数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク (79)  優柔不断

2016-12-26 18:21:40 | 漫画のシナリオ
(79)優柔不断

四百字詰原稿用紙換算13枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

宮田卓也(50)ポワ―とした天然。一見サラリーマン風で男前ではない。

三田聖子(28)美人。ぶっ飛んだ性格。

久美子(45)卓也の元妻で妖艶な熟女。

陽子(35)下着売り場の清楚な美人店員。

猫のハナ(エキゾチック種の子猫)

探偵(30)

卓也の祖父(80)慈愛に満ちた眼差しの穏やかな顔。

執事(60)穏やかな顔。

N=ナレーション


   ラブホテルの外観

   同、室内

   室内の絵。

注、裸に試着したパンツを履いた陽子とトランクス一枚の卓也がベッドの上で正坐して向かい合っている。

   恥らう陽子の股間を卓也が無心に凝視している。

陽子「・・・オチ○コがムズムズしてきましたか・・・?」

卓也「ぼくね、無職なの」

陽子「あ、大丈夫です。わたし貯金ありますから」

卓也「アワビを嗅いでもいい?」

   赤面して俯き、
陽子「・・・」

   恥ずかしそうに足を斜めに崩してパンツを降ろし、
陽子「どうぞ召し上がれ・・・」

注、ここから二人とも全裸

   卓也が仰向けになった陽子の足の指の股を舐めてる絵に陽子(快感に身悶えしている)のN
N『こんなに慈しむように愛撫されたのは初めて・・・』

   卓也が太腿に舌を這わせてる絵に、
N『敏感なところに触れる前にどれだけ他を舐められるかがプロとアマの差だけど、なんと二時間も太腿を愛撫され続け・・・』

   快感に身悶えする陽子の顔のアップに、
N『体の芯をもっていかれそうな快感の波に何度も襲われ・・・』

   性器を舐められ悲鳴(無音)を上げてる絵に、
N『最後に舌先でクリトリスを舐められた時には失禁して悲鳴をあげてしまった・・・』

   卓也に正常位でそっと重なられ、
陽子(ああ・・・)

   動かぬ卓也の尻を引っ掴むように抱きしめ、
N『技巧を駆使するでもなく、ほとんど動かず秘めやかに粘膜を密着させてるだけなのに・・・ 』

   顎をのけ反らせ、腹の底から快感を絞り出すかのように、
陽子「・・・ぐはっーー・・・」と呻き声を吐きだす。

   
   事後。天井の絵。

   ベッドに大の字になって凝然と天井を見つめ(卓也はベッドにいない)、
陽子「はぁ、はぁ、はぁ」(頭が真っ白になって・・・脳までイってしまった・・・)

   陽子の丸まったパンツの絵に、
N『こんな恐ろしいほど深いエクスタシーに達したのは初めての経験だった・・・ 』

   卓也、素っ裸でテレビの前の床に正坐してリモコンをカチャカチャ変え一心にテレビを見ている。

   卓也、突然陽子の方にクルッと振り向く。

   ベッドに正坐して卓也を慈愛に満ちた目で見つめてる陽子に、
卓也「ぼく、自分でも変だと思うのに君はぼくに違和感を感じないの?」

   優しい表情で、
陽子「天才肌の方ってみなさんそんなものじゃないでしょうか?」

   テレビを見つめる卓也の背中を、ベッドに正坐して慈愛に満ちた目で見つめ、
陽子(一瞬で私の母性と身体を鷲掴みされてしまった・・・本当に不思議な人・・・)


○同時刻

   卓也宅の前にロールスロイスが停まっている。

   卓也宅のドアがガチャと開くのを室内からの視点で描いた絵。

   男(黒スーツの執事。顔は明かさない)が冷蔵庫をガチャと開ける。

   百万円の札束を札束の上に置く。

   「ニャーン」と足に擦り寄ってきた猫を撫で、
  「はいはい、ハナちゃん元気だったかい?」

   空の絵。

   執事(60)、ロールスの運転席に乗り込んでドアをバムッと閉める。

   後席に座った卓也の祖父(80。背広)が、
祖父「少しは金を使ってくれてたかい?」N『卓也の祖父。80歳』

   不可解げに、
執事「それがまったく手つかずで・・・」

執事「卓也様は知らぬ間に冷蔵庫にお金が入ってても不思議に思われないのでしょうかね?」

祖父「その浮世離れした無欲さと人を疑う事を知らないのが卓也のいいとこでもあり心配なとこなんじゃよ・・・」

祖父「幼い時に事故で両親を失った卓也をわしが引き取って真綿で包むようにして育てたのがアダになったか・・・」

   走るロールスの外観に祖父の声、
  「わしがあれ程反対したのにろくでもない女に騙されて結婚した挙句に浮気され・・・」

祖父「女房の浮気に気づかせるために、わざと女にレクサスを買い与えて自滅させ、手切れ金までやって別れさせたとほっとしてたら・・・」

祖父「あの性悪女がまた孫に接近しとるそうな・・・」


○卓也宅

   卓也宅の外観。

   ベランダでパンツ一枚の姿で陽子が洗濯物を干しているのを外からの視点で描いた絵。

   室内に背を向けた陽子の尻のアップ。

   陽子の後ろ姿を室内から卓也がトランクス一枚の姿で正坐して凝視している。

   干し終えた陽子がベランダから室内に入る後ろ姿を外からの視点で描いた絵。

   彼女を凝視してる卓也に気づき頬を染め、
陽子「私をずっと見てらしたんですか?・・・」

   子供のように嬉しそうに、
卓也「太もも太もも!!」

   卓也の眼前で頬を染めてパンツを降ろし、
陽子「はい、召し上がれ」



   空の絵に聖子の声、
  「別れたくないなー・・・」

   卓也宅のエントランスに入ってゆきながら、
聖子「優柔不断なオジサンに振り回されるのチョー楽しいや」

   エレベーターの前に立ち、
聖子(こないだは婆あが雇った探偵に邪魔されたけど、今日は絶対やって私の虜にしてやる・・・)

   エントランス前にタクシーがキッと停止する。

   タクシーのドアがガチャと開き久美子が降りる。

   スーと停止したロールスのフロントガラス内から去るタクシーを描いた絵。

   ロールスの車内からエントランスに入ってゆく久美子を見つめ、
祖父「この期に及んではもはや看過できんな・・・」

   ロールスの外観に祖父の呟き、
  (これ以上傷つけられたらあの子は本当に壊れてしまうじゃろう・・・)

   背広の内ポケットからスマホを出し、
祖父「その筋の者を使ってあの女を海に沈めるしかないようじゃのう・・・」



   エレベーターの前に立ち、
久美子(爺さんにもらった手切れ金がもう底をつくし・・・)

   エレベーター内で、
久美子(今日こそ押し倒してでも既成事実を作って入籍させてやる・・・)



   聖子がガチャとドアを開けるとヒールがきちんと揃えてあったので驚き、
聖子(げっ、また婆あが来てやがる・・・)

   奥の部屋に続く廊下をそっと歩きながら、
聖子(もしオジサンとやってたら婆あをぶっ殺してやる・・・)

   驚愕した顔のアップに、
聖子(・・・下着売り場の人がなんで・・・?)

注、マットレスで二人とも裸で事後の充足感に満ちた表情でスースー寝息をたてて眠っている。卓也は陽子の乳に吸いついたまま彼女に抱き抱えられるように眠り、二人の腹の間に挟まれたハナも腹を見せ万歳して眠っている。ベッドの横に丸まったティッシュが山盛りになっている。


   その光景を見て顎が外れるほど驚愕し、
聖子(な・・・なんとも面妖な光景・・・後頭部をガツンとやられちまった・・・)

聖子(二人のこの幸せそうな顔・・・私が入る余地など一ミリもございませぬ・・・)

   肩を落として玄関に向かい、
聖子(また出直します・・・)

   玄関で靴を履きながら、
聖子(あの性悪女に邪魔さえされなきゃオジサンの横には私が寝てたのに・・・)



   久美子、エレベーターがスーと開いた瞬間、眼前に立ってた聖子を見て驚く。

   久美子を見て怒り、
聖子「こーのークソババアーっ!」

   聖子、久美子に掴みかかって髪を引っ張る。

久美子「な、なにするのよー」と突っぱねて聖子を通路の柵の上に仰向けに押し付ける。

   聖子、久美子の髪を掴んだままズルっと落ちかける。
   
   久美子、髪を掴んでぶら下がった聖子の重みで上半身を柵の外側まで乗り出す。

   久美子、爪先を柵に引っかけて抵抗するがズルっと外側に引きずられる。

   2人とも落下する。

   突然ドガッと大きな音と共にロールスが揺れて屋根が内側にめり込んだので祖父と執事が驚くのを車内からの視点で描いた絵(女達の様子は描かない)。



   夜空の絵。

   朝。空の絵。

   卓也の部屋をベランダの外からの視点で描いた絵。

注、髪を後ろで結んだ陽子、パンツの上にエプロンだけの姿。卓也は寝起きのボサボサ頭にトランクス一枚の姿。

   台所で味噌汁の味をみる陽子の後ろ姿。

   背後から陽子の尻を鷲掴みし、
卓也「今日の朝ごはんは、な~~に?」

陽子「(笑顔で)お目覚めですか?」

陽子「今朝はアジの開きと冷奴とホウレン草のおひたしに卵焼きです。あっ、それとキノコ入りのお味噌汁も」

卓也「(無表情で)ぼく、お茶漬けね」

陽子「(笑顔で)はい、受け賜わりました」

卓也「ぼく、料理や食事のときに髪を結ぶ君を尊敬するな」

陽子「(頬を染め)私もそういう価値観をもった貴男を尊敬しています」

   テーブルの上のおかずとお茶漬けのアップ。

   卓也がテーブルの下で対面に掛けた陽子の太腿を足の裏で撫でてる絵に声、
  「君の太腿、ハナちゃんの肉球よりも気持ちいいね」

   パンツの上から性器に爪先をクチュとめりこませた絵に陽子の悶え声、
  「あん~・・・」

   茶漬けを食べながら、
卓也「ぼく君の太腿を剥製にして毎晩抱いて寝たいな」

陽子「剥製なんかにしなくても生の太腿とアワビをセットで差し上げますよ~」

   満面の笑顔で、
卓也「欲しい欲しい!!」

   嬉しそうに濡れた目尻を小指で拭い、
陽子(も~う、その笑顔は卑怯です~)

   茶漬けをさらさら食べる卓也を両手で頬杖して幸せそうに見つめる陽子のN『心がふわふわになる不思議ちゃんワールドでこの人と一緒に暮らせて私は超幸せだ~』

        つづく
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