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卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

教科書に載っていない良い職場とは その139 【主体性の再定義について④】

2021-10-22 08:34:20 | コミュニケーション
教科書に載っていない良い職場とは その139 【主体性の再定義について④】


指示待ちと言われる方々がいます。
これはいわゆる依存関係にある方と見えます。
そして多くの場合反応的です。
ここでいう反応的とは主体的な行動の反対語として使っています(受動的とも言えますが、ここでは反応的とします)普段使っている言葉ひとつでも、主体性の度合いを測る事が出来ますが、反応的な人の言葉は、自分の責任を否定しています。

一方、主体的な人は、自らの決定に責任を持ちますし、自分の責任を肯定しています。

反応的な人の言葉の例は以下の通りです。
「僕はそういう人間なんだよ」(人は決定づけられ、変わりようがない。だから、自分の力ではどうにもできない)
「本当に頭にくる人だ」(人の感情は自分ではコントロール出来ない)
「それは出来ません。時間がないんです」(時間が限られているという外的要因に支配されている)
「妻がもっと我慢強かったらいいのに」(他者の行動が自分の能力を抑えつけている)
「これをやらなければならないのか」(状況や他者から行動を強要されている。自分の行動を選択する自由がない)

主体的な人はこれらの言葉をどのように使っているのでしょうか?
「私は別の案を考える」(人は自らの意志で変われる)
「私は気持ちを抑える」(自らを自制出来る)
「私は選択する」(時間をどのように使うのかを自らの意志でコントロールする)
「妻に対してより良い影響力を持つ、効果的なプレゼンテーションが出来る」(他者に対して、自らの行動を開放する)
「私は選ぼう」(適切な対応を模索し選択する)

反応的な人々の言葉の裏にあるのは、責任の転嫁です。
自分には責任がない、自分の反応を選ぶことは出来ないと言っているようなものです。

(続く)



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教科書に載っていない良い職場とは その138 【主体性の再定義について③】

2021-10-21 11:00:48 | コミュニケーション
教科書に載っていない良い職場とは その138 【主体性の再定義について③】

自分が置かれた状況に対する反応を選べるだけでなく、状況そのものを創造する事も出来るのが、私たち人間に本来備わっている性質と言えるのではないでしょうか。
我々は多くのビジネスチャンスを得たいと思っています。
その為には率先力が大切である事に何ら疑問を持ちません。
それよりも必要不可欠なものであると自覚しています。
採用面接においてもほとんどの方が、御社の課題を解決し、力を発揮しますと言います。

しかし、私は率先力について、間違って認識していると思ってしまうのです。
率先力とは、決して押しつけがましい態度をとるとか、自己中心的になるとか、強引に進めたりすることではありません。

進んで行動を起こす責任を自覚することです。

多くのビジネスチャンスを得る為に、業界の動向を調べ、取引先の課題を調べ、解決策を考え、その問題を解決する能力が自分にある事を効果的なプレゼンテーションで売り込む事をします。
これはビジネスで成功する為の鍵です。
このような考えに否定的な意見は少ないと思います。
ところがほとんどの人はそれを実行に移す率先力を発揮できない人が多いんです。
「業界や取引先の会社の問題点はどうやって調べればいいんですか?誰に聞けばいいんでしょうか?」
「効果的なプレゼンと言われても、どうすればいいのかさっぱり見当が付きません」
このように、多くの人は自分から動かずに誰かが手を差し伸べてくれるのを待っている事があります。
人は問題や困難にぶつかった時には、知恵と率先力を使うしかありません。
自分で機会をつかみ、自信を持って問題を解決出来る環境を整えることが、周囲の人が出来る事であって、決してアイデアをさずけたりして、手伝う事ばかりではありません。
自ら責任を引き受けて行動を起こす人間にこそ、多くの成長するチャンスがあると言えると思います。

我々はどう反応するのか?
我々は何をするのか?
この状況で我々はどのように率先力を発揮するのか?

このような問いをいつも持つ続けるべきと思います。




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教科書に載っていない良い職場とは その137 【主体性の再定義について②】

2021-10-20 09:08:02 | コミュニケーション
教科書に載っていない良い職場とは その137 【主体性の再定義について②】


ガンジーは「自分から投げ捨てさえしなければ、誰も私たちの自尊心を奪う事はできない」と言っています。
私たちは自分の身に起こったことで傷ついていると思っています。
しかし実際には、その出来事を受け入れ、容認する選択をしたことによって傷ついているのです。
私たちは自分の身に起こった事で傷つくのではありません。
その出来事に対する自分の反応によって傷つくのです。

ヴィクトール・フランクルによれば、人生には三つの中心となる価値観があると言います。
一つ目は「経験」自分の身に起こる事です。
二つ目は「創造」で、自分で作り出すものの価値です。
三つ目は「姿勢」です。不治の病にというような過酷な現実に直面したときの反応の仕方です。

フランクルは最も大切なものは何かと聞かれたら、「姿勢」と言っています。
つまり、人生で体験することにどう反応するかが、もっとも大切だという事なんです。




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教科書に載っていない良い職場とは その136 【主体性の再定義について】

2021-10-19 09:11:27 | コミュニケーション
教科書に載っていない良い職場とは その136 【主体性の再定義について】


スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」を読むと、主体性について詳しく解説があります。
実は組織内において、この主体性の定義が曖昧であるという事にあまり気付いていません。
このことにより、消化不良を起こしたりするのも、組織の特徴です。

以下は本文です。
「昨今は、組織運営に関する本にも主体性という言葉がよく出てくるが、その多くは定義を曖昧にしたまま使われている。主体性とは、自発的に率先して行動するだけを意味するのではない。人間として、自分の人生の責任を引き受けることも意味する。私たちの行動は、周りの状況ではなく、自分自身の決定と選択の結果である。私たち人間は、感情を抑えて自らの価値観を優先させることができる。人間は誰しも、自発的に、かつ責任を持って行動しているのである。」

自分の人生の責任を引き受けるという言葉には感銘を覚えます。
我々はここまで、自分の人生に責任を感じた事があるでしょうか?さらに、このようにも記しています。

「人間は本来、主体的な存在である。だから、人生が条件づけや状況に支配されているとしたら、それは意識的にせよ無意識にせよ、支配されることを自分で選択したからに他ならない。そのような選択をすると、人は反応的になる。反応的な人は、周りの物理的な環境に影響を受ける。天気が良ければ、気分が良くなる。ところが天気が悪いと気持ちもふさぎ、行動も鈍くなる。主体的な人は自分の中に自分の天気を持っている。雨が降ろうが陽が照ろうが関係ない。自分の価値観に基づいて行動している。質の高い仕事をするという価値観を持っていれば、天気がどうであろうと仕事に集中できるのだ。反応的な人は、社会的な環境にも左右される。彼らは「社会的な天気」も気になってしまうのだ。人にちやほやされると気分がいい。そうでないと、殻をつくって身構える。反応的な人の精神状態は他者の出方次第でころころ変わるのである。自分をコントロールする力を他者に与えてしまっているのだ。」

つまり、コヴィーは衝動的な感情にいつも揺り動かされて、そして刺激を受けている為に、他責にする習慣が主体性にかける人には見受けられるという事を示しています。
主体性について、もう一度自社内で理解を深める事をお勧めいたします。




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教科書に載っていない良い職場とは その135 【刺激と反応の間には】

2021-10-18 08:49:12 | コミュニケーション
教科書に載っていない良い職場とは その135 【刺激と反応の間には】


遺伝子的決定論、心理的決定論、環境的決定論。
これらの3つの決定論は本当にあたっているのか?こんな疑問について考えてみます。

唐突ですが、人間にあって動物には無い4つの能力があると言われています。

それは、自覚、想像、良心、意志です。

自覚は、自分自身を客観的に見つめる能力です。
想像は、現実を超えた状況を頭の中に生み出す能力です。

良心は、心の奥底で善悪を区別し、自分の行動を導く原則を意識し、自分の考えと行動がその原則と一致しているかどうかを判断する能力です。

意志は、他のさまざまな影響に縛られずに、自覚に基づいて行動する能力です。

人間はこの4つの能力を使えば、本能や調教とは関係なく自分で新しいプログラムを書く事が出来ます。
そして、さらに開発していければ、すべての人間に内在する可能性を引き出す事が出来るのでは無いでしょうか?
その最大の可能性とは、刺激と反応の間に存在する選択の自由という事は言えないでしょうか。

我々は、4つの能力を使い、何が起ころうとも、それが自分に与える影響を自分自身の中で選択することができます。
そして行動(反応)に移せます。

つまり決定論はある程度の推測をたてる際の要素となりえると思いますが、人間の歴史を振り返れば、そのような狭い可能性では無かった事は明白であると言えます。

ある刺激を受けるとします。
するとそれに対する反応をします。
その間にある選択の自由にこそ、我々は大きな可能性を見いだせるのです。
そのように考えた場合、我々は効果的な行動をとるにはどうあるべきでしょうか。

「主体的である」
この答えに行き着くと思いませんか?



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