数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(150)  陽子の悲しい過去

2019-03-04 17:19:23 | 漫画のシナリオ
(150)陽子の悲しい過去

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

岩城修一(17)2年生。170㎝。超匂いフェチ。情に厚く恐ろしく強いが二枚目ではない。美人ぞろいの事務所「なかよしクラブ」の社長。

陽子(35) 165㎝。男好きのする上品な美人で下着メーカーの平社員だったが修一と関わった事で今は部長に昇進。78話から登場。

N=ナレーション



   露天風呂内に入って来た陽子の下半身を後ろから描いた絵に彼女の声、
  「湯加減はいかが?」

   陽子、湯に浸かってこちらを見てる修一に向かって蹲踞(そんきょ)の格好で股を開き、股間を桶の湯で洗う。

   股を開いた陽子の前に来て膣を凝視し、
修一「指で開いてもっと見せてくれ」

陽子「こう?」と膣を開いた彼女を後ろからの視点で描く。

   欲情の目で膣を凝視し、
修一「なんとも扇情的な景色じゃがアワビみたいで捉えどころのない形状をしちょるよのう・・・」

   湯に入る陽子の尻から太腿にかけての部分を後ろからアップで描いた絵。

   胸まで浸かってる修一の側にゆき、彼の一物が勃起してるのに気づく。

   欲情して修一の勃起を握り、
陽子「陽子のアワビを見て勃った?」

   陽子、修一に背を向け彼の腿の上に跨る。

   そして握った勃起を体内に差し入れながら微かにアゴをのけ反らせ快感に目を閉じる。

修一「湯の中じゃマ○コのぬるぬる感がないけん、なんぼ腰振っても射精できんぞ」

陽子「(恍惚とし)いいの、繋がってるだけで安心できるから・・・」

   後ろから陽子の両の乳房を握り、
修一「陽子」

   快感を感じながら、
陽子「なあに修ちゃん?」

修一「あえて聞かんが・・・」

修一「ほんまは聞くのが恐ろしゅうてよお聞かんのじゃが・・・」

修一「俺と出会う前に悔しい事や悲しい事が一杯あったろうのう?」

   陽子、虚を突かれた顔をする。

修一「じゃがもう二度とそんな思いはさせんけん、嫌な事は忘れてくれんかのう・・・」

   つーと涙を流し、
陽子「・・・」(私は男を見る目が無かったからつまんない男にばかり引っかかり・・・)

陽子(散々殴られ髪の毛をもって部屋中を引きづり回されたり・・・)(べつの男には貯金を全部取られて風呂屋に売られそうにもなった・・・)

   ボロボロ涙を流しながら、
陽子(死んでも忘れられないのは・・・)

陽子(私をしつこく口説く上司を無視したら、そいつに大勢の社員の前で口汚くののしられ号泣させられた事・・・)

陽子(もし出来るのならそいつら全員を射殺してやりたい・・・)

   陽子の震えるうなじを切なげに見つめ、
修一「陽子に不快な思いをさせるヤツは俺が片っ端から無縁仏にしちゃるけんーー」

   湯の中の結合部をアップで描いた絵に修一の声、
  「陽子には、ほよよんとのんきに生きてもらいたいんじゃ・・・」

   ボロボロ涙を流す陽子に、
修一「それが俺の望みじゃ」

   陽子が唇を噛みしめて肩を震わせ、ボロボロ涙を流す絵にN『修一の思いやりのこもった言葉に心の堰(せき)が切れた陽子は胸の底に黒く淀んでいた怨念や恨みつらみが涙と共に浄化され心が真っ白になってゆく気がした・・・』

   両手で顔を押さえて泣く陽子のうなじに軽くキスをし、
修一「俺はもうのぼせて限界じゃ。先にあがっちょくぞ」

   陽子、両手で顔を押さえたまま頷く。

   露天風呂で一人になった陽子。

   仰向けに身体を浮かせて、すーと真ん中の方にゆく。

   陽子、仰向けに浮いたまま(陰毛が湯にそよいでる)両手で顔を押さえている。

   修一、脱衣場で浴衣を着て、ガラス戸越しに、両手で顔を押さえて浮いてる陽子を切なげな表情で凝視している。

修一(陽子が悲しい思いしとる瞬間の過去に飛び込んで行って助けてやる事はできんが今からは絶対に辛い思いをさせんけんの・・・)

   両手で顔を押さえて浮いてる陽子を上から俯瞰して描いた絵に彼女の呟き、
  (どうして私みたいに男運の悪い女が修ちゃんみたいな懐の深い優しい人と出会えたんだろう・・・)


   修一達の部屋を外からの視点で描いた絵。

   タオルとポーチを手に清々しい顔で、
陽子「お待たせー」と部屋の襖を開ける。

   修一、ちらっと陽子の表情を伺う。

   膳の上に並んだ超豪華な大量の料理の絵に陽子の歓声、
  「きゃー、なにこの旅番組でしか観たことのない豪華なお料理は・・・?!」

   人が好さそうな仲居が最後の菜を膳に置きながら陽子に、
仲居「お湯加減は如何でしたか、疲れはとれましたか?」

   胡坐をかいて脇息にもたれてる修一の対面に、膝を斜めに崩して座りながら仲居に、
陽子「はい、お蔭様で。とっても柔らかくていいお湯でした」

   超豪華な大量の料理の絵に仲居の声、
  「他にもあと三つ、泉質の違う風呂が御座いますので、ぜひそちらもお試し下さい」

   廊下に膝まづき、
仲居「ではどうぞごゆっくりお召し上がり下さいませ」

   フスマが音もなく閉められるのを陽子が凝視している。

   思惑ありげな目で、
陽子「修ちゃん」

修一「うん?」

   陽子、頬を染めて浴衣のすそをパッとめくってノーパンの股間(陰毛)を見せる。

修一「(歓喜し)おおーー!陽子も段々俺の好みが分かってきたのう」

   妖艶に笑んで、
陽子「でしょ?」

   陽子の浴衣のスソがはだけて陰毛が見える絵を座卓の下からの視点で描いた絵に声、
  「こんなに沢山ご馳走があったら、どれから手をつけていいのか迷っちゃうよー」

   2人楽しそうに食べながら話が弾んでいる絵。

   刺身を箸で取りながら、
修一「陽子」

陽子「はぁい?」

修一「俺の気持ち、陽子に伝わったかのう?」

   目を潤ませて頷き、
陽子「充分に伝わったよ・・・」

陽子「修ちゃんが思ってるほどやわな女じゃないからそんなに心配しなくても大丈夫だから」

修一「俺は陽子をストレスが一切ないアホみたいにのんきな女に育てたいんじゃ」

   陽子、ぼう然と修一を見る。

   目尻を濡らし、
陽子「・・・そんな女に育ててください」と正坐して頭を下げる。



   朝。旅館の外観。

   同、寝室

   素っ裸の陽子、枕元に山となった使用済みのティッシュを恥ずかしそうにコンビニ袋に入れながら、
陽子「仲居さんに見られたら恥ずかしいから帰りにコンビニかどっかで捨てるね」

   肘枕で布団に横になったまま微笑ましげに陽子を眺め、
修一(ティッシュの箱の減り具合を見たら一目瞭然なんじゃがのう・・・)

   残念そうに、
陽子「あーあ、もう帰んなきゃなんないのね・・・」

陽子「もっとここにいてご馳走を食べたかったなー・・・」

修一「もう一泊してもいいぞ」

   狂喜し、
陽子「ほんとに!?」と聞き返す陽子を微笑ましげに見て修一が頷く。

   陽子、四つん這いになって後ろの床の間の電話に飛びつき受話器を取る。

   受話器を持って修一に振り向き、
陽子「マジでフロントに電話するよ。もう冗談でしたは通用しないからね」

   微笑ましげに頷き、
修一「陽子の心が真っ白に晴れるまで長期滞在するって言っとけ」

   陽子、受話器を両手で持って胸に押し付けたまま呆然と修一を見る。

   陽子、つーと涙を流し顔をくしゃくしゃに歪める。

    つづく






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