いざとなると男なんて奴はオロオロするばかりで何も出来ない
それに比べたら、女は凄い、あっという間に土俵に上がって、
最初はオロオロして手をこまねいている男どもの中には入れなかったが
意を決して、男どもの中に割り込んで、いきなり心臓マッサージをおこなった
そこに新たに3人ほど女性が加わって交代で救命措置を行った
そのおかげもあって、市長は命を取り留めた
男は頭で考えてしまうから仕事以外のとっさの出来事に、なかなか反応できない
女性は頭より先に体が反応する、理屈でなく、子供を守ろうとする本能が働く
実はこうした事例を聞いたことがある、私の属する団体で宴会をしていたとき一人の男が
突然心臓の痛みを訴えて倒れた
会場は男ばかり20人ほどで、中には心臓マッサージの講習を受けた者が何人もいたのだが
誰一人、それを行った者がいなかったそうだ、結局彼は手遅れで若い命を失った
なぜ誰も人工呼吸をしなかったのだろうか、あとで聞いたのだが、彼はもともと心臓病で
体内にペースメーカーを埋め込んでいたという、それを押すことになるのだが
もしマッサージをして死んだら、ペースメーカーが入っているのにマッサージをしたからだと
言われることが嫌で手を出せなかったと言っていた
確かに、私が現場にいても同じだったかも知れない、こんなふうに男は損得勘定や、周囲の目
失敗の恐れなどを真っ先に考えてしまう、それが男女の違いなのだ
後日、東京消防庁で心臓マッサージの講習を受けたとき、ペースメーカーが入っている人のマッサージを
しても良いのかと質問した、すぐに「当然するべきです」と女性救命士が答えた
何もしなければ数分で取り返しがつかなくなるのだから躊躇せずやるべきだと、それも強く押す
あばら骨の1本2本折れるくらい強くやりなさいと言われた
中学生の時、同級生と、その家の前で遊んでいたら、彼が泥を跳ねてそれが私の目に入った
「いたた」と私がうめいた、彼は驚いて家に飛び込んで「おかあさん目薬!」
警察官の奥さんだった、その人は目薬など持たずにすぐ外に出てきて、私の顔を両手で掴むと
何の躊躇もせず、泥の入ったまぶたを舌で(吸ったのか、舐めたのか、記憶が曖昧だが)
一瞬の出来事だったが、泥はとれて痛みは無くなった
今思えば魔法のような信じられない出来事だった。 そんな経験や知識があったのだろうか
それとも本能だったのか・・・・女性のすごさを知った瞬間だ