新年あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!! しばらく怠慢しておりました・・・私。 「ブログみてるで!」「楽しみにしてるよ!」というお客様や身内の声を若干プレッシャーに感じながら、「仕事が落ち着いたら・・・」と思っているうちにあっという間に2ヶ月近くたってしまいました。スタートしてみて感じるのは 「ブログを書く(書き続ける)のって結構難しい」 「考えすぎやでぇ~」とか「身近に起こった他愛のないことを書けばええやん」と周りは言うけど、日常をつづってそれがウケるのは 発信者が有名人に限る! 私のような素人は、毎回何かしら「う~ん、わかるわかる!」か「そら、あかんわ!」というポイントがあって、「自分は(あるいは自分の会社は)どうやろう?」と考えてもらえるような問題提起をしなければならない!! と思っているうちに、知らず知らず書くのが苦痛になってきてました。 この「~ねばならない」が悪の根源。この呪縛にかかってしまうとやっていることが楽しくなくなる⇒気持ちがのらない⇒優先順位が下がる⇒無理やり優先順位を上げる⇒無理してあげてるから面白い発想が出てこない⇒アウトプットが今ひとつ⇒ますます楽しくなくなる・・・・の悪循環に陥ってしまう。 そもそも、「自分のことを知ってもらいたい!」「自分をさらけ出すことで何か学んでもらうことがあるかも~」とわくわくして始めたのに、いつの間にか自分の中で「ねばならない」の呪縛にかかっていたように思う。 新年を迎えて心機一転、日常の中で「目にしたこと」「耳にしたこと」「いろんな出会い」などあまり気負わずに続けていきます! 考えてみれば、仕事も同じ。人間って、「自分でやろうと決めたこと」「やりたいこと・好きなこと」「得すること」しか自発的にやろうとしない動物だもの。どちらかというと私という人間は、「~すべき」「~ねばならない」というがちがちの価値観に縛られて行動しがちなところがある。今年は、もう少し柔軟に自分でやろうと決めたことを楽しんで続けていく一年にしていきたいと思います。 よろしくお付き合い下さい! 感謝
今回は、ちょっと真面目なおはなし。
「就活は自己分析からはじまる」と言われている。また、社員研修でコミュニケーションや部下育成テーマのプログラムでは、必ず「自分のコミュニケーションスタイルやリーダーシップスタイルを振り返る」というセッションがある。
みなさん、正しい自己認識できてますか?自分の「強み」「弱み」は?特に弱みはいつから、何が原因でそうなったのですか?
「自己分析」・・・。確かに大切。でも、本当の自分と向き合うのってそれほど簡単ではない。
私には、一度だけとことん自分と向き合って、自己分析というより自己洞察した(厳密に言えばせざるを得なかった)経験がある。
私は大学で心理学を専攻していた。「青年心理学」という専門分野の試験でこんな問題が出た。
問題:「自己分析せよ」
※もう20年以上も前のこと。正確な表現は定かでないが、真っ白なレポート用紙の上段にたった一行だけ問題が書かれていたことだけはしっかりと覚えている
開始と同時に周りが書き出したことが、鉛筆を走らせるシャカシャカした音から伝わってきた。「さぁ~私も」と思って、「私は、・・・」と書き出してみたものの後が続かない。その後約10分間「私は、・・・」を見ながら時間を過ごした。「どうしよう、なんか書かな・・・」と気持ちはあるがどうしても書けない。心の中で「あ~あ、あんたって子は一体なんやねん!」と思った時
「主語を『私』ではなく『第三者』に変えたらどうだろう?」
という考えが浮かんだ。で、ためしにやってみた。
「今から中村 桂子という人物の分析をする。彼女は、・・・」で書き出してみると、自分でもびっくりするぐらいいろんなことが浮かんできて、夢中で鉛筆を走らせた。その中で、自分の中にある二面性(寂しがりなのに自律欲求が高いこと。社交的なのに閉じこもるなど)への気づき。ある特定のタイプの人とのコミュニケーションが苦手な理由。自分が好きなタイプとつきあう人のタイプが違う理由・・・などなどいろんなことが明らかになってきた。試験終了の合図にも気づかないほど自己洞察に夢中になっていた。
回答用紙の最後に「この機会にとことん自己洞察します。残りはレポートとして提出します」と記入して、その日はバイトや人と会う予定をすべてキャンセルしてとりつかれたように自分と向き合った。決して楽ではなかった。嫌な自分、醜い自分、ずるい自分、小心者の自分等、次々と認めたくない自分がでてくる。それらと一人ひとり向き合って話をするのは気がめいった。でも、どの自分も間違いなく自分自身。「今やらなければ一生自分と向き合えないかもしれない」そんな悲愴な気持ちでレポート用紙に向かっていた。
今思えば、「そないに切羽詰って考えんでもええやん・・・」でも、その時は真剣だった。泣きながらレポートを書き上げたことを覚えている。
結果、大学時代に受講した全ての科目の中で唯一100点をもらった。でも私にとって評価はどうでもよかった。それよりもこれがきっかけで「自分とはなんぞや?」への理解が深まったことのほうがずっと大きかった。
もし、この経験がなければ、あたりさわりのない人間関係しか構築できなかったと思う。ひょっとしたら大学卒業後三重に戻っていたかも(二度と三重には戻らないと覚悟して出てきたにもかかわらず)・・・。
もちろん、自己分析して自分の思考や性格が何に起因するかがわかったからと言って、すぐに改善できるわけではない。もしそうなら、今頃私は「むっちゃええ人!」でないとおかしい。でも、残念ながらそうではなく、未だに発展途上でおとなげないところがたくさんある。このブログで今まで語ってきた私の数々の失敗談がそれを物語っている。
ただ、自分がわかっていると
①物事を自責でとらえられる
②何を克服すればいいかがわかっているという安心感がある。
この2点が自己成長していく上で支えになったのは事実。
このブログを読んでくれている人の中で「人間関係がうまくいかない」「なんとなく最近いろんなことが停滞している」「同じことで怒られる」などももやもやを感じている人がいたら、一度やってみてはいかが?
新しい自分に出会うきっかけになるかも!ですよ。
感謝
今回は書籍の話。私の中でここ数年、不動のお気に入りNO1の本を紹介したい。
「人生の暗号」サンマーク出版 著者 村上和雄
なぜ、この書籍がお薦めか?
著者である村上和雄という人は筑波大学応用生物化学系の名誉教授で、高血圧の黒幕と言われる酵素レニンの遺伝子解読に成功した人として有名らしい。(もちろん、そんなことは私も本を読むまで知りませんでした)
でもこの本は、レニンがどうの・・・とか、遺伝子とはそもそも・・・という難しい学術書ではなく一種の人生論。
「人間は約60兆の細胞で成り立っており、その細胞の中にある遺伝子には約30億の情報量が入っている。しかしながらその細胞のうち働いているのはわずか5%程度。この眠っている(!?)細胞のスイッチをONにするのが「出会い」。ここで言う「出会い」は、人と人との出会いはもちろんのこと、いい書籍、いい映画、いい風景、いい出来事・・・などさまざま。この「いい出会い」の瞬間、OFF状態の遺伝子が一斉にONとなって、細胞が活性化し、すばらしいアイデアを思いついたり、とんでもない力を発揮する。では、どうすれば「いい出会い」ができるのか?それは「強い志をもつこと」「自分の身の回りに起きることは、偶然ではなく必然であると受け止めて一歩踏み出すこと」「心の持ち方をプラスにすること」など人の気持ち(意識)しだい」
まとめるとこんな感じになるが、自分自身を振り返って共感できるところが多い。
この本だけでなく、本との「素敵な出会い」をくれた「森山祐輔」という人との出会いも私のOFFの遺伝子をONにしてくれた。
森山さんのことちょっと話したい!森山さんは現在京都でコンサルタントとして活躍している方で、一言で言うと「ドラえもんのポケット」みたいな人。(森山さんごめんなさい!)
どんな分野のことを質問しても、「それはね・・・」とポケットから質問にぴったりの回答を出してくれる。しかもその内容は、「ある程度の年齢になってから子作りをするには、夜よりも朝セックスをするほうがよい(なぜなら・・・)」というものから「経営品質を高めていくためのしくみ」に至るまで幅広い。さらにすごいのは、話をする相手のレベルに応じて、わかりやすい事例を用いて、難しい話題をわかりやすく伝える達人。正直経営コンサルタントという職業に対して、「難しいことを難しい言葉で説明してうやむやにする仕事」と否定的なイメージしか持っていなかった。でも、森山さんは違った。私に説明するときは私の理解できることばで、私のイメージできる事例を用いてわかりやすく話してくれるから、思わず引き込まれて、その分野に興味を持ってもう少し勉強したり行動したくなる。
今、私は自分の部下はもちろんのこと、研修やプロジェクト活動を通じてクライアント企業の社員など多くの人にものを「伝える」のが仕事。
①自己満足ではなく、相手に受け入れられる「ことば」「話し方」をしないと伝わらないこと
②そして何よりも、「中村さんが言うんだからやってみよう」「中村さんの話しを聞いてやってみたくなった」と人を好ましい方向に動かすために自分自身の人間力を磨いていくことが重要
であることを森山さんから教えてもらった。(まだまた修行中ですが・・・)
これを書きながら、以前森山さんが「人生はVSOPや!」と言っていたのを思い出した。
V・・20代はバイタリティ。
~がんがんいくんや!~
S・・30代はスペシャリティ。
~自分の専門分野を見つけるんや!~
O・・40代はオリジナリティ。
~30代で見つけた「これや!」という分野で自分流を確立するんや!~
P・・50代以降はパーソナリティ。
~最後は人間力。人間としての真価が問われるのはこれからや!~
中村ただいま43歳。オリジナリティを全うするために頑張ってますよ!森山さん。
出会いに感謝して、続く・・・
自己紹介兼ねて自分の就職活動から人材業界に入るまでの「事実」を書いてきたが、今回でいったん終わり!強引にまとめると、前回お話した人材の会社が扱っていた適性診断のユーザーだったのがウチの社長。で、縁あって今に至る。以上!
当時は「この人(うちの社長のことですが・・・)と私は住んでいる世界が違う!違いすぎる!!」と思っていた。だから、今こうして一緒に仕事をしていることが不思議で仕方がない。
なぜならば、その①
当時の私:ようやく「安住の地見ぃつけたぁ~」と思っている、ちょっと気が強く、適度、いや中途半端にキャリア志向の平凡なビジネスウーマン。
社長:弱冠26歳で独立したやり手の人事コンサルタント
なぜならば、その②
当時の私:とりあえず与えられた目標はクリアし、好きな洋服が我慢せずに買える!ちょっと高級なところでも食事ができる!!程度のお給料に安穏としつつある状態
社長:当時の私には考えられないほどのお金を稼ぎ、百戦錬磨の中小企業社長の人事ブレーンとして妥協を許さない仕事している状態
ここまで違うと、「尊敬」というより、わからないことが多すぎて「警戒(心)」が先に立つ。また、独特のオーラがあって、相手に「ノー」と言わせない雰囲気プンプン。
たとえば、ある日電話で
当時の社長「今から○○(商品の適性診断のことです)30部、持ってきてくれ!かまへんか?」※一応「かまへんか?」という言葉はついています
当時の私(心の中)「ええっ今から??そんな無茶言うたらあかんわ、こっちにも都合あるでぇ~」
(実際の反応)「はい!」
で、なんとかする。と、「なんとかなる」これが。
不思議となんとかしようと思わせる力があるのよ!仕事柄、講演会や社員研修の場で「リーダーとは?」というテーマで話をすることがあるけど、リーダーに最も必要なのは「人を動かす力」だと思う。理想論やうんちくでは人は動かない。いかにして人を動かすか?そのためには相手が「動こう!」「動きたい!」という気になること=その気になることが必要不可欠。少々強引だと感じるところはあったけど、ウチの社長には圧倒的にこの力があったと思う。取引先や仲間に対するあたりのきつさはお客さんや自分の言動に対する責任感のあらわれなのか・・・と気づいた時から、「あれ?ひょっとして悪い人じゃないかも!」「あれ?」「ふぅ~ん」「なるほど!」と警戒心が共感に変わり・・・で、今に至るですわ!!
「中村さんはなぜ今の会社にはいったの?」「迷いはなかった?」「不安は?」幾度となくこの質問を受けてきた。周りから見ると、一部上場企業からなんで?と不思議に思うらしい。正直、いけいけの私でもちょっとの勇気は必要だった。でも、さほど考え込むことなく「ええ~い!」と飛び込めたのは、社長の人生哲学や行動美学に一点の曇りも少しのブレもなかったから。それは、今でも変わらない。おかげで今まで「やめておけばよかった・・・」と思ったことは一度もないが、これはこの上ない幸せであると同時に、ちゃらちゃらと生きてきた私にとって時にはとんでもないプレッシャーと戦うことでもある。それでも、最近ではそんな自分も受け入れて楽しくシビアに仕事をしている。
いい出会いに感謝して続く・・・。
入社時、当時の部長から「中村さんには心理学を活かして新商品開発の仕事をしてもらいたい。よって半年後から東京勤務。専門機関での教育も考えている」と言われた。私にとって願ってもない好条件。一からやり直すためには東京勤務も魅力的だった。ところが、入社後しばらくして、会社の状況が変わり、突然の部長交代。当然、私との口約束もなかったことに・・・。せっかく念願の心理学を活かしてスペシャリストとして仕事をするはずだったのに・・・。頭の中の理想がガラガラと音をたててくずれていきました。
ただ、せっかくはいった会社。「何かをつかむまではやめない!」と覚悟を決めて入った業界であり会社だもの。「今回はやめへんでぇ~!!」営業の仕事を通じて一人前になってやろう!!不思議と、前向きに考えることのできる自分がいました。
こうして、人材業界に入り、人材の仕事の面白みを知り、縁あって今の会社に携わるようになるまでの約7年間をこの会社で過ごすことになる。今の私があるのは、間違いなくこの会社との出会いがあったから。
私を採用してくれた当時の部長、いろんな仕事を通じて人材業界のいろはを教えてくれた上司や先輩、生意気な小娘の言うことをいつも受け止めてくれた歴代の部長やお客さん etc...。今携わっている仕事のベースや人的ネットワーク、自分自身の将来イメージや教育に対する基本理念はこの7年間で携わったいろんな人を通じて学び、身につけることができた・・・。そういう意味で本当に感謝しています。
つくづく自分は幸せ者だと思う。
こんなフレーズを人が言っているのを聞くと、空々しくて嫌だった。でも、こうして自分の人生を振り返ってくると、大してとりえのない自分がここまで頑張ってこられたのは、間違いなく周りの人に支えられ、活かされたからこそ・・・。
研修や講演の仕事後の懇親会で、「中村さん、今の仕事天職ですねぇ~」と言われることも多い。私には今の仕事が天職だ!なんて言えないし、もっと言えば、この業界で一生生きていくぞ!と覚悟を決めたわけでもない。
ただ、「40歳」がちらちらしてきた頃から、いろんな人に支えられ、物質的にも精神的にも面倒をみてもらって今の自分があることを考えることが多くなり、そろそろその
「恩」に報いる恩返しをする時期
にきていると思うようになった。
で、「何をすれば?」「私にできることは何か?」と考えた時
・自分が携わっている分野の仕事で社内外問わず、自分が関わっている人達に、想いを伝えていくこと。
・自分がしてもらってうれしかったことを後輩に受け継いでいくこと。
・こうして、先輩から受け取ったバトンを自分で途絶えることなく、後輩に渡し、後輩からその後輩に受け継いでいくよう働きかけること。
ちょっとキザだけど、先輩から受け取ったバトンを後輩につないでいくことが社会における自分のミッションなのではないかと思う今日この頃。で、たまたま自分の携わっている仕事が「教育」という仕事だから、私はこの仕事を通じてこの仕事を通じて知り合った人を通じてこのミッションを果たしていくことが大切なんだと思う。
こんなことを思えるようになったのも、人材という業界に入って、自分も含めた「人」と対峙するようになったからこそ。感謝の気持ちを込めて次回に続く。。。