女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

年上の社員をマネジメントする

2015-02-02 | 日記

中村です。

 

私はコーヒーが好き。
特に、考えが煮詰まったときにコーヒーを飲みながらあれこれ考え
をめぐらせると、いいアイデアが浮かんだり、気持ちが整理できた
りすることが多い。

余談だが、コーヒーと一緒に甘いものを注文するのも楽しみの
一つ。最近のお気に入りはドトールコーヒーの
チョコリーフケーキ
これを楽しみにドトールに行き、売り切れていると心底しょんぼり・・・。


どうでもいいことでした。失礼しました。


で、先週の土曜日のこと。ゆっくり考え事をしようと入った店の隣
の席で60代前半の女性と30代前半と思われる男性が話をして
いた。会話は、明らかに親子でもなければ、デート中のカップルの
ソレでもない。パートさんとリーダー社員のようだ。


どうやら、このパートさん、職場でいさかいを起こして
「辞めたい」
と訴えているようだ。


私が席に着いた直後は、彼女は少々感情的


「何があったか」「自分視点」で伝え、、自分はそんなつ
もり(いさかいをおこす)でやってないと自分自身の正当性を主張し
ている。


他人事なので、客観的にみているとよくわかるのだが、


こういう場合、「何があったのか」という事実冷静に話すの
ではなく「何をされたのか」という被害者感情
を語るので判断する側はジャッジが難しい。


このままいくと、



「こんな状態ではやってられません」「やめさせてもらいます」



あるいは、社員のタイプによっては「まあまあでおさめるか?」あ
るいは「物事の受け止め方や対応を指摘して、火に油注いでえ
らいことになるか?」・・・。どうなるか???


いずれにしてもまずいパターンやなぁ・・・。


と思いながら聞いていた。


ここまで来ると、はっきり言って、自分の用事はどうでもよくなっ
てしまっている。この30代の男性社員(パートさんをまとめる役
割の人)がどのようにパートさんを導くか一点だけが関心事。


この社員。体型は小太りでぱっつんぱつんのスーツを着て笑うとえ
くぼができる可愛げのあるタイプ。どうでもいい情報だがちょっとお
笑い芸人のプラスマイナス岩橋に似ている。アウトドア派なのか顔
は真っ黒に日焼けし、髪型は茶髪で今どきのスタイリング。



感情的になっているパートさんの話をふんふんと辛抱強く聞いてい
る。時に

「あ~、そうだったんですね」「大変でしたね」

と共感的な態度を示し、相手が話につまると、

「んで、それからどうなったんですか?」

と話を促す。決して上から目線で説教したり、あなたがダメと決め
つけたりしない。何があったのかという『事実』と、彼女が何を言い
たいのか?という『訴え』をできるだけ正確に受け止めようとする姿
勢だ。



それでいて、決して同感はしない  ここポイント


とても上手い聞き方



この聞き方をしているうちに、あきらかにパートさんの態度が軟化
した。



感情的=攻撃的・投げやり  
  落ち着き・冷静 



そのタイミングで、

流れを完全に変えた穏やかだけど毅然としたの一言。この一言で、
主導権は完全に社員に。




「○○さん、もしも仕事がどうしてもいやだというのでなけ
れば
、シフトを組み替えてみるので、もう一度やってみませんか?」


に対して、


仕事はいやじゃないんです。むしろやってみたいと思って応
募したんで・・・」




ここまできたら、話の結末は昔のスポコンドラマのそれを見るよう
なもの。一気に解決の方向、それもいい方向へ・・・。



最後は社員らしいまとめの発言。
□ いさかいがおきない環境を整えるように、自分が配慮する
□ 職場の人間にも周知徹底していく

パートさん(今回の当事者)には
□ ○○さんも協力してほしい
□ 今回のようなことを二度と言わないでほしい

と伝えて、

最終的には


「ご迷惑かけしました。来週からまたよろしくお願いします」



を引き出していた。なかなかの仕事っぷり。

 


どの業界も人手不足。特にパートさんに気持ち良く働き続けてもら
うのは社員に求められる必須条件の一つ。ここで難しいのは、辞め
られたら困るからと言って、相手に媚びて甘やかしたり、その場を繕
うために「なあなあ」の問題解決をしているとその後にこっぴどいしっ
ぺ返しを受けることになりがち。

とは言え、正論で立場だけで厳しいことを言ってもついてこない。

そのためには、相手の気持ちに寄り添う忍耐強さも必要。

この人には自分の気持ちをわかってもらえたと思うから、自分の甘え
を詫びて頑張ろうという気持ちになったのだろう。





風通しのいい職場にしますんで
 風邪ひかんといて下さいよ」


店を出る際の、茶目っ気たっぷりの笑顔とともに投げかけられた
この言葉に、思わずパートさんも

 

「・・・・・・・・・。」


これはいらんな。でもこれも愛嬌っか・・・


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