力の考えでは

重さが無い光は

太陽に引き寄せられることはないはずです。

このことから

太陽で空間が曲げられたためとする

アインシュタインの考えが証明されました。

ただ、真理や科学の世界は大変奥深く

重力発生のメカニズムは

今もまだ解明されていません。

アインシュタインは

「常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションだ」

との言葉を残しています。

誰もが年をとりますが、少年の心は失いたくないものです。

(県立尼崎西高校 吉田英一)

(掲載日:2010/05/16)神戸新聞

http://www.kobe-np.co.jp/nie/rika/rika442.shtml










「重さによって空間が曲がる」

曲がるほどの重量があれば

重力が生まれるってことだ。



空間が曲がるってのは

SFチックで

実感がわかないけど

そういえば

「なんでも吸い込むブラックホール」

なんてのは

まさに、その理論によるものだよなあ。



しかし

アインシュタインでさえ

「重力によって起こることの説明」までで

重力発生のメカニズムは

今も「分からない」ということのようです。



ちなみにヤフー知恵袋では









「引力(重力)はなぜ発生するのですか? 仕組みを教えてください。」(抜粋)



宇宙には4つの基本的な力(相互作用)があります。
(1) 万有引力(重力)
(2) 電磁気力(電気と磁気による力で、引力と反発力の2種類があり)
(3) 強い力(強い相互作用)
(4) 弱い力(弱い相互作用)
これらは全てゲージ粒子が作用して生じると考えられています。

・電磁気力は光子=光(電磁波)が媒介します。

・重力は重力子(グラビトン)という素粒子が媒介するという説が有力ですが、

現在のところ、まだ見つかっていません。

※重力は電磁気力に比べて極めて小さな力なので

 その変化をとらえにくい。

参考:重力定数=6.67×10のマイナス11乗[Nm^2/kg^2]

光を含め、宇宙の全ての物(素粒子)は、粒子性と波動性を持っています。

例:光は電磁波という波であり、光子という粒子でもあります。

もし重力子が存在するなら粒子であり同時に波(重力波)でもあるはずです。

http://yujiwww.web.infoseek.co.jp/spacenews-element.htm


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q117541291










「重力子(グラビトン)という素粒子」が

キーのようですが

「まだ見つかってない」と。



調子に乗って、調べたけど

まさか

「重力の正体が分からない」

とは知らなかった。



でも

正体が分からないものであっても

優れた感覚を持った人は

「一般的な常識」を突破して

「思考の中でものの本質に迫ることができる」

そういうことなんだろう。



検証を積み上げて本質に迫る「科学」と

直感で作品を作り上げる「アート」は

全く違うもののようだけど

「ものの本質への気付き」という点では










同じような思考回路が必要なんじゃなかろうか?
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羊頭狗肉の嘘

2012-03-19 01:17:20 |
実話誌のようなちょっと怪しい話が好きで

よく読む。



TV番組でいえば

「ホンマでっか」

みたいなことで

「誰かが言ってるけど、検証されて

証明された事実ではない」

ってもの。



こういう情報ってのは

「玉石混交」で

中には

有力なものがある。



結局は情報を入手した人が

「どう評価し」
「どう検証するか」

ってことで

丸飲みしたのでは

「痛い目に遭う」

ってことだ。



「あるある大事典」なんてのは

確かに

提供した側が

悪いんだけど

「TVごとき」を

信用した方が甘いとも言えるんじゃなかろうか。



ナックルズっていうミリオン出版の実話誌がある。



おもしろがって読んでるんだけど

今回の記事で

「犬の肉を食べる」

って特集をしてた。



記事によれば

中国の広州では

数年前まで

どこでも

「犬肉料理が食べられた」が

アジア大会後は

欧米人のクレームや

中国の富裕層の

「野蛮」っていう声が

大きくなり

店がめっきり減ったということらしい。



「日本の捕鯨」のように

「欧米の価値観の押しつけ」で

食文化が消えるかも…って状況。



それはともかく

肝心の「犬肉の味」はと言うと

鍋で食べているのだが

筆者いわく

「スープも(やや獣臭いものの)牛テールスープのように旨く」
「肉もジューシーで羊?牛肉?猪?、骨は多いが肉の味が濃く旨い」

3斤(1500グラム)、飲み代を入れて2千円。

しかも、食べてるうちに、身体が火照って、下半身がウズウズ

(さすが実話誌。以上、自粛)。



いずれにせよ

リーズナブルな値段で食べられる

「おいしい料理」

のようだ。



記事によると

この店では

「羊肉と半々」

というオーダーもできるようだけど

「せっかくなので」と

犬肉オンリーにしたようだ。



羊と言えば

「ジンギスカン」。



札幌にいたときには

「生でも食えるかも」

というようなおいしいラム肉を食べたが

そもそも、羊と言えば

「アンモニア臭くて硬いマトン」

というイメージがあったのも事実。



激安食べ放題の店で

ゴムみたいな臭くて硬い肉を

喜んでヤマモリ食べた学生時代。



その店にあった肉

「牛肉」とは言うが

実は「マトン」だったという噂も。



そういえば

「肉の偽装」なんてのもあったっけ。



素人には

分からないことが多すぎます。



羊頭狗肉って言葉がある。



ネットで調べると









ようとう-くにく【羊頭狗肉】
羊頭狗肉 意味

見かけや表面と、実際・実質とが一致しないたとえ。

良品に見せかけたり、宣伝は立派だが、実際には粗悪な品を売るたとえ。

羊の頭を看板にかけながら、実際は犬の肉を売る意から。

▽「狗」は犬。「羊頭を懸かけて狗肉を売る」の略。

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/idiom/%E7%BE%8A%E9%A0%AD%E7%8B%97%E8%82%89/m0u/









羊と言って

犬肉を売る。



立派な肉と見せかけて

粗悪な肉を売る例えのようだが

実際のところ

「粗悪なマトン」より

「普通の犬肉」の方が

何倍もマシのようだ。



諺でさえ

「世の中の一面」を

切り取ってるにすぎず

「いついかなる時でも正しいものではない」

という証拠かもしれない。



TV番組でいえば

「ホンマでっか」では

番組の最後に

「ホンマでっかという気持ちで見て下さい」

つまり

「真に受けるな」

と言ってるけど

世の中に存在する多くのものは

そんなに親切じゃない。



結局

「自分で食べてないもの」は

信用できないってことだろうな。



そういえば最近

「食べログ」事件なんてのも。



ステマ(ステルスマーケティング)?



もはや

クチコミすら

当てにならない。



こういう時代には

眉ツバ前提で

外れても

「やられたか」って

楽しく受け取れるような広い心で

世の中わたってかなアカンてことでしょうね。
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