第二次世界大戦の最中に製作された作品。戦時色が濃厚です。しかし、テーマはそこにあるのではなく、華麗なダンスシーンをとりこんだ恋愛ものです。
ダンスの名手、アステアは長くジンジャー・ロジャースと踊っていましたが、この作品ではジョーン・レスリーが相手役で、彼女のダンスも一流です。
主人公はフレッド中尉(フレッド・アステア)とジョーン(ジョーン・レスリー)。アステア扮するフレッドは空軍パイロットで戦場からの10日間の一時帰休。冒頭の凱旋シーンで、「日本の零戦を数機、撃墜した」と誇っています。
ふらりと立ち寄ったクラブで、フレッドは雑誌カメラマンのジョーンと出会います。ふたりはその場で意気投合ではなく、彼を何となく胡散臭いとみたジョーンは逃げるように、そこを立ち去ります。
しつこく後を追うフレッド。深夜になって寝るところがないので、偶然に見つけたホテルに休暇中の連泊を予約。おかしく変なのは、フレッドが朝方、ジョーンの家に忍び込み朝食を作ったりしているシーン。執拗に彼女を追い回し、クラブで一緒に飛び入りでダンスを踊ったりしています。彼女は彼の熱心さに根をあげ次第に打ち解け、(彼が空軍のパイロットと知らない)彼女は自分が所属する雑誌社に彼を雇ってもらう算段を社長にもちかけますが・・・。
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