女優業にありがちな心理的葛藤を描いた作品。
スターの道を歩んできた女優マリア(ジュリエット・ビノシュ)。マネージャーのヴァレンティーヌ(クリステン・スチュワート)と協力して仕事に取り組んでいました。
開巻。スイスに向かう列車の中、2台の携帯を操る女優マリアの個人秘書ヴァレンテーヌ。
マリアは作家のヴィルヘルムの代理で賞を受け取りに行くところでした。マリアがまだ無名だった18歳のとき、ヴィルヘルムが「マローヤのヘビ」の舞台と映画化の主役に彼女を抜擢した恩義があったのです。ところが、そのヴィルヘルムが急死。マリアはその情報を車中で知ります。
会場に着き、授賞式の主催者と迎えの車に乗るマリア。主催者もヴィルヘルムの突然の訃報にとまどっている様子。急遽俳優のヘンリクを式に招いたということが、この時わかりました。
うんざりするマリア。彼女は「マローヤのヘビ」で共演したとき、彼には嫌な思い出しかありませんでした。
授賞式は成功に終わり、会場を移動したマリアのもとに演出家クラウスが寄ってきます。何でも「マローやの蛇」を再演したいので、出演してもらえないかという話でした。今度はかつて彼女が演じた主役のシグリッドではなく、シグリッドに恋をして破滅へと追い込まれる40歳のヘレナの役でした。マリアの選択は?
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