シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

フォルカー・シュレンドルフ監督「パリよ、永遠に(原題:Diplomatie)」(フランス・ドイツ、2014年、88分)

2023-11-11 20:56:18 | フランス
 
絶対に観ておくべき大事な映画です。

原題は「外交官」。

第二次世界大戦の終盤、ドイツ軍を統括するヒトラーは、レジスタンスと連合軍の支援によって追い詰められ投降寸前のそのとき、パリのランドマークを爆破し、廃墟にする命令を下しました。この命令は、コルティッツ将軍によって執行中止となりました。この経緯は、ルネ・クレマン監督「パリは燃えているか」(1966年)で映画化されたことで、よく知られています。(「パリは燃えてるか」は受話器からのヒトラーの声です)

本作品は、コルティッツ将軍がヒトラーの絶対的命令があったにもかかわらず、パリ破壊中止を決断した過程を描いています。

連合軍がパリに迫るなか、ヒトラーにパリ破壊を命じられたコルティッツ将軍(ニエル・アレストリュプ)は、ヘガー少尉(トーマス・アーノルド)を責任者とし、捕虜にしたパリの技術者・ランバンの助言をえて、パリのランドマークの破壊とセーヌ川の氾濫を画策します。爆破の対象はポンヌフを除く33の橋の破壊(その他郊外にある10本)、エッフェル塔、ルーブル美術館、コンコルド広場、ノートルダム大聖堂など。

コルティッツ将軍が執務するホテル・ムーリスに忍び込んだスウェーデンの外交官ラウル・ノルドリング(アンドレ・デュソリエ)は、将軍にパリの破壊で罪のない人々の命が失われることを訴え、破壊命令を実行しないように将軍に要請しました。将軍はこの要請を断固、拒否しますが・・・。
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