私の小さな庭の続きに
父が育てる野菜畑があり、
その畑のすみっこに、２本の梅の木が植えてある。
花の庭から少し離れたその場所から
芳しい風がただよってくる。
七分咲きになった梅の香りは初々しく、
草も花も土も虫も猫も人間も、
すべてを幸福感で満たしてくれる。
そして梅の香りは、
庭仕事のはじまりを告げてくれる。
冬の間にからまった蔓をととのえたり、
草むしりをしたり . . .
次々と咲いてくれる花たちを踏まないように、
小さな庭の手入れをする楽しみ。
待ち遠しかった季節がようやくやってきた。
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