シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ジョン・M・スタール監督「哀愁の湖(原題:Leave Her to Heaven)」(アメリカ、1945年、110分)☆☆☆

2023-08-05 23:05:29 | アメリカ・1940年~



原作はベン・エイムズ・ウィリアムズによる小説です。

七つの大罪のなかでもっとも罪深いのが「嫉妬」(他は「虚栄」「怒り」「悲嘆」「強欲」「腹の貪食」「淫蕩」)。この「嫉妬」をテーマにした作品。

新進作家、リチャード・ハーランド(コーネル・ワイルド)と結婚したエレン・ベレント(ディーン・ティアニー)。彼女には婚約者ラッセル・クイントンがいましたが、汽車のなかで出会い、顧問弁護士グレンの家でたまたま同席したリチャードに一目惚れ(そこにはエレンの他に、その妹のルースなどもいました)。彼女は結婚相手をすげかえます。

結婚したリチャードとエレンはジョージア州のウォーム・スプリングズに居を構え、新婚生活が始まります。ところが、ここには病弱の、リチャードの弟ダニーが同居していました。この事がとんでもない悲劇を招きます。

リチャードはこの弟をいたわり、かわいがります。わがままなエレンはそのことが不満でした。その思いは異常なまでに高まり・・・。

彼女の独占欲はさらにひどくなります。初めて妊娠したにもかかわらず、リチャードの愛情が奪われると考え、故意に階段から足をすべらせ流産。さらにリチャードとの仲を疑い、妹のルースにも腹を立てるまでにいたっては・・・。

後半に裁判シーンがあり、件のラッセル・クイントンが法廷でリチャードを問いつめます。

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