人とタイヤとキーパーコーティング!

タイヤ「安全」と車「キレイ」の領域で 岐阜で専門店展開 ありがたいことです!

「〇〇のオヤジ」は絶滅危惧種か? タイヤ専門店イマージン!

2021年01月09日 | タイヤビジネス

昔 昔と言っても私がタイヤ屋を開業した平成の初期には

町中に「オヤジ」なる人たちがいた。

建築屋のオヤジ 土建屋のオヤジ トビの親方 水道屋のオヤジ 電気屋のオヤジ

居酒屋のオヤジ

八百屋のオヤジ

床屋のオヤジ

ガソリンスタンドのオヤジ タイヤ屋のオヤジ

ラーメン屋のオヤジ  寿司屋のオヤジ 焼肉屋のオヤジ

クリーニング屋のオヤジ  アパレル屋のオヤジ  洋服屋のオヤジ

喫茶店のオヤジ

豆腐屋のオヤジ

洋服屋のオヤジ

薬局のオヤジ・・・・・・・などなど多数

 

田舎者の私は中学を卒業すると 岐阜に出て商業高校に入学したが

そこは そういったオヤジの2代目 

子息たちがたくさんいてみんな活発で元気が良かった。

柳ケ瀬に商店を構えるオヤジ衆も元気があって

田舎から出てきた私は 柳ケ瀬に行くと人出の多さにビビったものでした。

 

それから時代は変わって今の柳ケ瀬は

古い商店街が取り壊されて大きなマンションが多数建設中で

そこにいたオヤジ達は一部を除いて今は見かけなくなった。

「オヤジ」と「オヤジの店」はもう絶滅危惧種の様相だ!

 


 

日本という国が高度成長期から 成熟期に入りそれを過ぎて 老化衰弱期に移行したのだ。

それを「少子高齢化」と呼ぶが 一世風靡した「オヤジ」はジジイ化し

その2代目たちは オヤジの稼業を継がず継がせず 自然消滅化が進行している。

 

そういう私も 現役のタイヤ屋のオヤジであるが

次世代に店を引き継がせようとは思わない。

 

昭和から平成そして令和に変ったが その大きな流れはアナログからデジタルへの流れであり

「オヤジ」なる人たちはアナログ感覚の人たちで 

デジタル時代には適合できない、だから頑固オヤジとかイッコクモンという呼び名があった。

自分の信条をころころ変えれず 

戦後の復興にそれぞれの道で役に立つことを誇りにして精一杯生きた人たちだ。

 

 

そういう泥臭い人達が主役だった時代から 

スマートで洗練された人たちが主役の時代 

大きな厄介ごとコロナ過がこの国と世界を襲っている。

その変化は 「平常時」からいきなり「非常時」である。

 

俺についてこい! というリーダーシップは既になく

みんな横並びの衆愚政治・衆愚の時代という様相だ。

 

どうする? 戦後の混乱の時代を生きぬいた「オヤジ」ならどうするだろうか?

国会で「馬鹿野郎」と叫んだ吉田茂、

アメリカにおもねることなく中国と国交回復した田中角栄

強いリーダーシップは見当たらない!

 

国はどうでも 会社や店には まだまだ「オヤジ」がいる、叩き上げで百戦錬磨の強者だ。

私もその一人として「非常時」を宣言し 今を生き抜いている。

 

具体的にまず昨年何をしたのか! これから何をするのか?

1 軍資金が無ければどうしようもないので 手元資金を潤沢にすることを国と銀行の制度を

  最大限活用し実行した。 もし売り上げが0でも今の社員が一年は生き延びれる。

  幸いなことに売り上げは確かに減ったが 

  それはコロナによるものでなく暖冬とスタッフの自主退社によるものが

  大きい。それから少くなった社員が頑張って売り上げは復調し 採算性は改善している。

  これなら生き延びれる期間は伸びた!

 

2 「役に立つことが好き」という人材を選ぶようにした。 

  タイヤとキーパー併設店舗にいた人材と全て別れた。

  腰掛のような働き方 甘えた働き方の社員さんと別れた。

  当社の専門店特化政策だか、そうした店は実績を上げだした。

  少なくなった人員の募集を自分で仕切りだして

  新卒の採用にふみきり キチンと育てることで店舗の質を上げる道を進みだした。

  

  昨年1名の新卒を迎え入れ 本年も既に新卒1名に内定を出して

  キーパープロショップ3店舗ドミナント店舗群の構想は 色付けに段階に進める。

  現実化した収益の中で採用し 予算という非現実化収益を見込んでの採用はしない。

  人を募集するには まず店に採算性を付けてからを徹底する。

  

 

3 小さいままの規模であり続ける。

  成長とは何か? 会社の規模を大きくすることもその一つかもしれないが

  規模を求めず 「役に立てることを磨き上げる」で顧客の信頼を増していく道へ進む。

  キーパーは1級資格の取得をもってプロ認定されるが それが本当にプロと呼べるのか?

  技術・スキルは取得しても それを活かす心を磨かねばプロは言葉の安売りとなる。

  技術を生かすも殺すも心だ 1級資格を活かせる人がプロなのである。 

  ゴミのひとつ拾えないものがプロと呼ばれるのは恥ずかしい。

  心技体というが 心が先頭にある。心が技を活かし 技が体をプロの振る舞いを魅せる。

  「オヤジ」達にはそういった矜持がある。

  表現の場である店をキレイにするのはもちろん 

  器具を凍り付かせてしまうのもプロとして失格である もちろんこれは自分への戒めである。

  商売のプロとして 指導不足だから自分自身に腹が立つ。

 

4 効率化 タイヤ屋と管理部門の両立一体化

  タイヤ屋は季節商売である。 

  12月は年間売り上げの30%

  11月は年間売り上げの15% つまり冬の繁忙期に年間売り上げの45%が集中する

  3月は年間売り上げの15%

  4月は年間売り上げの10% つまり繁忙期の4か月に年間売り上げの70%が集中する!

  残った30%を8か月で売る その非繁忙期は1か月で年間平均値8.33%に対して

  3.75%に過ぎない 毎月平均に売れると仮定した場合の45% つまり半分以下なのだ!

  タイヤ屋の非繁忙期の8か月はヒマすぎるのだ! 

  どうする? 人を減らすか? 何かを付け足すか? 

  多くのタイヤ販売店はこの格差に課題を持っている・・・はず!

 

  お陰様で昨年この問題は 

  事務員さんの退職を人員補充せず タイヤ屋のオッサンが分担することで解決した。

  これで事務員さん一人分の給与が浮かせることになり、大きなコストカットが実現し

  タイヤ屋のオッサンに総務・経理・労務・社長など全ての裏方仕事があてがわれた。

 

 この繁忙期4か月と非繁忙期の格差を 

 どこにどうやって活用するのか? は 

 タイヤを販売する多くの店の悩みである。 が 当社の場合 タイヤ屋のオヤジ+管理部という

 二足の草鞋で解決できた。 これはものすごい節約になりました。

 

絶滅危惧種であるオヤジですが 

タイヤ屋に限っては「取り付け作業」という人手がいる仕事があることが武器になります。

タイヤ販売の最強の武器「取り換え取り付け作業」 これを自店の販売のみに使う。

これでタイヤ屋のオヤジの絶滅までの時間が伸びました!

 

当店はタイヤスタッフ高齢化の為 

作業による肉体負荷を低減するため「持ち込み作業はお受けできません!」

無理矛盾の無いことです。

 

当店の販売量は 取り付け可能量なのですから 

最大販売量を求めるなら作業負荷を低減するのが最良なんです。

それなら人出を増やせという意見は 非繁忙期に人件費を賄う方法を見出さない限り無理なようです。

 

自分の足元を照らしながらのタイヤとキーパーを専門店で活用するスモールなビジネスモデル

これがイマージンの今を生き抜くオヤジ最後の知恵です。

 

昔のオヤジが学んだのが元祖経営の神様 故松下幸之助翁です。

 

非常時の今は 戦後復興という非常時を生き抜いた

昭和のオヤジ 経営の神様の知恵を借りて

ピンチをチャンスに組み替えて生き抜きましょう!

長年その道を一所懸命に生きることがプロの自覚を与えてくれる

タイヤ屋のオヤジも スモール商売のプロとして生かされて来たのかもしれません。

ありがたいことです!

コメント
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