マーケティング研究 他社事例 その247 「金属加工技術で大きく飛躍 2」 ~節水市場に隠れた商機~
隠れたビジネスチャンスを見出した高野社長は、早速、節水商品の開発に着手しました。
実家の工場で使われずに放置されていた最新の工作機械に初めて触り、操作を独学で習得し、2008年2月にDG TAKANO の全身となる会社を設立し、特許を調べながら試作を重ねたのです。
機械工学や設計といった専門知識はゼロだった高野社長は、寝ても覚めても設計を考え続け、ひらめいては試作と実験を繰り返して「バブル90」の開発にこぎつけたのです。
2009年3月、完成したバブル90を海外の展示会で発表したところ、欧米だけでなく、中東やアフリカの企業からも大きな反響を呼びました。
水質や水圧に関係なく使え、電源やカートリッジ交換も要らないところが受けたのでした。
同年秋には、経済産業省などが後援する部品・部材の民間コンテストで、TDKやテルモなどの大企業を抑えて大賞を受賞しました。
「これで軌道に乗れる」
そう思ったのもつかの間、販売には苦戦を強いられました。
当時の社員は高野社長たった1人。
「無名のベンチャーが作った商品で9割も節水出来ると言えば、怪しまれるだけだった」
その間に負債は1億円近くに膨らんだのでした。
倒産寸前の危機から救ったのは2013年11月、不動産や飲食事業を手掛けるベンチャー企業の社長との出会いでした。
経営する居酒屋で店内の全ての蛇口にバブル90を設置してもらったところ、月17万円かかっていた水道料金が6万円台まで下がったのです。
ビルのオーナーが、「客が入らなくなったのか?」と慌てて飛んでくるほどの効果だったと高野社長は笑います。
やがて、飲食業界の間で口コミが広がり、売上は急拡大しました。
2014年には販売を担う子会社を設立し、2016年3月末までの2年間で売上高を66倍に増やしたのです。
現在は北米や中東を中心に海外展開も進めています。
2018年夏には、家庭の蛇口やシャワーで使える新商品を市販化しました。
このほか、大手家具メーカーとコラボレーションしたヘルスケア関連製品なども開発中です。
「バブル90と同じか、それ以上のインパクトを打ち出す」と高野社長は意気込んでいます。
現在、自社の事業拡大と並んで高野社長が力を入れているのが、町工場を承継しつつ、新たな事業を生み出すノウハウを広く伝える事です。
「ブレインキャンプ」と名付けたプログラムを立ち上げ、自らがバブル90を事業化していく中で編み出した独自の課題解決の考え方を講義形式で伝達しています。
「町工場の多くは随一の技術を持っているにも関わらず経営に苦しんでいる。大事なのは、技術をビジネスにつなげる発想力を身に付ける事」
DG TAKANO がバブル90で成功したのも、一見、成熟市場と思われる節水市場に着目したのが始まりでした。
IOT旋風が巻き起こっている今は、ものづくりの高い技術を持つ中小企業にとっては飛躍のチャンスと高野社長は考えています。
日本では、新たに起業したベンチャー企業の9割が5年以内につぶれるとも言われています。
「本当の働き方改革は、若い人が夢を持ち、それを叶える仕組みを作る事です」
高野社長は独自のデザイン思考を武器に、大きな社会課題に挑み続けています。
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
お気軽にご相談下さい。
当、彩りプロジェクトでは30分無料相談を実施しています。
どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。
→ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
HPの申込フォームから(こちらから)どうぞ。
隠れたビジネスチャンスを見出した高野社長は、早速、節水商品の開発に着手しました。
実家の工場で使われずに放置されていた最新の工作機械に初めて触り、操作を独学で習得し、2008年2月にDG TAKANO の全身となる会社を設立し、特許を調べながら試作を重ねたのです。
機械工学や設計といった専門知識はゼロだった高野社長は、寝ても覚めても設計を考え続け、ひらめいては試作と実験を繰り返して「バブル90」の開発にこぎつけたのです。
2009年3月、完成したバブル90を海外の展示会で発表したところ、欧米だけでなく、中東やアフリカの企業からも大きな反響を呼びました。
水質や水圧に関係なく使え、電源やカートリッジ交換も要らないところが受けたのでした。
同年秋には、経済産業省などが後援する部品・部材の民間コンテストで、TDKやテルモなどの大企業を抑えて大賞を受賞しました。
「これで軌道に乗れる」
そう思ったのもつかの間、販売には苦戦を強いられました。
当時の社員は高野社長たった1人。
「無名のベンチャーが作った商品で9割も節水出来ると言えば、怪しまれるだけだった」
その間に負債は1億円近くに膨らんだのでした。
倒産寸前の危機から救ったのは2013年11月、不動産や飲食事業を手掛けるベンチャー企業の社長との出会いでした。
経営する居酒屋で店内の全ての蛇口にバブル90を設置してもらったところ、月17万円かかっていた水道料金が6万円台まで下がったのです。
ビルのオーナーが、「客が入らなくなったのか?」と慌てて飛んでくるほどの効果だったと高野社長は笑います。
やがて、飲食業界の間で口コミが広がり、売上は急拡大しました。
2014年には販売を担う子会社を設立し、2016年3月末までの2年間で売上高を66倍に増やしたのです。
現在は北米や中東を中心に海外展開も進めています。
2018年夏には、家庭の蛇口やシャワーで使える新商品を市販化しました。
このほか、大手家具メーカーとコラボレーションしたヘルスケア関連製品なども開発中です。
「バブル90と同じか、それ以上のインパクトを打ち出す」と高野社長は意気込んでいます。
現在、自社の事業拡大と並んで高野社長が力を入れているのが、町工場を承継しつつ、新たな事業を生み出すノウハウを広く伝える事です。
「ブレインキャンプ」と名付けたプログラムを立ち上げ、自らがバブル90を事業化していく中で編み出した独自の課題解決の考え方を講義形式で伝達しています。
「町工場の多くは随一の技術を持っているにも関わらず経営に苦しんでいる。大事なのは、技術をビジネスにつなげる発想力を身に付ける事」
DG TAKANO がバブル90で成功したのも、一見、成熟市場と思われる節水市場に着目したのが始まりでした。
IOT旋風が巻き起こっている今は、ものづくりの高い技術を持つ中小企業にとっては飛躍のチャンスと高野社長は考えています。
日本では、新たに起業したベンチャー企業の9割が5年以内につぶれるとも言われています。
「本当の働き方改革は、若い人が夢を持ち、それを叶える仕組みを作る事です」
高野社長は独自のデザイン思考を武器に、大きな社会課題に挑み続けています。
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
お気軽にご相談下さい。
当、彩りプロジェクトでは30分無料相談を実施しています。
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→ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
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