11月としては記録的な大雪になっています。
上空5000m付近の気温はマイナス39度以下で、
これは大雪を降らせる寒気です。
日本海にはびっしり、すじ状の雪雲が連なっていますね。
真冬並みの寒気の影響で、北海道から東北、北陸地方の
日本海側の内陸、山沿いを中心に大雪となっています。
青森県酸ヶ湯では積雪が1メートルを超えました。
11月として観測史上、最も多い積雪となっているのは、
岩手県湯田で79センチ、秋田県横手で49センチ、
新潟県津南で68センチ、長野県野沢温泉で52センチ、
群馬県みなかみで36センチなど。
異例の早い時期での大雪です。
今年1~2月に雪不足で大打撃をうけた
スキー場にとっては朗報かもしれませんが、
季節外れの大雪による農作物や交通事故などの
被害も心配されます。
今年は「ラニーニャ現象」が発生しており、
日本に寒気が南下しやすいパターンです。
さらに、11月からは「北極振動」がマイナスに転じて、
北極寒気の放出期に入ったことで、
強い寒気が南下するようになりました。
また、11月ということもあり、日本海の海水温が高く、
日本海でたくさんの雪雲が発生したため、
大雪を降らせたようです。
真冬ではないので、寒気の南下は一過性で、
厳しい寒さ、大雪は長続きしませんが、
12月にかけて、日本に寒気が南下しやすいパターンが続き、
寒い冬でのスタートとなりそうです。
昨シーズンのような暖冬にはならないと思います。