ズク無し生きもの館

飼育中の生きものたちの日常ブログです。
春・夏は両生爬虫類
秋・冬はハリスホークが中心になります。

お肉の話し

2006年01月04日 | ハリスホーク
 このブログを見てくれている友人から、
 「なんでそんなに鷹の体重を気にするの?」
 「肉色ってなんて読むの?」
 と、質問がありましたので、ごくおおざっぱながら説明を。

 猛禽類は、基本的に餌で釣って行動させます。
 遠くの木の上から飼い主の手に飛んでくるのは、そこに餌があるからです。そのためには、おなかが一杯の状態では餌に執着しないので、なかなか戻っては来ません。
 犬のように、飼い主が好き!という感じで飛んでくるのとは違います。

 「肉色」は、「しし」と読みます。極々簡単に言うと、鷹の体重の事。
 体重が重いと「肉色が高い」。逆なら「肉色が低い」。という感じで使います。
 体重を毎朝チェックするのは、鷹を空へ放す前に、その腹の空き具合を確認するという意味があります。
 毎日腹一杯食べさせている時の体重を100%として、そこからどの位腹を空かせれば(体重を落とせば)、スムーズに飼い主の元へ戻ってくるかは、その鷹の慣れ具合、性格、健康状態等で一々違ってくるようです。
 この体重管理は、猛禽飼育の基本且つ最重要事項の一つですので、私のような初心者ではなかなか巧く説明するのも難しいです。 

 我が家の照羽の場合、元々人に慣れ易いと言われるハリスホークである上に、卵から孵った瞬間から人の顔を見て育っていますので、人間を嫌がるという事はありません。

 人を怖がらない=飼い主の手に飛んでくる事への抵抗が少ない=体重管理がちょっとは楽。という事になります。
 ただし人への抵抗が無い分、ちょっとおなかが空くとすぐに人を頼り、「餌ちょ~だい!!」と鳴くようになります。
 これが照羽お家芸の「餌鳴き:えなき」です。
 また、必死になって狩りをしなくても、人の所に戻ればご飯がもらえると思うので、鷹狩りに使うにはじっくり訓練しなくてはいけないみたいです。ペットとしては良いんですけどね。

 照羽を購入したお店には、3歳になるという先輩ハリスホークがいました。このハリスの飛ぶところを見せて頂いたのですが、訓練中一声も鳴かず、お店の人が呼ぶと即座に、それでいて落ち着いた様子で飛んできていました。
 あ~なるといいな~。