台風6号は、大型で非常に強い勢力を維持したまま、北上を続けています。
中心気圧は、945hPa、中心付近の最大風速は45m/s、最大瞬間風速は60m/sの猛烈な風が吹いている模様です。
ここ数日、台風について、取り上げてきましたが、いよいよ影響が出始めました。
三重、奈良、高知などで、1時間に40㍉以上の激しい雨が降り、24時間雨量も200㍉に迫ってきました。また、最大瞬間風速は、高知県の室戸岬で27.3m/sとなっています。雨や風はこれから一段と強まってきそうです。
今後も台風6号は北上を続け、明日昼頃から夕方には九州や四国にかなり接近し、上陸する恐れもあります。
上陸するかどうかに関係なく、強い勢力のまま、台風がかなり接近するので、西日本は広い範囲で暴風域に入ると見られます。暴風域に入ると、平均風速が25m/s以上で、瞬間ではもっと強い風が吹きます。
西日本にかなり接近したあとは、台風は急に向きを東よりへ変える予想で、近畿から関東の南岸をかすめて進むのではないかと思われます。
車がカーブするときに、スピードを落とすように、台風も向きを変えるときは、速度を落としますので、四国を中心とした西日本一帯では、暴風雨が長引きそうです。
中心に近い地域では暴風に警戒。そして、宮崎など九州の南東部や、高知など四国の南側斜面、三重県などの紀伊半島の南東斜面では、雨量が非常に多くなるので、土砂災害にも厳重な警戒が必要です。
近年、まれにみる台風被害になる恐れがありますので、屋外での活動を避けるとともに、がけの近く、川の近くにお住まいの方は早めに安全な避難所へ避難するようにしてください。