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ついに来ちゃったか/賃貸住宅の更新料は「無効」判決…京都地裁

2009-07-25 11:58:10 | ニュース
大家VS賃借人。











賃貸住宅の更新料は「無効」判決…京都地裁(抜粋)
7月23日 読売新聞

賃貸マンションの契約更新の際に

「更新料」の支払いを求める契約条項は

「消費者契約法に反する」として

京都府長岡京市の20歳代の男性会社員が

支払い済みの更新料など46万6000円の返還を家主に求めた訴訟の判決が

23日、京都地裁であった。

辻本利雄裁判長は

「入居者の利益を一方的に害する契約条項」と認定

同法に基づいて

更新料の契約条項を無効とする初の判断を示し

家主に請求全額の支払いを命じた。


国土交通省によると

更新料が設定された賃貸住宅は京都や首都圏などに約100万戸あるとみられる。

同種の訴訟では

「更新料を有効」

とする判断が地裁段階で続いており

判決は他の訴訟にも影響を与えそうだ。


<判決>
①男性は2006年4月、京都市下京区内のマンションに
②賃料月5万8000円、2年ごとの契約更新の際には賃料2か月分の更新料を支払う、との内容の契約を結んで入居
③08年の更新時に11万6000円を支払ったが、同5月末に退去


<裁判>
(家主側)「更新料には賃料の補充的要素がある」
(辻本裁判長)
「更新後の入居期間にかかわりなく賃料の2か月分を支払わなければならず、賃借人の使用収益の対価である賃料の一部とは評価できない」
「家主が主張する更新料の性質に合理的理由は認められず、趣旨も不明瞭。男性に具体的かつ明確な説明もしていない」
「契約条項は無効。」
「(男性は今回の訴訟で、入居時に支払った保証金(敷金)35万円の返還も求めており)保証金についても消費者契約法に照らして無効(請求を認めた)」


<男性の弁護団>
「判決内容は当然の判断」


<家主側の代理人弁護士>
「拙速に出された判決で遺憾。内容を精査し、今後の方針を決めたい」











今回の判決は「異例」みたいだ。





http://allabout.co.jp/house/rentalhouse/closeup/CU20080228A/
更新料をめぐる訴訟は、貸主の全面勝訴!

では

「貸主の勝訴」を扱っていますが

一方

否定的な意見も。





おもな判決理由としては、

・更新料は賃料の補充(賃料の前払い)としての性質を持っており、また賃借権の強化の性質も持っている
・消費者契約法10条の違反については、本件更新料が過大な金額ではなく、この更新料の約定が原告に不測の損害、不利益をもたらすものではないことから、違反ではない

というものでした。

今回のように

賃貸借目的で建てられた物件を借りている場合には

契約期間途中に貸主より明け渡しを言われる可能性がなく

更新後も契約期間は住み続けられる保障があります。

つまり、更新料を払うことは賃借権の強化にあたるというわけです。

さらに、更新料を払うことを含めたうえで借主はこの物件を契約していることも、考えられています。



この裁判は

「判決に不服である」

と原告側が即日控訴手続きをとったため

今後は京都地方裁判から大阪高等裁判所へと移り、まだまだ続きます。

ですが、今のところは

「更新料に関する約定は有効である」と認められ

貸主側の主張が通っています。

私見ですが

今回のケースは

「約定されている上に、過去支払い済の更新料を返還させる」

という内容なので

こういう判決がでたと思います。

これが仮に過去の分ではなく

「今後の更新料の支払いを拒絶する」内容であったら

判決は微妙で、借主勝訴だった可能性が高まったのではないかと思います。





こんな感じです。



そのほかの裁判でも

地裁では

「大家の勝訴」

が続いており

今回の裁判は

「レアケース」

みたいですね。



賃貸住宅について考えると

敷金なんてのは

理解できる。



「家賃の値上げ」

なんてのも

状況によっては

「当然」だろう。



でも

「礼金」

て何?



契約して借りるのに

「礼」

って。



同じ意味で

「更新料」も











何だかなあ。
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外資系の常識とは/<外資系企業>「ロックアウト」型の退職強要相次ぐ

2009-07-24 21:50:26 | ニュース
ロックアウト

言葉の響きはカッコいいですが

内容は悲惨ですね。











<外資系企業>「ロックアウト」型の退職強要相次ぐ(抜粋)
7月24日 毎日新聞

「もう会社には入れません」--。

外資系企業で働く労働者が

「身分証などを取り上げられ、職場から閉め出される形で退職を強要されるケース」

が相次いでいる。

かつて、労働組合が会社の偽装倒産などに反対し

「ロックアウト」

で職場を占拠したこともあったが

逆のケースだ。

外資系社員の組合員が急増しているユニオンは

「外資系でも当然日本の労働法は適用される。勝手な解雇は許さない」

と話している。

ロックアウト型退職強要の相談が増えているのは

個人加盟の労働組合の「東京管理職ユニオン」(橋本忠治郎委員長)。

昨年のリーマン・ショック以降

解雇や退職強要の相談が増え始め

今年に入り特に外資系の相談が増えた。

6月までに同労組が取り組んだ団体交渉は約100件に上るが

このうち約50件が

外資系の金融や生保、証券、IT関連企業が占める。

これまで外資系で10件以上

ロックアウト型の相談があったという。


<ロックアウト型の退職強要>
①人事部が労働者を呼び出し

「雇用は終了します。仕事はなく明日から出社する必要はありません」などと告げられる

②書面へのサインを拒否すると
③その間にIDカードやセキュリティーカードの返却を求められ
④拒否してもカードを使えなくして、会社に入れない状態になる
⑤その後、会社で使っていたノートや文具などの私物を自宅に送りつけてくる


<都内在住でインド資本のIT関連会社で働いていた30代の女性>
①理由も明らかにされず退職を強要された
②身分証を取りあげられ
③数日後に名刺やノートなどの私物が自宅に送りつけられた
④組合に加入し、解雇理由を聞いても

「能力不足、世界経済の悪化」

など具体的な理由はなかった
⑤ロックアウトされると会社がどういう状態にあるのかも分からず
⑥同僚とも連絡が取れず心理的な圧迫が高まるという
⑦この女性も精神的ダメージを受けたという


<同労組の鈴木剛執行委員>
「日本では整理解雇には解雇回避の努力や十分な説明などの要件が求められる。外資の乱暴な解雇に泣き寝入りする必要はない」


<同労組>
①25、26の両日、午前10時から
②日本、外資に限らず
③ロックアウトや正社員の退職強要などへの緊急電話相談を実施

相談電話は(03・5371・5170)へ











徹底してますね、外資系は。



ただ

そもそも

外資系のイメージはまさに

「これ」

です。



給料などの待遇は

「抜群」ですが

「あるレベルの実績を達成できない」と

すぐに、クビ。



昔から、こんなものだと思っていました。



日本の企業はもともとが

「終身雇用」

というアットフォームが売り物の形態ですから

「とにかくクビ」なんてことはありませんが

そのかわり

「若いうちはガマンしてね」

なんて感じで

「給料はイマイチ」。



外資は

「即戦力」を求めてますから

「すぐ高給取り」。



その代わり

実績を上げられなければ

クビ。



実績を上げてる人ばかり残るから

「常に高実績」

となるわけです。



ただ

問題はあります。



実力がある人は

「他に行ってもやってける」わけで

「さらに高待遇のところへ渡り鳥」しちゃうから

「人が流動的」。



いずれにしても

そういうリスクを知っていて

入社するものだと思ってました。



まあ

不況による首切りでは

「納得できない」ものもあるでしょうが。











デパート開店、日曜もOK=野党は違憲審査請求へ-仏(抜粋)
7月24日 時事通信

フランスで

「商店の日曜営業を大都市圏や観光地について認める規制改革法」が

23日、上院で小差で可決、成立した。

これまで日曜日は原則休業だったパリ中心部のデパートなども

営業に踏み切るとみられる。

サルコジ大統領は

経済活性化のために日曜営業を認めるよう唱えてきた。

一方

最大野党の社会党は

「労働強化になるとの立場から反対姿勢を崩さず」

違憲審査機関の憲法会議に訴える方針だ。 











すごいでしょ、フランス。



ここまで徹底して働かないというのも

「美学」です。



極端なようですが

日本にも

こういうところが少しくらいは

欲しいところです。



ちなみに

フランスでは

商店も当然、早じまいです。



以前、フランスに行った際に

土産物屋で買い物をしていた時のことです。



6時閉店だったかな

いずれにしても

まだ、閉店までは1時間くらいある時間に

ある商店に入りました。



土産物を選んでいると

店主が

ハンガーやらワゴンやらを

店内にしまい始めたのです。



「早いな」

とは思ったんですが

すごかったのは

「連れが手に持ってる商品まで取り上げて」

しまったこと。



日本なら

「客が選ぶのを待つ」

ところですよね。



つまり

フランスでは

「ビジネスより、生活優先」

なんですね。



いろいろ考えることは多いですが

「ギスギスした状況でビジネスする」より











「ライフスタイル優先の生活」の方が幸せなのかもしれません。
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究極のベジタリアン/ラーメン「鶏肉入り」に京大生激怒、ドアけ破る

2009-07-24 21:49:13 | ニュース
記事はもう削除されてるみたいですね。











ラーメン「鶏肉入り」に京大生激怒、ドアけ破る(抜粋)
2009年7月24日 読売新聞

京都府警下鴨署は24日、ラーメン店のガラスをけって割ったとして

京都市左京区一乗寺里ノ前町、 京都大4年 容疑者(27)を

器物損壊容疑で逮捕した。

<発表>
①容疑者は23日午後11時15分頃、同区内のラーメン店で注文する際
「ラーメンに肉は入っているか」

と店員に確認

②スープに鶏肉が使われていると聞くと急に怒り出し
③玄関のドアガラス(5万円相当)をけって割った疑い


「足でドアを開けたことがなく、加減がわからなかった。 故意ではない」











はじめて、この記事を読んだ時には

理由が

「宗教上の理由で」

と書いてあった。



記事はすでに削除されているが

たぶん

「これが理由」だろう。



「足でドアを開けたことがなく、加減がわからなかった。」



じゃあ、なんで足で開ける必要があったのか?
(玄関のドアガラス(5万円相当)をけって割った時点で)なぜ弁償しなかったのか?



ちなみに記憶では

「500mくらい離れた場所を歩いている容疑者を捕捉した」

ってことだったと思う。



ドアは故意に壊したわけではないかもしれないが

そのくらい怒っていたのは

間違いないだろう。



「ラーメンに肉は入っているか」と店員に確認し

スープに鶏肉が使われていると聞くと急に怒り出す。



問題はこれ。



ラーメンに肉を入れるのは

店の自由だし

その店を選ばないのも

客の自由だ。



そうした「自分に都合の悪い存在自体を否定」するのが宗教というもの

…というつもりだったが

記事が無くなっちゃったんで

弱腰です。



ただ

宗教の特性として

「異質なものの存在を許さない」

というものがあり

その結果

「宗教戦争」

が起きたりする。



ただ

今回の場合だけど

もしかしたら

「何軒も探してたんじゃないだろうか?」

肉の入ってないラーメン屋を。



ここも入ってるのか!

チキショー!!!

ドカッ!



こんな理由だったのかも。



後追い記事は出ないだろうから











真相は永遠に闇の中ですが。
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メイドイン/市政告発の手紙、破れた封筒で配達 強度不足?2009年7月18日18時41分

2009-07-19 13:15:08 | ニュース
製造する商品へのプライド。











市政告発の手紙、破れた封筒で配達 強度不足?(抜粋)
2009年7月18日

コンビニエンスストアのサークルKサンクス(本部・東京都中央区)が扱う郵便用封筒が

郵便作業で機械を通す際に破損する可能性が高いことが分かり

同社は17日から自主回収を始めた。

回収は

「千葉県浦安市の女性市議(60)のもとに届いた告発郵便の封筒が破損していた」

ことがきっかけだった。


<封筒>
長形4号白封筒「エコクラーフ」(10枚入り105円)


<サークルKサンクス>
①竹を原料にしており
②亜細亜貿易工業(神奈川県相模原市)が
③中国・四川省の製造元から輸入
④これまで約4万8千パックが店頭に置かれた


<市議>
①6月、自宅に両端が開封された状態の封筒と
②「取り扱い中に誤って傷めてしまった」とする郵便事業株式会社浦安支店のわび状が配達された
③中身が市政の問題点を匿名で指摘する内容だったため
④人為的に破られた疑いもあると、調査を同支店に依頼
⑤同支店で同じ封筒70枚を作業機械に通したところ4割弱が破損した

(市議)
「一歩間違えば『通信の秘密』が脅かされかねない」











「同じ封筒70枚を作業機械に通したところ4割弱が破損」

この破損により引き起こされうるリスクよりも

「中国・四川省の製造元から輸入」

「また中国製か」

ということへの落胆の方が











はるかに大きい。
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レッドカード/交差点信号が同時に「青」…30年近く放置

2009-07-19 13:02:55 | ニュース
どちらも「進め」という矛盾。











交差点信号が同時に「青」…30年近く放置(抜粋)
2009年7月18日 読売新聞

福島県会津若松市の国道交差点で

「二つの信号が30年近くにわたって約7秒間、同時に青になっていた」

ことがわかった。

6月に事故が起きて判明。

プログラムミスによるもので

県警は事故の当事者に謝罪し

片方の信号機を撤去した。


<交差点>
①JR会津若松駅から1・5キロ北東にある同市 一箕町 ( いつきまち ) 亀賀の丁字路
②東西に走る国道49号と県道が交わる丁字路北側に自動車販売店があるため、販売店の出入り用にも信号が設置されていた

③ここで6月19日
④東から来て南に左折した乗用車と、北側の販売店から出てきた乗用車が接触
⑤国道走行側には、矢印が出る左折専用信号があり
⑥双方とも「青だった」と証言したため、県警が調査

⑦この結果、設計当時の担当者がプログラムを誤り
⑧両方が約7秒間青になっていたことが判明
⑨県警は過失を全面的に認め、運転者に謝罪した上で、被害額を全額弁償し、自動車販売店前の信号機を撤去


<信号機>
①1980年に設置され、1度もシステムを変えていないが
②この交差点で県警が把握している事故はなく、住民らからの指摘もなかった


<県警の本吉正人交通規制課長>
「各署に信号機を点検するよう指示した。今後、このようなことがないよう注意したい」











世の中には

「ミスが許されないもの」

というものがある。



今回の信号機も

まさにそうだ。



幸運にも

「この交差点で県警が把握している事故はなく」

県警は

「運転者に謝罪」できたわけだが

もし

当該運転者が

「事故で亡くなっていたら」











その責任はどう取るつもりだったんだろう。
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合掌/大雪山系相次ぎ遭難、10人死亡=トムラウシ山と美瑛岳で59~69歳-道警捜査

2009-07-19 12:50:21 | ニュース
ようやく、情報が詳細になってきた。











大雪山系相次ぎ遭難、10人死亡=トムラウシ山と美瑛岳で59~69歳-道警捜査(抜粋)
2009/07/18 時事ドットコム

北海道大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)と美瑛岳(2052メートル)に登った2パーティー計24人が遭難した事故で

道警は17日午前までに

トムラウシ山で女性6人、男性2人
美瑛岳で女性1人

の死亡を確認した。

またこれらパーティーとは別に

単独でトムラウシ山に登ったとみられる男性1人の死亡も

確認された。

多数の死者が出たことから

道警は

業務上過失致死の疑いもあるとみて捜査を始めた。


<道警>
①トムラウシ山のパーティーは32~69歳の男性5人、女性10人、男性ガイド3人で計18人
②道警や自衛隊は17日早朝からヘリコプターで救助に向かい
③13人を見つけ搬送したが

このうち

ガイド(61)や
登山客(68)ら

59~69歳の8人が死亡した

ほか5人は意識があるという

5人は自力で下山した

④パーティーは宮城、静岡、愛知、広島など7県から13日に北海道入り
⑤17日までの日程で登山する計画で
⑥16日にトムラウシ山に登った後、温泉に宿泊する予定だった


<ツアーを企画した旅行代理店>
①女性客1人が低体温症になり、前述のガイド(死亡(61))がテントを張って付き添った
②その後、女性客3人と男性客1人も低体温症になり
③別のガイド(32)もテントを張って付き添い
④残りのパーティーで下山した


一方、美瑛岳では

茨城県の旅行代理店を通じて参加した女性3人と男性ガイド3人のパーティーのうち

兵庫県姫路市からの参加者(64)

が死亡。

16日午後に救助要請があり

他の5人は衰弱しているが

生命に別条はないという。











意識不明者の発生などの情報がまず伝えられ

その後

死亡のニュースとなった。











大雪山系遭難 「出発、無謀だった」…生存者証言
7月17日 毎日新聞

「午前4時36分、道警ヘリが男女2人を発見」
「ヘリに収容、女性は心肺停止、男性は意識不明」--。


大雪山系は標高2000メートル級が続く。

1500メートルを超えると大きな木は生えないため

強風が吹くと遮るものがない。

今回のツアー客も強い風雨にさらされ

「体感温度が一気に低下した」

とみられる。


<救助に出動した新得山岳会の小西則幸事務局長>
「大雪山系では夏でも水が凍るほど気温が下がり、しっかりとした装備が必要。テントを持たず、山小屋を利用する縦走では小屋の設置場所が限られているため、どうしても行程に無理が生じる。こうしたことに悪天候が重なり、事故を招いてしまったのではないか」


悪天候の中で登山に踏み切ったガイドの判断ミスを指摘する声も上がった。


<午前4時半ごろに下山したツアー客(65)>
「ヒサゴ沼避難小屋を出発する時、風が強いと感じた」
「ガイドは出発すると判断したが、無謀だと思った」
「(遭難時の様子については)ガイド1人が付き添って下山を始めたが、ペースが速すぎてちりぢりになってしまった」


<美瑛岳 下山した女性>
「とにかく寒かった」
「後はガイドに聞いてください」











記事にもあるように

(ガイドの判断ミスを指摘する声)

今後

「事故がなぜ起きたか」を検証する過程で

ガイドや旅行会社の責任を問われることになっていきそうだ。











北海道・大雪山系遭難:「収容者、意識なし」/本州の客、目立つ軽装(その1)
 

<北海道山岳ガイド協会の幹部>
「ガイドはツアー客を目的地まで安全に連れていくことが務め」
(しかし)
「本州からのツアー客を案内する場合、旅程が詰まっており、帰りの航空便の時間にプレッシャーを感じる。16日朝、出発時に悪天候の空を見上げて、難しい判断を迫られたはず。現段階で判断の良い悪いを問えないが今後の検証は必要だ」


<ツアー客のポーターを務めた男性>
「十勝岳を越えたあたりからだんだん風が強くなった」
「ツアー客が寒がり始め、動きが鈍くなり、夕方前にはガイドも低体温症の症状を訴えるようになった」
「(予定を続行したことについては)視界は悪くなかった。ガイドの判断なので……」


<ツアーを企画したアミューズトラベルの名古屋支店(名古屋市中村区)の井上高広支店長>
①同支店から申し込んだのは愛知県や岐阜県の8人
②ツアーは上級者コースで
③70歳以下の年齢制限と過去に同社のツアーに参加した登山歴などが参加条件になっていた

(井上支店長)
「主催者として大変残念で申し訳ない」


<遭難した名古屋市守山区(62)方>

(夫)
「先ほど北海道警から死亡連絡があった」

「一緒に遭難した、名古屋市緑区からの参加者(登山仲間 68)が間もなく70歳になるため「最後の山登りをしたい」と話していて、「自分も体力のあるうちに」と同行を決めた。」
「13日に元気に出発していった。16日深夜に旅行会社から遭難を伝える電話があり『状況が分かり次第、連絡する』ということだったが、朝まで何も言ってこなかった。17日夜には戻るはずだったのにとても残念だ」


<一緒に遭難した、名古屋市緑区からの参加者(68)のプロフィール>
①長男(34)と次男(34)の3人暮らし
②夫と事故で死別し、幼いころから2人を育て上げてきた
③登山を始めたのは10年以上前
④北海道での登山は初めてで
⑤出かける前に「年齢的にこれが最後の大きな登山になる」と話していた
⑥23日には69歳の誕生日を迎えるはずだった

(亡くなった女性の長男)
「亡くなったと連絡があった時は頭が真っ白だった」


一方

岐阜市からの参加(69)
愛知県清須市(65)

は無事が確認された。


<岐阜市からの参加者の妻(62)>
「一緒に登っていて亡くなった方が本当にお気の毒です」


<岐阜市からの参加(69)>
「トムラウシ山はあこがれの山だった」
「「70歳になる前に」と今回のツアーに参加した」











ガイドについては

北海道山岳ガイド協会幹部の

「安全に目的地まで連れていく」のが務めではあるが

「本州からのツアー客を案内する場合、旅程が詰まっており、帰りの航空便の時間にプレッシャーを感じる。16日朝、出発時に悪天候の空を見上げて、難しい判断を迫られたはず。」

というコメントがある。



強行日程とはいえ

登山行への強い憧れをもって参加してきているツアー客に対し

「中止を告げる」ことも

勇気がいることではないか?



「間もなく70歳になるため「最後の山登りをしたい」と話していて、「自分も体力のあるうちに」と同行を決めた。」
「トムラウシ山はあこがれの山だった。「「70歳になる前に」と今回のツアーに参加した」



特に

こういう登山者を目の前にすれば。



また

ツアー会社のレギュレーションでも

「70歳以下の年齢制限と過去に同社のツアーに参加した登山歴などが参加条件」と

ある一定程度以上の登山技能と身体能力が

参加条件となっている。



全くのアマチュアや高齢者は参加できない。



一方

「亡くなった方は気の毒だが」との前提があるものの

「山をなめるな」や
「気軽に登山をするな。自業自得。」

といった登山者の自己責任を指摘するコメントが

多数

ヤフーの記事には並んだ。



確かに

服装が軽装だったのであれば

そうしたことに判断ミスはあったのかもしれないが

「ガイドが続行を決めた」時点で

「いや、私は行かない」

と言えるのか?



そもそも

中止になっていれば

「助かった」可能性は高いし

重装備だからといって

「必ず助かる」

とは言えないような気がする。











ガイド「天候、昼には回復」、実際は悪化…大雪山系遭難(抜粋)
7月20日 読売新聞

トムラウシ山の遭難事故で

道警は18日午後

ツアーを企画した旅行会社「アミューズトラベル」の札幌営業所に続き

千代田区の本社を業務上過失致死容疑で捜索し

ガイドの研修資料などを押収した。


<パーティーを引率したガイド>
「(遭難当日の16日早朝、出発前のツアー客に対し)天候は昼前には良くなるだろう」

と伝えていた。

(実際には天候が悪化して5人しか自力下山できていない)


<旅行会社など>
①ツアーは13~17日のうちの3日間で
②旭岳からトムラウシ山の計45キロの行程を縦走する計画
③一行は16日午前5時半頃、宿泊した避難小屋を出発し、遭難


<15日夜に同じ避難小屋に泊まった別のグループ>
①両グループは16日午前5時に小屋を出る予定だったが
②風雨が強いため、出発せずに様子を見た

③この時、遭難したパーティーの同行ガイドがツアー客に対し

「午前中は前線の影響で天気が悪いが、その後は良くなるだろう」

と説明

④予定より約30分遅れて出発した
⑤別のグループは、その約5分後に出発

 
<釧路地方気象台帯広測候所>
16日午前6時の十勝地方の天気は「晴れ」だったが、その後に風が強まり、午前11時55分には強風注意報が発令されていた。


<別のグループの一人で静岡県函南(かんなみ)町の男性(66)>
「遭難したパーティーは歩みが遅く、午前9時頃には山頂の手前約1キロの地点で追い抜いた。この時すでに天候は悪化しており、強風で岩にしがみつく人もいた。」


<遭難したパーティー>
①連日8~10時間縦走する日程で
②15日には雨の中を約10時間行動していた


<別のグループ>
①1日の徒歩時間が4~10時間で
②15日は4時間程度しか歩かなかった
③16日夜、全員が無事下山しており

(男性)
「遭難したパーティーは相当疲れているように見えた。我々は日程に余裕があり、さほど疲れていなかったので下山できたと思う」











「雨の中を約10時間行動」



比較されると

かなりの強行軍。



「蓄積した疲労の影響も大きかったのではないか」

と推測される。



「1日の徒歩時間が4時間」程度で

行程に余裕があったほうがいいに決まっているが

おそらく

「そういうツアーは高い」。



このような事故さえ起きなければ

「身体はつらい」かもしれないが

リーズナブルなツアーだったのかもしれない。











ガイド、山頂付近で救助求めず 遭難事故、携帯は通話可(抜粋)
2009年7月19日

トムラウシ山の遭難事故をめぐり

パーティーのツアー客5人が悪天候や疲労で歩行困難となった山頂付近では

「同行したガイドらの携帯電話が通じる状態だった」にもかかわらず

「救助要請がないままツアーが続行されていた」ことが

北海道警への取材でわかった。

ツアーでは予備日は設定されていなかったといい

道警は

「ガイドらが行程の遂行を優先して安全配慮を怠っていなかったか」
「危険性の認識があったか」
「旅行社側の指導や管理に問題がなかったか」

について慎重に調べる方針だ。


<主催したアミューズトラベル>
遭難したツアーはトムラウシ山や旭岳などを2泊3日で縦走する「やや健脚コース」


<道警など>
①パーティーは遭難時、50~60代の客15人とガイド3人という構成
②ガイドのうち2人は今回のコースは初めてだった


<遭難の経緯>
①一行は16日午前5時半ごろ、宿泊していた避難小屋を出発
②昼前には山頂に近い北沼付近で女性1人が低体温症で歩行困難となり
③ガイド1人が付き添うことに
④さらに男女4人も進めなくなり、別のガイド1人が付き添った
⑤このため、北沼付近には客5人、ガイド2人の計7人が野営することになった
⑥7人が残った場所では携帯電話は通話可能だったというが
⑦この時点では救助要請をせず
⑧ガイド1人と客10人の計11人がツアーを続行
⑨11人はその後分裂し、5合目の「前トム平」ではガイドのそばに客は2人だけになった
⑩このガイドが携帯電話から110番通報したのは、北沼付近を離れてから約4時間後の午後3時54分だった
⑪一方、北沼付近に残ったガイドも、野営を始めて約5時間後の午後5時前後になって

「(同社の札幌営業所に社長あてで)すみません。7人下山できません。救助要請します」
「4人くらいダメかもしれないです」

と切迫したメールを送信してきた

⑫さらに、このガイドは午後8時すぎ、道警に直接電話をかけ

ツアー客の状況などを説明

⑬道警などの捜索は17日午前4時すぎに始まり
⑭北沼付近で野営した7人が見つかったのは午前7時前(このうち4人は死亡)











出発の判断に関しては「微妙な問題」があるが

救助連絡については

「もっと早くてもよかったのではないか」

という気がする。



この時点ではさすがに

「ツアー続行を判断すべきではなかった」のではないか?



前の記事の

「天候は悪化しており、強風で岩にしがみつく人もいた。」

ということからも

「状況の最悪さ」はうかがえる。



ところで

「トムラウシ」を調べる中で

トムラウシについて書いてあるHPを見つけました。



http://www.nature-yukio.net/tomuraushi.html
北海道の山をカメラと歩くトムラウシ山登山大雪山



トムラウシの魅力が伝わる内容ですが

その中に

次のようなことが書いてありました。





せっかく来るなら好天を狙って来たいもんです。

しかし、山の天気は分かりません。

私はけっこう大雪山に来てますが、ほとんど霧か雨です。

運が悪いんですね。休暇を前もってとってしまうから、やはり運です。

道外から来る人だって同じですよね。

一生に一度しかこれないと思えば、残念です。





そして

この登山でも悪天候。





寒さで気分的には半分遭難者です。

着替えてからテント設営でもするかと思い

戸を開けるとびっちりの人。

事情を説明して着替えだけでもと言うが

テントも持参しないで軽量で来てハントしてる人がほとんど!

はあ???こんな登山客大雪山に来ていいの?

ここ山小屋でなくて避難小屋なのに!!

これでトムラウシ山登って来たとでも自慢するの?

恥ずかしくない?

そうなんです、内地にあるお金を払えば泊まれる山小屋より無料(早い者勝ち)の山小屋感覚なんですね。

ここは違います!!

日帰りならともかく

縦走でテント無しは、論外。

がっかりして雨の中テント設営してから着替えて食事。

すぐ寝ました。

荷物はツエルトに包んで外へ。

夜中寝袋の中で足つった~!!!ん~ん~!痛い~~~!!




1993.7.19の登山とのことで

かなり昔ですが

そのころも

「テントも持参しないで軽量で来てハントしてる人がほとんど!」

という状況だったんですね。



この山は北海道にあります。



自分は

以前、札幌に住んでいたのですが

冬は

「零下当然」

夏はというと

たとえば

通常、残暑に当たる8月後半

「夕方、寒くなり、窓を閉めてしまう」

なんて天候です。



都市部でそういう状況ですから

山の上なら

「推して知るべし」でしょう。



しかし一方

最近の自分の経験からいうと

別に

「北海道の山だから」

という問題ではないような気もする。



剣山という四国の山に出かけたんですが

映画の剣岳とは違い

ハイキング気分で登れるという山です。



実際、山の中腹までリフトがあったり

お手軽な感じ。



ところが

当日は悪天候。



時折、晴れ間はのぞいていたものの

頂上では

「大荒れ」

雨混じりの強風が身体に吹き付けてきます。



こんな季節なのに

「半端ない寒さ」。



きちんとした雨具は持っていったのですが

身を隠すところの少ない吹きっさらしの頂上では

しのげません。



「あの状況が100倍ひどくなり、その場から動けなかったら」

と考えると

ゾッとします。



さまざまな要因が重なって起きた今回の遭難事故。



誰か

あるいは

何か

決定的な原因があるとするならば

自然の力を

不幸にも「見誤ってしまった」

ということのような気がします。











いろいろな意味で。
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淋しい/高級衣類万引き、ネットで売却5千万…サンスター元部長起訴

2009-07-15 00:01:47 | ニュース
「事件は現場で起きてるんじゃない!

家庭で起きてるんだ!」

by 湾岸署











高級衣類万引き、ネットで売却5千万…サンスター元部長起訴(抜粋)
2009年7月14日

大手デンタル製品販売会社「サンスター」の元部長(今年1月に依願退職)が

「バーゲン会場などで高級衣類を万引きした」として

警視庁東京湾岸署に窃盗容疑で逮捕され

その後、起訴されていたことがわかった。


<同署幹部>
①被告は昨年12月11日
②東京都江東区有明3の東京ビッグサイトで開催されていたバーゲンセールで
③ネクタイなど約20点(59万円相当)を盗んだのをはじめ
④2006年5月から昨年12月までの間
⑤都内や大阪府内で高級衣類など計185点(総額約1000万円相当)を万引きしたとして逮捕、起訴
⑥現在、東京地裁で公判中


<被告>
①約7年前から
②小遣い稼ぎのため
③バーゲン会場を狙い

商品を試着したまま逃げたり
店員の目を盗んで商品をカバンに詰め込んだりする手口で

万引きを繰り返していた

④盗んだ品をネットオークションで売却し、約5000万円を得ていたことを認めた










小遣い稼ぎにしては

「ネットオークションで売却し、約5000万円を得ていたことを認めた」

荒稼ぎですなあ。



ただ

「某大手デンタル製品販売会社の元部長」

ですよね。



詳しい事情は分からないけど

それなりの給与なんだろうなあ。



そのことだけから

独断と偏見で

言います。











小遣い、それなりに上げようよ、奥さん。
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天国と地獄/おたがいさまの店選び 店を回った数に自信ありの「評論家」というお客さん

2009-07-13 02:54:54 | ニュース
一理あるとは思いますが…。











おたがいさまの店選び 店を回った数に自信ありの「評論家」というお客さん 【店に悪い客・ケース02】(抜粋)
2009年7月9日

お店の批評をブログに書き綴る

といったお客さんが急増していますが

それ自体

お店にとってありがたいか
ありがたくないか

という話はここでは置いておくとして

今回は、その批評なるものを職業にしている

評論家
批評家
グルメライター

というお客さんについて考えてみたいと思います。

その視点はお店の立場からであることはもちろんですが

その記事に目を通す読者の立場という観点でも考えてみてください

というお話です。

先に読み進んで頂く前に

なぜ、このサブジェクトを取りあげるのか

という要点を先に述べたいと思います。

お店にとって「評判」というものは

生活を直接左右するほどの重さをもっています。

ネットの発達により罵詈雑言を並べられ

グルメ記事の乱発によって批評されるお店。

なぜ、お店側ばかりが一方的なターゲットにされなければならないのでしょうか? 
それを

「飲食店なんだから、しょうがないだろう。いろいろ言われるのは」

と、思っている方も多いのではないでしょうか。

その理由の一つとして

世の中の大部分の人は

実際に店の経営や運営に携わった経験のない方たちがほとんどであることが挙げられます。

つまり世の中の圧倒的多数が

カウンターの外

お客さんの立場側にいるという事実です。

では

「まずい」

といったネガティブなことを

内側を知らぬまま一方的に伝えることに

どれほどの正義があるのでしょう。

多くの人に伝えなければならない使命や義務でもあるのでしょうか。

反論するすべもなく

一方的に攻撃のターゲットにされたお店は

どうすればいいのでしょうか?

もしも、あなたの仕事が

大勢から

一方的な誹謗中傷
罵詈雑言の攻撃

を受けたとしたならば、どうですか? 

その評判によって大きな損害を被ったならば

と、考えてみてください。

なぜ飲食店なら、それが許されるのでしょうか。

「ちゃんとした店なら批判されない」?

個人のブログに書いてしまう。
まわりに口コミで伝える。

これは個人の自由として致し方ないとしても

マスメディアである雑誌や新聞といった媒体を通して

直接的な悪評を絶対的な事実であるかのように記事にするということは

お店の立場からしたら

いま一度考えて頂きたいと思う事案なのです。

良いコメントを書いてもらうのはありがたいことです。

が、良いコメントがあれば

その一方で悪いコメントも存在します。

良い方だけというのはありえません。

「批評なるものは、書いて頂かないのが一番」

というのが、お店の正直な気持ちです。

なかには

「うちは著名な方に批評を書いてもらいたい」

と、言われるお店の方もいるでしょう。

しかし、そういった方は

悪評を書かれると必ず激昂します。

「わかってない。いったい何様なんだ!」と。

私は、こういうお店紹介の記事は

写真とデータ掲載が一番だと思います。

判断はお客さん自身が

行って
見て
食べて

下せばよいのです。

写真とデータで

紹介記事の基本的な要件は十分に満たしています。

しかし

それだけでは

評論家
批評家
グルメライター

とよばれる方々にとっては仕事になりません。

ゆえに主観を加味して評価するわけです。

ここで誤解してもらっては困るので断っておきますが

こういった職業の方たちのことを

「悪い」

と、決めつけているのではありません。

読者の方々は

「そういった批評が店選びの指針になる」
「行ったことがないからこそ何らかの評価は必要だ」

と、お考えの方も多いことでしょう。

また

「嫌なら露出しなければいい」
「マスコミに媚びておいて、批判されると逆ギレするのはいかがなものか」
「ちゃんとしたレベルなら批判されるはずがない」

と、言われる方もいるでしょう。

そういう視点は理解できます。

しかし、私が申し上げたいのは

「出たいと思っていない」
「もちろん媚びてもいない」お店が

書かれた記事によって実害を被りがちという事実。

また

「ちゃんとしたレベルなら批判されるはずがない」

と言われますが

批判されたお店にもお客さんが付いている

ファンがいるということ。

そして

「ちゃんとしたレベル」

というのは

どの尺度によって測られるものか。

という点です。

昔は媒体側に

「ダメな店、劣悪な評判の店は記事にしない、歯牙にもかけない」

という鉄則がありました。

つまり相手にしなかったわけです。

ところが最近では

そのダメさを批評する
点数を付けて評価する

といった流れになっています。

いわゆる覆面ライターによる店の評価というのも

店にとっては正直なところありがた迷惑な話です。

評価基準が明らかにされないばかりか

覆面ライター自体のレベルもつまびらかにされないところで

勝手に○だの×だのと書かれてしまうのですから。

「書いた人って、そんなに凄いの?」

と、お店は言いたいのですが

なすすべがありません。

ミシュラン・ガイドのような著名な世界的出版物ともなると

星の数
掲載されたか、しないか

といったことも問題視されます。

皮肉なことに

飲食業界内部でよりその傾向が強いのも事実です。

「評価の基準」

へ話を戻します。

最近ではこういった批評家、評論家のなかに

数々の店を食べ歩いた

とおっしゃる方がいます。

なかには何万店を知り尽くした方もいるそうです。

そういった方々に

媒体でお店を紹介して頂くことを誇りに思う店主もいることでしょう。

しかし

果たして何万店ものお店を巡ったから

それが結果

オーソリティの意見であるかのごとく捉えられているのはいかがなものでしょうか。

店というのは

季節や曜日
時間帯によって

混雑具合も客層も

猫の目のようにクルクルめまぐるしく変化します。

一度訪れただけですべてがわかるものでしょうか。

そして客層や年齢によっても好みが分かれるはずです。

こう言い返されるかもしれません。

「より多くのものを知れば、経験から瞬時に判断できます」と。

また

「優秀なキュレーターが数多くの絵画を見てきた経験から、本物か偽物か見抜く力を身につけたことと同じでしょう」と、

ですが

お店は絵画とはまったく違います。

お店は絶えず変化しています。

絵画になったり
スカラプチュアになったり

・・・といった具合に。

定点観測をしたことがない人から

一刀両断に評価を受けるのは納得しにくいものがあります。

「女性を口説き落とすならば、ここで」

と思うような雰囲気をもつ

そんなレストランにおいても

味の安定度は別として

クリスマス・イヴの日と
お盆の最終日では様子がまったく違うことは

たやすく想像がつくはずです。

良いお客とお店の関係は

ある意味「互いに清濁併せ呑む」ということではないでしょうか。

お互いに気に入ったところがあれば

時には大目にみる
相手の状況をおもんばかる

という気遣いもあってもいいのではないでしょうか。

ましてや

1度だけ訪れて食事をした
それも1日に何店も店を回った結果の批評では

最初の店と最後の店で味覚が同じなのでしょうか。

私は首を傾げたくなってしまうのですが、皆さんはいかがでしょうか。

当然「1回でもうこりごり」という店もあるでしょう。

しかし

「2度目に行ったら最初と随分違う」

という店があるのも事実です。

「いいな」

と直感で感じた店ならば

腰を据えて2~3度通ってみると本当の姿が見えてくるかもしれません。

何万店を知り尽くした

という理由からくるコメント自体を批判するつもりはありません。

しかし、だからといって

その経験値自体からくる批評が絶対であるかのように持ち上げる媒体側の姿勢にも疑問を感じます。

記事を書くために数多くのお店を仕事として回っている

評論家
批評家
グルメライターを

店の側から単なるお客さんとして見た場合

彼らは決して上得意客ではありません。

近所に住んでいて

週に2回も3回も飽きずに足繁く通ってくれるお客さんとは

比較のしようがありません。

それほどお店を回っているならば

物理的に週に2回も3回も通えませんから。

お店側がこのテの方々を重宝するのは

パブリシティ効果や顧客となりうるお客さんへの影響を考えるからですが

お店側も彼らを優遇すれば

「良いとこ取り」

ができるわけじゃないことを肝に銘じておく必要があります。

急に露出し出し

著名人が大勢訪れだすと

思い違いも甚だしいような行動を取る店をよく見かけます。

その点を猛省すべき店々が多いこともまた事実です。

聡明な読者であれば、記事は記事として捉えるでしょうが

一旦悪評を書かれてしまうと、その印象を覆すことは並大抵ではないのです。

せめて店側や

その店を愛する顧客などに

反論するチャネルを開いておくべきです。

こういったコメントや批評を読者の方々が参考にしている以上

立ち位置を明確にすべきです。

根拠は経験数「だけ」には求めがたい


http://news.goo.ne.jp/article/nbonline/business/nbonline-199453-01.html











かなり長いので大きく抜粋しています。

元の記事は上のurlへ

ただし、無料会員登録しないと見れないかもしれません。



この記事

結局、言いたいことは

「店側やその店を愛する顧客などに反論するチャネルを開いておくべきです。」

ということみたいですね。



ちょっと要約してみました。





「写真とデータで紹介記事の基本的な要件は十分に満たして」いるものの

評論家
批評家
グルメライター

とよばれる方々にとっては仕事にならないため

「主観を加味して評価する」。

こういった職業を

「悪いと決めつけている」わけではないが

次の点に問題がある。

①記事に「出たいと思っていない」&「媚びてもいない」お店が書かれた記事によって実害を被りがち
②「ちゃんとしたレベルなら批判されるはずがない」とは言うがどのような尺度で判断されるのか
③批判されたお店にもファンがいるということ(ファンが気を悪くするということか?)

昔は媒体側に「ダメな店、劣悪な評判の店は記事にしない、歯牙にもかけない」

という鉄則があった。

今は「そのダメさを批評する」という流れがある。

店にとって、勝手に「○×」をつけられるのは有難迷惑だ。





こういうことでしょうか?



この記事の流れだと

「店側やその店を愛する顧客などに反論するチャネルを開く」

というのが一つの理想。



しかし、も一つは

そうでなければ

「(実害を蒙るから)評価するな」

と言っているように見えるんですよね。



昔は「ダメな店、劣悪な評判の店は記事にしない」という鉄則があったのに…

今は評価する。

それが良くない…と。



ということは

裏を返せば

「おいしい店をほめる提灯記事」だけを書いて

そうでない店は

「写真とデータの紹介のみ」にしろ、と。



言いたいことは分かりますが

その記事

今の時代感で言ったら

「広告ページ」にしか見えないですよ。



「お店の批評をブログに書き綴るといったお客さんが急増」

してるという話は

「ここでは置いておく」

というのがありましたが

その辺が重要なところです。



そういったネットの口コミ記事が氾濫したせいで

「いいことばかり」書いてある記事なんてものは

「歯牙にもかけられなく」なってしまった。



そんな記事は

「リアルじゃない」からです。



そういう状況下に

「提灯記事と写真とデータの紹介のみ」で勝負しろっていうのは

ライターには酷じゃないでしょうか?



それと

「実害を蒙る」

って本当ですか?



実例で考えてみます。



小さい店の場合

「そもそも記事に取り上げらない。取り上げられ、酷評されても、近所のお客だけで勝負してるから、影響ない。」

大きいお店の場合

「ファンがたくさんいる。変な奴が酷評してもファンがネットで逆襲する。」



こういうことじゃありませんか?



実害ってなんでしょう。



新しい客が来なくなるってことですか?



今、そんな影響力のある人や雑誌って

存在します?



あるとしたら

ネットのネガティブキャンペーンでしょうが

それをやるのは

プロの文筆家ではなく

素人です。



「店側やその店を愛する顧客などに反論するチャネルを開く」

はいいと思いますが

具体的にはどうすればいいんでしょうか?



一方的かつ妥当性のない批評を記事にすれば

今でも

ファンやお店から

「大抗議」を受けるでしょう。



そうではなく

「この記事に反論のある人はどんどん送って。来週号に載せるよ。」

ってことでしょうか?



企画としてはおもしろいけど

「ウチはうまいんだよ」

と店主が力説しても

あんまり説得力はありません。



ところで

全く同じような議論が今

まさに行われているところがあります。

以下、痛いニュース抜粋











2009年07月12日“星1つが100以上” Amazonの「ドラクエ9」レビューが大荒れ状態に
1 名前: 水芭蕉(栃木県):2009/07/12(日)

ついに発売された、世界的に定評のあるロールプレイングゲーム

『DRAGON QUEST IX』(以下、DQ9)。

前作から数年の月日が流れており、発売を心待ちにしてきた人も多くいることだろう。

そんな『DQ9』だが

『Amazon.co.jp』において発売前に作品レビューが書かれ

ネガティブな内容のコメントが多数掲載されたのをご存知だろうか? 

この自体を重く受け止めた『Amazon.co.jp』は

発売前の作品レビューを禁止にしたほどである。

そしてついに『DQ9』が発売され

堂々と感想を書くことができるようになった『Amazon.co.jp』の作品レビューだが

どうやらまた荒れ気味のようなのだ。

このことを検証して伝えた人気ゲーム情報ブログ『はちま起稿』の管理人は

この事態に対し「おちつけ」とレビュアーたちにコメントしている。

いったいどんなことが発生しているのか?

「高評価をつけると “参考にならなかった” とされ、低評価をつけると “参考になった”
とされる」(『はちま起稿』より引用して要約)。

レビューを読むと

顕著にそのような流れが見て取れる。

『DQ9』を購入した皆さんは、『DQ9』をプレイしてみてどのように感じているだろうか?


<とあるゲーム情報サイト記者>
「前評判が悪かったものの、実際にプレイをしてみたらおもしろかったと感じている人が多いようです」


あなたは、おもしろかった?
それとも?

Amazon.co.jp:ドラゴンクエストIX 星空の守り人
http://www.amazon.co.jp/BA/dp/B000LXD7HO/

273レビュー
星5つ: (39)  星4つ: (32)
星3つ: (33)  星2つ: (51)
星1つ: (118)
(※15:09現在)











実は

自分も買っちゃいました。



大騒ぎですね。



たぶん

ゲームとしては面白いだろうと思います。



でも批判が多い。



その理由は?



実際にそう書いている人も多いのですが

「DQ9という大タイトルで出したこと」

だと思います。



スピンオフ作品なら問題ないけど

「期待度がダンチ」です。



そのことに加え

「何回もの発売延期」
「けして安くはない価格設定」

それと、誰も触れる人がいないんですが

「ファンの年齢層が幅広い」

ということでしょう。



制作側は

「難易度を高くした」

と言ってます。

ところが

おもしろいことに

「さくさくレベルが上がる。難易度が低くて物足りない」

というレビュー多数。



ファーストから何年経ってますか?



5歳の子供と中年のオヤジがやるのに

難易度って

どうすればいいんでしょう?



おそらく

子供に照準を合わせてるんでしょうね。

携帯機だし。



こうなってしまうと

販売ターゲットって

難しいですよね。



さて

このゲーム

大批判にさらされ

売れてないのか?



大ヒットです。



だからこそ

不満を持つ人も多いわけです。



本当に悪い作品なら

次はもう売れないでしょう。



もし

期待だけで次は売れても

3度目はありません。



そういうものです。



大批判を浴びても

売れるものは売れるし

ものが悪けりゃ

二度と買わない。



ところで

「もしも、あなたの仕事が大勢から

一方的な誹謗中傷
罵詈雑言の攻撃

を受けたとしたならば、どうですか?」

という下りがありますが

まさに

これがそうです。



そのほかにも

そういう対象は

映画・ドラマ・小説・雑誌・TV局・クルマのような嗜好品

(徳大寺さんとかいましたね)

家電とか

いっぱいあります。



悪いことばかりじゃありません。



ここに上がっているものはみんな

「ブレイクする可能性」

があります。



他のものと違い、大成功の可能性がある。



一方

http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/archives/10168441.html

にある「Hanako倒産」のリスクも。




この時代

CMされるのがイヤなら

「取材お断り」

と書くしかないんじゃないだろうか。



実際、そういう店もあります。



みんな

「リアルな情報」

を求めてます。



だから

本気で探す人は

「辛口の2ちゃんねる」

で探すでしょう。



この流れは止まらない。



気に入ったところがあれば

「時には大目にみる」。



いい常連さんですね。



でも

ビジネスの世界って

そんなに甘いものですか?



確かに

自分の仕事

「大勢から一方的な誹謗中傷・罵詈雑言の攻撃」

は受けません。



しかしながら

少し気を抜けば











給与はガタ落ちです。
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逆転/紳助食われた…「官僚たちの夏」初回視聴率

2009-07-11 00:10:25 | ニュース
TBSの「リキ入れた」ドラマ、さて。











紳助食われた…「官僚たちの夏」初回視聴率(抜粋)
2009年07月06日

5日から始まったTBSのドラマ

「官僚たちの夏」(日曜午後9時~)

の初回の平均視聴率が

14・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが

6日、分かった。

「官僚…」が放送された「日曜劇場」は

前作の「ぼくの妹」が

平均視聴率8・7%と振るわなかったが

この夏に硬派なドラマで巻き返しできるかどうか注目される。

同時間帯で人気の日本テレビ「行列のできる法律相談所」の5日の視聴率は

17・0%。

ここ1カ月の平均は20・2%だった「行列…」が

新ドラマに食われた形となった。

「官僚…」は

作家の故城山三郎の代表作で

敗戦後の日本を世界と肩を並べる豊かな国にしたいという使命感に燃える

通産省の官僚たちの活躍を

テレビドラマ化したもの。

佐藤浩市(48)
堺雅人(35)
北大路欣也(66)ら

実力のある俳優が出演。











おもしろそうだ、このドラマ。



城山三郎さんと言えば

経済小説に定評がある大作家だ。



鈴木商店について書かれた作品は

おもしろかった。



惜しくも亡くなってしまったが。



でも

これは読んでない。



代表作なんて書かれてたりするのに

実に不思議だ。



とりあえず

1話目では

やたら強気でイケイケの主人公

「風越さん」が出てきて

「通産省の国民車構想」

という途方もないプランをぶち上げる。

当時、日本は敗戦からまだ10年。

アメリカの属国のような有様で

自動車産業もとても

アメリカに太刀打ちできるような状況ではなかった。

そんな中

「アメリカと互角の勝負ができる産業となりうるのは自動車産業だけだ」

の信念のもと

アケボノ自動車を説得した。

当時の日本の技術力では不可能なレベルの開発目標

「4人乗りで時速100キロを出せ、10万キロ走っても大きな修理を必要としない車を3年以内に開発し、25万円で販売する」

に向かって

アケボノ自動車は不断の努力で突き進んでいく。



俳優も名優ぞろい

重厚な作品だ。



ただ

ちょっと引っかかったのは

時代背景だ。



2話目では

「自動車ではないもの」が題材にされるようだが

1話目の自動車産業は

皮肉に思えてならない。



アメリカ人に

「玩具」扱いされ

「車とは認めない」とまで言われた

「日本の自動車」。



そのころ

遥か遠く

大きく見えていた

「アメリカの自動車産業」は

まるで

大きくなりすぎたことで滅びたと言われる

恐竜のように

大きな身体を横たえ

今や

息も絶え絶えだ。



玩具と言われた

小さな日本のクルマ。



同じように

苦境に立たされながらも

まだ

踏ん張っている。



このコントラスト

皮肉な対照に

感慨がある。



ウィキペディアによれば

1996年にNHKでテレビドラマ化されてるようだ。



そのときであれば

こんな思いはないだろう。



これを見せるために

今、ドラマ化したのか?











ひどく気になる。
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タイホだ!/「警察官の証言信用できない」公務執行妨害、一転無罪に

2009-07-08 11:26:30 | ニュース
「公務執行妨害」というグレーな容疑。











「警察官の証言信用できない」公務執行妨害、一転無罪に(抜粋)
2009年7月7日

岐阜県警の警察官から

運転免許の提示を求められた際に暴行を加えたとして

公務執行妨害罪に問われた岐阜市の無職の男性被告(72)の控訴審で

名古屋高裁(下山保男裁判長)は7日

「暴行を受けたという警察官の証言は信用できない」

として

罰金30万円とした一審・岐阜地裁判決を破棄し

無罪を言い渡した。


<男性>
①昨年8月27日午前10時ごろ、自宅近くの路上で
②後部座席の孫をチャイルドシートに着席させずに運転していたところ
③岐阜北署の巡査長らから運転免許証の提示を求められ
④その際の言動などに腹を立て
⑤巡査長の胸を手のひらで2回突くなどの暴行を加えたとして、起訴


<判決>
①巡査長が現行犯逮捕する際に男性を転倒させた場面について

「被告が体当たりをしてきた」とする巡査長の供述と
「両手首をつかまれ、できなかった」とする被告の証言

を検討

②一緒にいた同僚巡査の証言が「被告と一致」するのに対し
③巡査長の証言は

「男性を負傷させた行為の適法性にかかわる事情で、記憶に反する供述をした疑いが濃い」

として

④信用性が低いと判断


<名古屋高検の田内正宏・次席検事>
「判決内容を慎重に検討の上、適切に処理したい」











「記憶に反する供述をした疑いが濃い」

ということは

「虚偽を言って、タイホしてるわけだ。」

これは

罪にならんのかねえ。



今回

このような判決が出たのは

「一緒にいた同僚巡査の証言が被告と一致」

したという点に尽きる。



同僚が

「誠実な警察官」だったということになる。



しかし

よくある話のように

「身内をかばい」

虚偽の証言をしてれば

「冤罪」

が生まれたことになる。



現場の警察官の心証で

簡単に罪を生産できる

「公務執行妨害」とは

本当に怖い。



「タイホだ!タイホだ!」

と拳銃を発砲しながら追いかけてくるような

「マッドポリス」は

ギャグ漫画では

コミカルな人気者。



しかし

理屈も何もなく

気分で犯罪者を生む

「マッドポリス」は











リアルに怖い。
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