女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

#Ku Too 運動に思う

2019-06-12 | 日記

中村です。


#Ku Too 運動って知ってますか?


長時間履くと足腰を痛めることもあるパンプスやハイヒー
ルの着用を「女性のマナー」として強要するのはやめて
ほしいと、オンラインで署名を集めていた女優でライター
の石川優実さん(32)が約1万8800人超の署名と要望
書を厚生労働省に提出した。

石川さんの掲げる問題点は、

◆性別によって同じ職場で強制される服装が違う
◆健康を害してまでマナーが強制される

この2点。





私は、ビジネス社会に出てから32年間履き続けたハイ
ヒールを今年やめた



以前は、


「ハイヒールをやめてウエストがゴムのパンツをはくよ
うになったら
(ビジネス社会の)現役引退する

な~んて豪語していた。


ゆる~い服装で、自分を甘やかせてはダメと自分自身
を戒める意味でこんなことをのたまわっていた


が、



無理無理


さすがに寄る年波には勝てない


近年腰痛に加えて変形性股関節症による痛みも加わ
った。ヒールを履いて一日中立ちっぱなしが2週間も続
く3月4月の新入社員研修シーズン。
連日の立ち仕事で足はパンパンにむくみまくり、仕事終
わりの夜の時間帯ならいざ知らず、出勤時でさえすんな
り足がはいらなくなった足がハイヒールに
NO(もう無理宣言)を出した。



現在は、パンプスは履いているが、ヒールは低め。
随分快適になった。

思えば32年間、自分の足に靴を合わせるのではなく靴に
自分の足を無理やり合わせて足にはかなりの負担をかけ
た。もし自分が足の指なら、毎朝ハイヒールを履かされる
たびに、また、ヒールで小走りに横断歩道を渡られるたび
に、


「やぁ~めぇ~てぇ


と叫んでいたはず。
人前に立つ機会の多い仕事ゆえ、見栄えも大切と自分の
足の形も考えず、無理を強いてきた。
お蔭で、私の足の指は変形し、タコだらけ・・・。とても人様
に見せられるものではない。






それでも私はヒールを強要されたからではなく、自分が好
きだから履いていた。ビジネス社会における勝負服だと思
っていたパンツスーツにはヒールが似合うと思っていたし、
ヒールを履くことで気持ちが引き締まる思いがした。


だから、そのせいで足の指がゆがんだのも、ひょっとしたら
腰痛の要因になったかもしれないのも


全て自己責任


強要されたとも性差別だと感じたことはない。


履きたくなければ履かなかっただろうし、健康を害したら履
いていない。それでも強要させようとする職場なら戦うし、
それで納得いかなければ辞める。


実際ヒールではないが、だからという理由だけで総合職
なのに制服を着せられそうになった時、その必要性に関して
会社に説明を求めた。「まあまあそんなこと言わずに(=大人
しく制服着てくれよ)」と丸く収めようとする上司には頑として
自分の主張を譲らなかった。「制服を強要するなら辞めます」
とまで言った。
自分の担当職務と理不尽なルールに屈したくないという自分
のプライドの問題だった。

結局、頑なに制服着用を拒否する私にびっくりした上司が会
社に掛け合ってくれて私はその会社を退職するまでずっと私
服で通した。

Ku Too運動では、
パンプスやヒールを強要するのは性差別だと主張している。


以下、批判を覚悟で私見を述べるが、


確かに男性はパンプスやヒールを履かないが、多くの男性は
ビジネス用の革靴を履いている。
でも、そのことを強要されているとは誰も主張しない。
女性だけが履く靴を選べないわけではない。男性も同じ。
なのに女性だけがとりたててこのことを主張することに少々違
和感を感じる。


性別の違いがある以上、職場で求められる服装が違い、服装
が違えばそれに似合う靴の種類が違うのも当たり前。ヒール
の高さが苦痛ならそのことを主張すればいい。


何より違和感を感じるのが、厚生労働省に要望書を提出とい
うくだり。「企業に強要を禁止する通達を」と訴えているとある
が、強要している意識がない(あるいは低い)企業にどれだけ
の効果があるのか?


役所に判断を委ねるのではなく、働く女性達がそれぞれの現
場でしっかり向き合って納得のいく説明を求めることが大切な
のでは?もちろんこれらはやった上でどうしようもないからこ
の運動につながったのだろうが、どうしても違和感が残ってし
まう。

昭和の古臭い考え方なのだろうか?


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