第二次世界大戦下(1941年10月)、ナチス・ドイツの侵攻におののくウクライナの寒村の女たちを描いた過酷な物語。
ナチス・ドイツ軍とソ連軍の戦いが拮抗、激化するなか、本隊とはぐれたあるドイツ軍小隊が敵地の奥深い山中にある寒村へたどり着きます。そこの留守宅に居住する女性を拉致します。
恐怖に駆られたある女性がドイツ人少尉をはずみで刺殺したことで、小隊は犯人捜しと虐殺を開始。女性たちは生き残るため、逃げ惑いながら武器を手にとります。
当時、ウクライナはソ連のなかの共和国の一つでしたが、寒村にはロシア系ドイツ人が住み、赤軍からドイツの工作員の村だと疑われ、微妙な状況にありました。
女性たちはドイツ軍小隊の言うとおりになります。小隊を率いる少尉ブートヴィッヒは、まず村から武器を全て回収。更に小隊が滞在する屋敷に村の子供達を全て集め、寝食をともにします。こうすることで、大人たちの抵抗力を奪ったのです。
ドイツ兵たちには若者が多く、対して村にも年頃の人妻が多いので、年寄りは生き残るために、自らの体を差し出す覚悟をしろ、と説得します。女性たちはそれぞれ若い敵兵と交流を持ちます。そんな中、村の若い娘マータは、赤軍へこのことを知らせようと訴え、単独での村からの脱出を画策しますが・・・。
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