私には大学3回生の甥っ子がいる。その甥っ子がインターンにやってきた。一泊2日で「自己分析」「社会人としての基本」「ディスカッション」「模擬面接」「営業担当者と同行して社長訪問」など密度の濃い2日間を過ごして帰って行った。
最後の挨拶で、
「いろいろお世話になりました・・・」と声をつまらせ、帰りにお茶を飲みながら話をした際は、活き活きした表情で「しんどかったけど、参加してよかった」と充実感と指導してくれた人生の先輩たちへの感謝の言葉を繰り返していた。
甥っ子を指導したのは、会社の若手社員、若手幹部社員、そして社長・・・。忙しい中、それぞれがそれぞれの立場で自分たちが伝えられることを「本気」で伝えてくれた・・・。
結果、本気でぶつかってくる人生の先輩たちに対して、圧倒され、感服し、励まされ・・・2日間で彼はたくさんの「かけがえのないもの」を学ぶことができた。
「桂ちゃんの会社の人みんなすごい。何がすごいってみんな「本気」やねん。○○さんは・・・」と自分が教えてもらった誰のどこがどんなふうに魅力的だったかを話してくれた。接することによって、「本気で物事に取り組むことがいかに大切かということ」「本気で接してくれる人に心を動かさせるということ」。そして、「本気で活きている人がいかにカッコいいかということ」を肌で感じ、言い訳や能書きが先行して、人から背中を押されないと自分から行動しない自分のずるさや格好悪さに否が応でも気づかされたことが最大の成果。
インターンに参加する前、自分の進路に対してモラトリアム状態にあった甥っ子。
「今でもそのモラトリアムが解消されたわけではない。ただ、どうすればモラトリアムから脱出できるかという方法がはっきりとわかった。あとは行動するのみ」と胸をはる。
問題から逃げずに「自分」が「本気」で「立ち向かうこと」 このシンプルかつ本質的なことをやりきることができるかどうか・・・。弱気な自分に勝つ「勝気(かつき)」が問われる。
頑張れ甥っ子。弱い自分に負けずに対峙することが時間をかけて指導してくれた人の恩に応えること。
そして、彼が自分の内面の弱さから目をそらすことなく、それを受入れ、戦う気にさせてくれた社長、会社の社員たちに感謝します。
ありがとう!