この一本の大きなしだれ桜は、
一軒の民家の玄関先で、117年もの間
家族や村の平和を見守ってきた。
金沢から車で30分ほどの、
かほく市上山田 という山あいの小さな集落。
この家の先祖が、
金沢の兼六園から桜の種を持ち帰り、
この場所に蒔いたのがはじまりだとか。
大事に育てられて、屋根より大きくなった。
天から桜が滝のように降ってくる。
以前はもっとピンクかかっていたが、
老齢のためか、年々白っぽくなってきた気がする。
確か2 、3年前に一度 危機が訪れ、
花も少なく、弱った木を
家族の方は、懸命に治療なさっていたようだった。
でも見事に復活した桜。
ちょうど満開の朝。
長い枝の端までエネルギーがみなぎっている。
この桜には、毎年、思わず手を合わせてしまう。
今年も会えた喜びをかみしめる。
喜多家の桜
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