台風12号は、予想以上にノロノロです。
昨日の時点では、未明から明け方に、四国に上陸すると見られていましたが、高知県東部に上陸したのは、きょう午前10時前でした。
17時推定で、香川県高松市付近にあって、これから瀬戸内海を渡っているところでしょうか。これから中国地方へと入りそうです。
台風12号は、中心付近の暴風もさることながら、東側で大雨を降らせているのが特徴です。
三重県との県境付近にある、奈良県上北山では、15時40分までの3日間に降った雨の量が1265ミリに達しました。たった3日間でこれだけの雨が降るのは、恐ろしいくらいです。上北山はもととも雨の多いところですが、それでも年間降水量は2700ミリくらいですから、その半分近くが3日間で降ったことになります。
また、一日の雨量としても、とんでもない量の雨が降っています。鳥取県大山では15時40分までの24時間に783.5ミリの雨が降りました。これまで最も多い記録が大山では387ミリですから、記録の2倍もの大雨です。驚くべき、大雨となっています。すでに、広範囲に被害が広がっていますが、さらに警戒が必要です。
避難途中に、流されるかたもいますので、増水時の避難は大変危険です。また、土砂災害は家にいても遭うことがあります。山のすぐそばにお住まいの方は、増水していなければ、避難所へ。難しいようであれば、家の2階に避難して下さい。