数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(245)  守護天使

2023-04-24 13:30:45 | 漫画のシナリオ
(245)守護天使

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

河原静香(30) 170㎝。髪を夜会巻きにした清楚な美人。写真集の出版社の社長。

近藤進(35)大人しそうなサラリーマンだが気持ちの悪い目をしている。239話に登場。

N=ナレーション


   静香宅をベランダの外から見た絵に近藤の声、
  「そんなに怖がらなくていい」「わたしに目をつけられたのを光栄に思え」

   同、室内

   恐怖におののく静香に迫り、
近藤「私はブスは人とは思ってないからな。あんたは選ばれし女なんだよ」

   近藤に腕を掴まれて静香が「いやーっ」と叫んだ時、カーテンが風にそよいで大きくまくれあがった。

   ベランダの手摺越しにアパッチに乗った修一が現われたのを見て必死の形相で、
静香「岩城さん助けて!」と叫ぶ。

注、アパッチの屋根は収納してオープンにしてあり、修一はノーヘルである。

   修一、ホバリング状態のアパッチからベランダにトンっと飛び降りる。

   慌てふためいて静香に、
近藤「あ、あいつはだれだっ、なぜバイクが浮いてるんだ・・・」

   カーテンを開けて室内に入って来て、
修一「直感は往々にして当たるものよのう。間に合ってよかったわ」

   あ然とし、
静香「岩城さん、どうして?・・・」

修一「静香さんを守るってゆうたじゃろ。なんとなく胸騒ぎがして来てみたら案の定」

   安堵し、
静香「やっぱりあなたは私の守護天使だった・・・」

   静香に、
修一「どおゆう状況か、うかがおうか」

静香「状況もなにも帰宅したらこの男がベランダから入って来て犯されるとこだったの」

   修一、下着が濡れてる静香の股間を見る。

   下着が濡れてる絵のアップに修一の声、
  「盛大に濡れちょるが、こいつにヤラれかけて興奮しちょるんか?」

   必死に否定し、
静香「ちがう、ちがうのよ、岩城さんの顔をみたら濡れたの。本当よ信じて」

修一「うん。信じた。昼間も濡れちょったもんね」

   ほっとし、
静香「信じてもらえてよかった。でなきゃ私の人生が終わるとこだったわ」

   近藤を睨んで、
静香「それにしてもこの変態は、どうやってここまで上がってきたのかしら?」

   近藤が身軽に4階のベランダから5階の静香宅のベランダによじ登ってる絵に修一の声、
  「どおゆうわけかしらんが」「盗人や変質者はみな猿みたいに身軽なけん、ベランダをよじ登ってきたんじゃろう」

   近藤の後頭部をバチンと叩き、
修一「そうじゃろうが?」

   近藤、ためらいつつ頷く。

   愕然とし、
静香「このマンションはセキュリティ万全のはずなのに・・・」

修一「どんな家に住もうとプロが本気になったら侵入を防げるもんじゃない」

   近藤の後頭部をバチンと叩き、
修一「のう、じゃろうが?」

   怯えながら、
近藤「た、体力さえ続けば十階以上のマンションでもよじ登れる・・・」

   それを聞いて静香が戦慄する。

   近藤の首を片手で、ぐわしと掴んで身体を持ち上げ、
修一「どこで俺の女に目をつけた?」

   ぱっと顔を輝かせ、
静香(俺の女っていってくれた・・・)

近藤「うぐぐ、この人と同じビル内の会社で働いてて、一目惚れしたんだ・・・」

修一「その気持ちはよおわかる。俺も一目惚れしたけんのう」

   静香、それを聞いてあ然とする。

   少し怒ったように修一に突っかかり、
静香「それを最初にいってくれてたらこんなに落ち込まずにすんだのに、もおー」

修一「(驚き)えっ、以心伝心で気持ちが伝わっとる思うたけんヤバイ現場につれて行ったんじゃが・・・」

   驚き、
静香「あ、えっ、そうなの?」

静香「初対面なのになぜ大量殺りくの現場を見せたのか不思議だったけど」

   ギョッとし、
近藤(大量殺りく?・・・こいつは人殺しなのか?・・・)

   歓喜し、
静香「そうだったんだー。わたしに一目ぼれして信頼してくれてたからだったのね」

   恥ずかしそうに頬を染め、
静香「何となくそんな気もしたけど、年齢差の負い目があって今一つ確信をもてなかったの・・・」

   修一、持ち上げてた近藤のポケットが膨らんでる事に気づく。

   ポケットから錠剤が大量に入ったビニール袋を取り出し、訝しげに、
修一「なんじゃこりゃ?怪しげな錠剤じゃのう」

静香「ちょっと見せて」と袋を受け取る。

   錠剤に刻まれた名前を見ながらスマホで調べ、
静香「《くすりのしおり》で成分を確かめるからちょっとまってね」

   ぼう然とスマホの画面を見て、
静香「・・・飲んだら昏睡状態になり、多量摂取したら死に至るだって・・・」

修一「思ったとおりじゃ」

修一「彼女を昏睡させてどうするつもりじゃったんな?」

   怯えて言いよどむ近藤を睨み、
修一「もう一回いわせたら首をへし折るぞ」

近藤「お、怒らないと約束してくれたら話す・・・」

   近藤を床に下ろし、
修一「怒らんけん、どうするつもりだったか正直に話せ」

   襟元を直しながら開き直ったように胡坐をかいて座り、
近藤「まずドラッグを飲ませて昏睡させる・・・」

   興味津津に、
修一「で?いきなり犯すわけじゃあるまい。どんな段取りだったか正直にいったら許してやる」

近藤「話したら本当に許してくれるんだな?」

   天井のシーリングライトの絵に修一と近藤の声、
  「武士に二言はござらぬよ」

  「・・・ま、まずパンツを脱がせて・・・」

近藤「パンツを存分に嗅いでから全身くまなく舐める」

   ヒールを履いた静香の爪先の絵に近藤の声、
  「特にヒールで蒸れた足の指の股は念入りにしゃぶるつもりだった」

   赤面して両手を口に当て、
静香「きゃっ・・・」(アソコを舐められるより恥ずかしい・・・)

   昏睡して裸でベッドに仰向けにさせられた静香の股間を、近藤がクンニしてる絵に彼の声、
  「次に陰毛を念入りにナメしだいてから陰唇を徹底的にしゃぶりつくす・・・」

   興奮して同調し、
修一「うんうん、さぞかし興奮する匂いじゃろうね。それから?」と言う修一を見て羞恥に赤面し、
静香(岩城さんたら、自分がやってる気になってるんじゃない?・・・)

近藤「いよいよドラッグですでにズブズブになってるアソコにズブリと入れる」

   興奮して同調し、
修一「ほうほう、さぞや気持ちよかろうのう」と言う修一を見て静香が赤面する。

近藤「あとはドラッグ浸けにして飼育するだけだ」

静香「(聞きとがめ)飼育?・・・」

   錠剤入りの袋を持ってる静香を厭らしい目で見上げ、
近藤「それを飲んでやったらものすごいぞ」

近藤「普通のセックスなんか比較にならないほど感じて、私から離れられなくなるぞ」

   目を細めて近藤を見据え、
修一「さっきの飼育という言葉が引っ掛かるんじゃが・・・」

修一「もしかしたら、犯した女を家に監禁してはいまいな?」

静香「それっ!わたしもそう思った」

   近藤がドキッとして目を泳がせたのを見て、
修一(こりゃ間違いなくやっちょるわ)

   修一が片膝をついて近藤の眼前に屈んだので近藤が怯む。

   修一が近藤の首の横を親指でツンと突いたら白目をむいて失神する。

   修一、近藤のズボンの後ろポケットから財布を取り出す。

   財布から取り出した免許証を見て、
修一「・・・よし、家がわかった」

   近藤のベルトの背を掴んで軽々持ち上げ、
修一「ちょっくらこいつの家にいって監禁されてる人を助けてくるわ」

   ベランダに向かう修一の後ろ姿を見て焦り、
静香(えっ、いま岩城さんと離れたら次はいつ会えるかわかんないわ)

   修一、ホバリングしてるアパッチのステップ部に近藤の頭がバイクの進行方向の左側に向く様にうつ伏せにドサッと置く。

   その修一の背後に駆け寄り、
静香「私も一緒にいきます」

   驚いて振り向き、
修一「え」

   黙考し、
修一「・・・相手は女じゃけん静香さんがいてくれた方がいいか・・・」

   したり顔で、
静香「でしょ?女のことは女にまかせて」

   風で大きくそよぐカーテンを室内からの視点で描いた絵。

   アパッチに跨った修一が、ベランダの手すりの上に恐々中腰で立つ静香の手を支えてやり、
修一「目がくらむから下を見んようにね」

静香「はい」

静香「よっこらしょ」と言ってシートの後ろに跨る。

注、静香はブラと下着だけで裸足である。

   ベランダから離れるアパッチを後ろから見た絵に、
静香「やっほーい、岩城さんと夜空のデートだー」

   飛び去ってゆくアパッチの後ろ姿の絵。

         つづく


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