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女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

★そ・し・て、人材業界へ 

2007-10-09 | 日記・エッセイ・コラム

大学進学予備校では、本当にいろんな仕事をやらせてもらった。生徒募集、カウンセリング(これがやりたくて転職したから生徒との真剣勝負はやりがいがあり本当に楽しかった!)、広報担当としてラジオ番組のパーソナリティ(つぼいのりおさんというパーソナリティと金曜日深夜15分程度の番組。マイナーなだけどクラスの子は毎回聴いていて、プライベートなことを話した次の日は、「中村先生、あんなことは公共の電波を通じて話すことじゃない」と説教されたりしてました・・・)、講座企画(アイデアだけは豊富で「こんなんやったら面白いんとちゃいますか?」といろんな企画を提案!いっつ放しで終わった企画も数多くありますが・・・)などなど・・・。

でも一生懸命働けば働くほど、会社の方針や待遇に対する矛盾が見えてくる。今考えるといろんな意味で「若かった」。生徒のことより「利益ありき」の企業姿勢が(今思えばあたりまえのことも多いのだけれど・・・)どうしても理解できなかった。納得いかないことがあると「納得いきません、説明してください」と正面から体当たり。会社に言っても無駄だと悟ると今度は自分達だけでなんとかしようと、早朝や仕事後(だいたい、21:00ぐらい以降)に同僚達で集まって、生徒用のプリントを刷ったり企画を考えたり・・・。それなりに楽しかった。でも本筋じゃないことは長く続かない。

結局、体調不良を理由、いや言い訳に退職し。その後、安易に知人の紹介で社長秘書の職についたけど、それも約半年後にリタイア・・・。今思えば「秘書」という仕事は自分に最も向いていない仕事の一つ・・・。でも当時はそんなこと考えもせず、秘書という仕事が自分に向いていると思い込むための材料を必死に集めていたように思う。でも、半年足らずで逃げるようにその会社をやめることになったことが全て。

何をやっても中途半端、何をやっても続かない自分に本当に嫌気がさした。離れて生活している母親にどこに勤めているかも言えない情けない自分。「あんた、何してんのさ!」と自分に問いかけても、どこに勤めても長続きする気がせず、もともといい加減な人間やったんとちゃうのん???と自己不信に陥りかけていた自分にはそれにこたえる気力もなかった。

当時26歳。自分が大嫌いになりかけていました。

3回の転職を通じてようやく気づいた。仕事が続かないのは、就職した職場に問題があるのではなく、自分自身の中に問題がある。

自分の中途半端なプライドと、困難に立ち向かう勇気のなさが引き起こしているのだと・・・。

私には大学進学のため三重の実家を出る時、心の中に決めたことがある。「もう2度とここには戻らない」と。仕事がないからと言って実家に引き返すわけにはいかない。何よりも、父親亡き後、私を無事に大学を卒業させて、娘を信用して自由にやらせてくれている母親に心配をかけるわけにはいかない。「私ってなんでこんなんなんやろう・・・」といつまでも落ち込んでいる時間はなかった。

よし!もう一回やり直しや!! 次の就職先を真剣に考えはじめまた。考えるにあたって決めたことがある。

「もう、やめない!!」

やめないために、

①納得できる就職先を見つけるまで活動する。安易に決めるのではなく、長引くようであれば、バイトをして生計をたてる(実際、通販の電話受付、この仕事を通じて知り合いになった派遣会社から子供服メーカーの総務事務の仕事を体験)

②次の就職先は、大手企業の正社員か、手に職をつけられる仕事に絞る

という方針を決めて就職活動を始めた。そこで見つけたのが、ある大手企業が100周年の記念事業として打ち出した人材開発事業のスタッフだった。心理学を活用した適性診断とその適性診断を組み入れた教育システムの企画と営業の仕事。

とらば~ゆでこの企業の募集記事を見つけたとき、「ここで働くことになる!」とピンときた。かくして大阪採用2名に選ばれ、人材業界に入ることになったのでした。

(続く)


★「最初の転職で感じたこと・・・中途採用に求められる『即戦力の意味』」

2007-09-08 | 日記・エッセイ・コラム

人材業界のおける「七五三」って知ってますか?「新卒入社の3年未満に大卒の3割、短大・専門学校卒の5割、高卒の7割が離職する」ということですが、なんとなく会社を辞めて転職したときに、実感するのが、「即戦力」という壁!少なくとも私の場合はそうでした。

 

転職活動をするにあたり、今度は私なりに考えました・・・。

 

「どんな仕事が向いているのか?」

「何をしているときが楽しいかな?」

「自分の強みは?」

「やりがいを感じるのはどんな時?」

 

・・・・などなど。その結果、「人と接する仕事」「定時など関係なく思いっきり仕事をして、頑張ったことがしっかり評価される会社」「できれば心理学を活かせる仕事」を基準に転職先を検討!転職雑誌でめぼしい会社をピックアップして、決めたのが大学進学予備校の「スクールカウンセラー(募集のネーミングはそうなっていました)」でした。

 

面接で人事部長に「このままでは腐ってしまいそうです。思いっきり仕事をさせて下さい!」とアピールして(20年近く経つのにこのことだけははっきりと覚えている・・・)、即日内定をもらった。

 

で、初出社の日。張り切って出社しましたよ!!同日入社が4人ほど。朝礼時に「本日からお世話になります。中村 桂子と申します。よろしくお願いします」とむっちゃスマイルで挨拶したまではよかったのですが、

 

その後です。いきなり即戦力の洗礼を受けることに・・・。

 

初日に命じられた仕事が2つ。

1つは、アルバイト募集原稿掲載の稟議書を書くこと!

 

上司「あっ、中村さん。アルバイトを追加募集するので稟議書書いて!」

中村「・・・・・。」

(心の中の「ええっ稟議書?稟議書って何?」⇒「知らんって言ったらこいつ何やねん!って思われるかな?」⇒「でも聞かへんかったらできへんしな・・・」という葛藤に10秒ほど)

中村「すいません。稟議書って初めて聞いたのですが、何のことですか?」

上司「ええっ?知らない・・・・。ごめんごめん。稟議書っていうのはね・・・」(と説明してくれた) 

上司にして見れば「中途入社なんだから稟議書ぐらい知っていて当たり前。こんなことまでいちいち教えなあかんのか???なんのための中途採用やねん!」と思ったに違いない。幸い、いい上司だったので稟議書とは何か?稟議書の書き方など丁寧に教えてくれた(感謝)。

 

もう一つは、生徒募集業務!

 

私が入社したのは大学進学予備校。利益をあげるために生徒募集は必須であり、社員であれば生徒募集業務も重要な業務であることはわかっていた(はず)。初出社が1月5日。予備校からすると、「ヨッシャ~!年も明けたし頑張って生徒集めるでぇ~!」という時期だというのもわかっていた(はず)。

 

でも・・・

 

上司「中村さん、今日から本格的に生徒募集をスタートさせるんで、中村さんにも自分のチームを持ってもらうからね(え~っ今日から!)」

 

「今日入社したばっかりで自分でも自社のことよくわかってないのに、なんで生徒募集なんかできるねん!!」「これって営業?私はスクールカウンセラーで入社したのに・・・」「営業したことないのに、いきなり・・・。しかも中村チームなんて任されてもできるわけないやん!!!」

 

中村「はい。わかりました」(と言うしかなかった)

 

かくして私は、自分自身でさえ、自社の特徴やクラスの種類、受講料や特待制度などサービス内容について「今日初めて知りました!」という状態で6名のアルバイトとともに中村チームの数字を達成すべき営業活動に突入していくのでした。

ちなみに、次の週には保護者対象の「学校説明会」で、もっともらしい自社PRにも成功しました!(ちょっと自慢??)

 

これが中途採用なのです!だから、即戦力なのです!!

 

ということが今では当たり前のようにわかる。でも当時は「初めての仕事だから丁寧に教えてくれるだろう」「前の会社でやっていないことはできるわけないじゃない」と・・・。でも自分がどう思おうと、採用する側はあくまでも即戦力としての働きを期待しているということを忘れちゃいけない。だからこそ最初の会社を大した理由もないのに

「なんとなくや~めた!」はやめるべき

と声を大にして言いたい。今の会社を辞めて、転職先でどんな仕事ができるのですか?営業ですか?販売ですか?事務ですか?何もないのなら、何かこれだけは・・・と思えるものを掴むまで。最低限社会人としての常識(企業の目的は利益をあげることだとか、組織とは)、基本的な態度・マナーが身につくまでは頑張らないと中途採用の価値がない!ということをわかったほうがいい。

 

こんな教訓を学んだ最初の転職でした。(感謝)


★カラ回りの20代③ 「現状から逃げる・・・最初の転職」

2007-09-03 | 日記・エッセイ・コラム

約束通り販売実習を終えて本社に戻ってきた私たちに、会社から二つの選択肢が示された。一つは、営業部で専門店向けの営業を担当。もう一つは専務(女性)直轄のFC(ファッションコーディネータ)として、商品部と売場の橋渡しをする。  

さて、どちらを選択するか?

イメージ派の私としては、何の迷いもなく

「FCやります!」

理由は

商品本部と売場の橋渡しの仕事なんてかっこよさそう・・・。

聞くところによると、仕事内容には売場のディスプレイも含まれるという。アパレル業界で、売場のディスプレイを格好よくこなしている自分を想像して、できる女になった気になっていた愚かな自分。

そんな、うわついた気持ちは本社に戻ってすぐに打ち砕かれました。初めての部署で専務の長年の想いを実現するために作られた部署なので、基本的な教育は専務が直々行うことになっていた。けど、なんせ忙しい方なので、教育の日程を合わせるだけで大変。基本的には勝手な動きは禁物、外出も禁止。自習という名のもと、本社で雑誌を読んだり、展示会の写真の整理をすることぐらいしかできない。なんかやりたいのに、何もしてはいけない辛さってわかります?「私何してるんだろう?」悶々とした気持ちで過ごしていたことをよく覚えています。

結局本社に戻って9ヶ月で退職することに・・・。理由は、上記のような宙ぶらりんの状況が耐えられなかったこともあるけど、決め手となったのは専務から言われた、

「あんた、この業界にいてそんなことも知らんの!?」

の一言。専務主催の研修会で、「イタリアのデザイナーについて」質問されて、私が答えられなかったときに間髪をいれずに飛んできた一言。その時、この業界のことを何も知らない自分。もっと言えば、知ろうともしない自分を思い知らされました。

普通に考えれば、ここで一発奮起して勉強するんでしょうが、当時の私の思考はそこには至らず「この業界では自分は一番にはなれない ⇒ もともとどうしてもアパレル業界で働きたかったわけではない ⇒ 自分にあった業界、仕事に変わろう ⇒ 退職」の道を突き進んでいったのです。

かくして、先の専務主催の勉強会で、「あなたたちは、人に夢を売る商売なんだから、いい服を着て、一流のものに触れて感性を磨きなさい!」という言葉の意味も理解しないままわずか1年9ヶ月であっさりと一つ目の会社を退職したのでした。

その時は気づかなかった。自分が状況から逃げていたということを!入社後の販売実習でもまずまずの評価を得た。大学時代の友達からもそこそこ頑張っていると思われている。おまけに、同じ課に配属された同期と付き合い始めたばかり(今の旦那です)・・・格好悪い姿は見せたくない・・・。大きな失敗をしないうちに現状から逃げてしまおう!今思えはこれが当時の正直な胸のうち。もちろん、当時の私はもっともらしい言い訳を並べてましたよ。

「一生懸命仕事がしたいのにできない」

「自分が腐っていきそうな気がする」

「自分が活かせる仕事につきたい」

などなど・・・。でもこれらは全部できないことの理由を他に求める言い訳のオンパレード。 

最近、ふと考えることがある。「もし、昔に戻ってやり直せるとしたら?」このタラレバが実現するのなら、私は、売場実習を終えて本社に戻ってきた時期に戻って、がむしゃらにアパレル業界のことを勉強して、仕事が一人前にできるようになって、あの専務に自分を認めさせたい。今の自分には満足している。人材に関わる仕事はこれからもずっと続けていきたい。でも、新卒で入った会社を「現状から逃げて退職」ではなく、ある程度のベースを作って「卒業」し、ステップアップの転職をしていたらどうなっていたか?この一点だけは後悔が残る。

だから、自分の会社や他社で出逢う入社2~3年目の社員が当時の私のように「現状から逃げるための転職」を考えているのを見ると黙ってはいられない!今の世の中、転職は構わないと思う。ただし、しんどいから、思い通りにならないから、現状を回避するための転職はなんの役にも立たない。どうせ転職するなら、困難を乗り越え、与えられた課題を解決して、その会社にこれ以上学ぶものは何もない状況を自ら作った上での転職でないと意味がない!これ事実!

「逃げてはいけない!」

なぜなら

一度逃げた人間は

その次もまた逃げるから

このことに気づくには、もう少し時間がかかるのでした(続く)        感謝


★カラ回りの20代② 「売場実習で学んだこと」

2007-08-21 | 日記・エッセイ・コラム

そんなこんなで社会に飛び出した私・・・。入社後待っていたのは、一年間の販売実習。総合職で入社した女性は百貨店の売り場でFA(ファッションアドバイザー)さんと一緒に自社商品販売をすることが義務づけられていました。

かくして他の同期が本社で楽しそうに新入社員研修を受けているのを横目で見ながら、私たち(大阪では6名の同期女ども)は京阪神の百貨店に出陣しました。

 

配属前の売り場挨拶の際感じたのが

「歓迎されていない!」

なんとなくFAさんの態度が冷たい・・・」

会社からは「一年間の販売実習を通じて、FAさんの現状、顧客の状況をしっかりと観察しなさい。ゆくゆくは本社と売り場の架け橋のような立場で仕事をしてもらうから・・・」てなニュアンスの指導を受けていた私たち。「あくまでも実習(=教育の一環)」という心構えで売り場に行く。一方売り場は、会社から「新入社員を一年間売り場で預かっていろいろ教えてやってほしい」(まあここまではOK)、しかも「実習生が増えた分だけ数字目標が増える」という条件下で私たちを受け入れている。というより受け入れざるを得ないわけです。FAさんからすれば、販売力のない新人を押しつけられたと感じても無理のない話。

実習気分で売り場に立たれたらそりゃたまらんわなぁ!!

ということが今ならよ~くわかる!わかりすぎるぐらいわかる!!でも当時の私にはそんなことわかるはずもなかった・・・。

もちろん、実習生を受け入れられるような店舗だから、店長も心得ていて、会社の将来のためにこの子達を育ててやらねばという気持ちが無いわけではない。でも、販売のプロであるFA、その長である店長としては売り場の数字目標を達成するのが最優先!頭でわかっていても本音のところ迷惑!複雑な気持ちで受け入れてくれてたんだと思う。

自分が歓迎されていないことを実感したエピソードをひとつ。

売り場配属初日(平日でした)。その日の出勤は店長、チーフ、パートのおばちゃん、私の4名。11時半過ぎに、「お昼に行ってくるわ!」と店長とチーフが2人でお昼に行った。どう思います?こういう時って普通は、店長とチーフは別々に行くもんちゃう??だって、戦力2人が抜けたら、なんもわからん私と、販売力はあるけどパートのおばちゃんしかおらんのよ!!でもそんなこと言えるはずもなく、初めてのお留守番。けど、こういうときに限って来るのよ!お客さんって・・・。洋服の販売なんてしたことない、百貨店のルールもわからん、入社初日で商品のことも、サイズ展開も、お直しの仕方も・・・・要はな~んもわからんのです。でも、お客さんが来てしまった!声をかけなくちゃ・・・。

中村「いらっしゃいませ」(と必死の笑顔で声をかけながら、パートさんを探すが、なじみ

のお客様とおしゃべりの真最中で私のことなんか眼中になし)

このあと、商品のこといろいろ聞かれた記憶があるけど、正直なんも覚えてません。

中村「もしよろしかったら、一度ご試着を・・・・」と言いながら、なんとかフィッティングルームへご案内。

ほっとしたのも束の間。お客さんが

「ちょっとウエストが大きいんだけど・・・」

と言いながら出てきました。「お直しなんか私にできるわけないやん・・・」。でもそんなこと言えるはずもない。それよりも

「お直しさえOKなら売れるかも・・・」⇒「売りたい!」

という気持ちがわいてきて、不慣れながらなんとかピンを打ってみようと覚悟を決めた瞬間

「よくお似合いですね!」

の言葉とともに、私の手からピンクッションを取り上げ、流れるような手つきでお客さんのスカートにピンを打つ手が・・・。ふっと顔を上げるとウインクしたチーフと目があった。

私が売場に仲間として迎えられた瞬間でした。

その日の帰り、店長とチーフから「最初はえらい線の細そうな子(私の第一印象だそうです)連れてきて、使いもんになんのかいなと思ったけど、あんたええ根性してるわ!でも、あんな危なっかしい手つきでピン打ってお客さんに怪我でもさせたらどうすんの!!」と最初のお小言。でもその目は笑ってた!(ちなみに初日、スーツ一着とスカート合計13万円也の売上げ・・・)

約1年売場でお世話になったけど、「あんたはいずれ本社に帰る子やから」と店長からは販売のことだけではなく百貨店の裏話や本社と現場とのギャップの話などいろんなこと教えてもらいました(感謝)。

私が社会に出て最初に学んだことは

「受け入れてもらって当たり前ではない!」

「実習生だから、売れなくてもしかたないじゃないですかぁ・・・」という自分本位のスタンスでは通用しないということ。確かに売れなくてもしかたないかもしれない。でも予算達成を目標とする集団に属する以上、予算達成のために自分ができることを精一杯することはあたりまえ。売上げに直接貢献できなくても、他のスタッフの動きをよく見て、ストックへ走ったり、サイズ違いを準備したり、雑用を自ら進んでかってでたり・・・。いくらでもやること、役に立つことはあるはず。受け入れてもらって当たり前ではない。自分ができることを精一杯取り組んだ結果仲間として認められる。またビジネスである以上この取り組みが利益に貢献するものでなければ意味がない。という働く上でとても大切な考え方を厳しいけれどあったかいお姉さまたちに教えてもらった。そんな1年目でした・・・。                     

感謝


★企業が女子学生を敬遠する理由

2007-08-10 | 日記・エッセイ・コラム

以前、就職活動中の女子学生に向けて「企業が女子学生を敬遠する理由」としてコラムを書きました(以下抜粋)

 

営業といえば自分で作成した企画書を武器にカッコよくプレゼンしているワタシ。企画といえばトレンディドラマに出てくるようなキレイなオフィスで「新製品開発」の第一線で活躍してるワタシ。それとも敏腕コンサルタントとしてお客様の経営相談に乗っているワタシ。

 

なりたい自分のイメージを描くのは悪いことじゃない。

 

でも営業は地道なアポとりや飛び込み営業などの仕込みがあってはじめて成り立つもの。それに新入社員がいきなり新製品開発に携わることはありえないし、ましてや新人に経営相談を託すことを考える社長はいない、というのが現実。

就職活動をしていると訪問先の企業で「カッコいいスーツに身を包んで颯爽と仕事をしているデキル女性」に出会うことも多いでしょう。そういう人に憧れて、その人のようになりたくて入社するのもいいと思う。でも忘れないで欲しいのは

 

彼女たちも最初からかっこよかったわけではない。

 

という事実。雑用をこなし、失敗して怒られたり、泣いたり、悔しい思いをしながら一生懸命努力をしたからこそ、今の彼女たちの姿があるということ。

女性に多いのは自分もそうなりたいという思いだけで仕事を捉えること。これから仕事を始めようというアナタたちとデキル(ようになった)女性たちの間には経験や努力を積み重ねという大きな差があるのに。だから入社後「思っていた仕事と違います!」といってさっさと退職してしまう女性たちを見ていると正直「オイオイ・・・・」って思っちゃう。地道な努力なしにお金が稼げるほど世間は甘くない。お金を稼ぐのって大変だということをわかって欲しいなぁ。でも夢を追いかけるな、現実を見ろということだけを言うつもりはありません。ただ、イメージのなかのワタシの将来と今の自分には大きな壁があって、その壁を乗り越えないと夢は実現できない。企業が欲しいのは

 

夢しか見られない「夢見る夢子ちゃん」ではなく、「夢を現実のものとする力を持った人材」

 

だということはアタマに入れておいて欲しいな、と思います。(以下略)

 

まさに、20年前の自分が典型的なこのタイプ。もし今、当時の自分に出会うことがあったら説教したい「あんた!しっかり地に足をつけて考えな!」「世間をなめとったらあかん!何様やねん!!」と。残念ながら、当時の私の周りには、こんな苦言を投げかけてくれる人はいなかった。いやひょっとしたらいたかもしれない。でも、少なくともその苦言を聞き入れる度量は当時の私にはなかった。だから、こんな当たり前のことに気づくのにずいぶん時間がかかってしまった。

 

このブログ読んでくれているあなた!私と同じ失敗犯さんといてや!!・・・という願いを込めて。感謝!