数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(151)  ヤクザの呼び出し

2019-03-18 16:35:57 | 漫画のシナリオ
(151)ヤクザの呼び出し

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物
桜田優子(25) 170㎝。修一の担任で超匂いフェチ。清楚な美人。

北条愛(17) 170㎝。清楚な美少女。

里香(17)165㎝。清楚な美人でアニメ声。

真菜(18)3年生。180㎝の上品な美人。

石川翔(17) 170㎝。痩身、大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。

中西組、組長(50)不気味な悪相。

幹部B、C(共に40)悪相。

その他、子分5名

◎B1=スズメ蜂型ロボット。
内臓のAIがデーターを蓄積し、絶えず進化し続ける。主(あるじ)に敵意或いは害意を抱く者の脳波を感知し、攻撃される前に迎撃する。刺した瞬間に瞬殺し、一回毒液を充填したら二十人殺せる。毒液が空になったら眼球を攻撃するようにAIに組みこんであるので敵が何人いようと問題ない。羽はソーラシステムで蓄電できるので永遠に飛べる。

N=ナレーション


   トランプ邸(別荘)の全景にN『トランプ邸――』

   邸を別の角度から描いた絵にN『と、全く同じものを財力にものをいわせてシャレで作った石川翔宅』

注、応接室の重厚な長いテーブルに掛けたメンバー達、修一、翔、優子、里香、愛、真菜の前にB1が入った小箱(修一と里香を除く)と超豪華なアフタヌーンティーセットが置いてあり、部屋の壁際に執事とメイド達が整列している。優子達女は全員スカート。

   平然と紅茶を飲んでる修一と里香以外の優子達は室内を見回して圧倒され、
優子「ほ、ほんとにここ石川君の家なの?・・・」

   微笑ましそうに頷き、
石川「シャレで作ったんですが、飽きたので建て替えを考えてるとこです」

   あっ気にとられ、
優子「石川君にとってお金とはなんなの?・・・」

石川「アイデアを具現化するために必要なものです」

石川「何しろ僕が作る物には莫大なお金がかかるから」「その代わりリターンも莫大ですけど」

   修一と里香以外、あ然として石川を見る。

   メイドに御代わりの紅茶を注がれながら、
石川「では今日集まってもらった訳を説明しますので目の前にある箱を空けて下さい」

   皆が興味津々で箱を手に取るのを見ながら、
石川「本日都合がつかず来られなかった人には後日使用法を説明して渡します」

   蓋を開けたらB1が入ってたので驚愕し、
優子「きやーっ、す、スズメ蜂じゃないの!」

   恐々頭に触りながら、
愛 「あれ、ひょっとしたらロボット・・・?」

石川「御明察。皆さんに危害は加えないから安心して」

   小馬鹿にした顔で、
里香(出た。久々の御明察君)

   B1を掌に乗せ関心し、
真菜「わー、どっからどう見ても本物としか思えないー」

石川「正式名称はB1ですが、好きな名前をつけてもらって結構です」

石川「この前、皆さんに髪の毛を提出してもらったのは、B1に個々のDNAを記憶させるためだったんです」

   真菜や優子が掌に乗せたB1を興味深々で触ったり眺めてる絵に声、
  「まずB1の性能を説明しときます」

   真菜の掌に乗せたB1のアップに声、
  「お尻には一刺しで人を一瞬で殺せる毒液が二十発分入ってます。単発でも連続でも二十人は殺せるって事です」

   不満そうにぱっとスカートをまくるとブンちゃんがゆっくり飛び出し、
里香「えー、私のブンちゃんは十人しか殺せないのにずるーい」

優子「(驚き)えっ、里香ちゃんはすでにもってたの?」

里香「はい、このまえ来た時にもらったんです」

   感心したように里香のスカートを見て、
優子「それにしてもよくそんな隠し場所を思いついたわね」

   里香に、
石川「大丈夫。里香ちゃんと修ちゃんのB1はお尻のタンクを交換すればいいだけだから」

   里香に新しいキットが入った小箱を渡しながら、
石川「はい、新たに改良したタンク」

   里香に、
石川「それともうスマホのアプリを起動しなくても声で命令できるようにプログラミングしてあるからね」

里香「おおー、とっさの時にアプリを起ち上げてちゃ間に合わないもんね、ありがとう」

   疑わしげに掌に乗せたB1を見つめ、
優子「本当に命令を聞くの?私を刺したりしない?」

   微笑して頷き、
石川「そのB1は先生のDNAを記憶してて先生の命令しか聞かないし絶対に主(あるじ)を攻撃する事はありません」

   掌にのせたB1に恐々と、
優子「と、飛べ・・・」

   掌からB1がゆっくり飛び上がったので驚愕し、
優子「おおおおー、私の言葉を理解できるんだー・・・」

   自分のB1が眼前でホバリングしてるのを興味深々に眺めながら、
真菜「ねえ石川君、敵が二十人以上いたらどうなるの?」

   B1が人の眼球を食いちぎってる絵に石川の声、   
  「毒液が空になったら眼球を攻撃するようにAIに組み込んであるから敵が何百人いても問題ありません」

真菜「と言うことはよ・・・」

真菜「戦争を仕掛けてくる国にこのB1を大量に送りこんだら日本人の犠牲者を一人も出さずに勝てるんじゃないの?」

石川「(平然と)その通りです。日本を守れるのは僕しかいないから常にそれを念頭に兵器を開発してます」

   真菜、愛、優子にあ然と見つめられながら、
石川「さっきの話に戻りますが主に敵意を抱く者が百m圏内に近づいたら・・・」

   期待の籠った顔で前のめりになり、
真菜「近づいたら・・・?」

石川「命令しなくてもB1が敵意を抱く者の脳波を感知して瞬殺します」

真菜「(喜び)おおー、わたし瞬殺って言葉が大好きなの」

    自分の下半身を見て、
優子「ものすごく心強いロボットだけど、どこに隠すかが問題よね・・・」

優子「やっぱり私もスカートの中に隠すしかないのかしら・・・」

石川「隠す必要はありません」

   マンションの軒下にB1が停まってる絵に声、
  「在宅中はベランダとか軒下で待機してますし」

   上空を飛ぶB1の背から下界を描いた絵に声、
  「外出時には上空から常に敵意を持つ者が近づかないか監視してますから」

   B1が眼前でホバリングしてるのを興味深々に眺めながら、
愛 「(B1に)なんてすごいの、君は最先端の兵器なんだね」

   愛のB1を見ながら感心し、
修一(害意をもつ者の脳波を感知して命令せんでも攻撃するゆうのがミソじゃのう)

修一(よおここまで改良したもんよ。マジで石川君はすごいわ)

   (146)話で陽子が自宅ドア前で妄質者に襲われてる絵に修一の呟き、
  (あのときB1が陽子をガードしちょったら危険な目に合わずにすんだんじゃが・・・)

   掌に乗せたB1の頭を撫でながら、
優子「ねえ石川君、なぜこんな高価な物を私達にくれるの?」

石川「修ちゃんを悲しませたくないからです」

   修一達全員が、え?って顔で石川を見る。

石川「もしなかよしクラブのメンバーに何かあったら修ちゃんは自分が守れなかった責任を感じて、すごく悲しむはず」

   女達、はっとする。

石川「けどこんな大所帯になったメンバー全員を修ちゃん一人で守るのは不可能でしょ?」

石川「だからB1にみんなを守らせる事を思いついたんです」

   感動して涙ぐみながら立ち上がり、
優子「君って・・・」

   ぎゅううと石川の顔が胸に埋まるほど抱きしめ、
優子「なんていい子なの・・・」

優子「先生は君の担任なのが誇らしいわ」と尚も抱きしめられ、赤面した石川が(なんていい匂いなの先生・・・)と呟く。



   ○小高い丘に建つ豪壮な日本家屋(敷地の回りには要塞の如く高い塀が張り巡らされ監視カメラが多数あり、邸内の車庫の前に高級車が2台停めてあり、両車の運転手が立っている)の外観にN『中西組の組長宅』

注、洋間の応接室(いかにも悪趣味の家具類、トラの剥製、鎧兜等が鎮座し、上座の一人用のソファーに親分の中西、両脇の一人用のソファーに幹部B、Cが各々掛け何やら話している。三人とも悪趣味な背広着用。部屋の隅に子分が三人、直立不動で立っている)

   テーブルの上のウイスキーグラスを手に取りつつ、
C 「(Bに)そりゃそうと、岩城ちゅう高校生のガキが芸能プロを経営しちょるのを知っちょるか?」

B 「いまどきガキがIT企業や芸能プロを経営しちょるんは珍しいこっちゃなかろうが」

C 「それが所属タレントが、うちみたいな演歌の爺婆ばっかりやのうて全員超美人ぞろいでのう」

   組長の眼光が鋭く光る。
C 「しかも1回の興業で何十億も荒稼ぎして、写真集やグッズ類も飛ぶように売れとるらしい」

B 「(Cに)兄弟よ、ひょっとしたらそのなかよしなんちゃらを乗っ取る腹積もりかいの?」

C 「社長はたかが高校生じゃ、ちと脅したら青菜に塩で、よお逆らいもせんじゃろ」

B 「じゃが今日までどっこも手を出さんかったゆうのは、ケツ持ちでもついとるんちゃうか?」

C 「ケツ持ちがおっても構わんやないけ」

C 「多少の犠牲をはろても乗っ取らな、うちの金庫すっからかんなんやで」

   腕組みして目を閉じ、ふんぞり返ってる組長を見て、
C 「組長」と判断を仰ぐ。

   組長、腕組みして目を閉じたまま。

   目を開けて、
組長「その坊主をここへ呼べや」

   つづく
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