タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

『早 梅』 一樹寒梅白玉條・・・ (張謂)

2013-02-18 | 植物

いつもの散歩道を少し外れて、細い山道を分け入って見た。

方向音痴の当方、回って元の道に出るはず(頭の中では)が、もうかれこれ

20分近くも歩くのに、一向に予定の場所に出られそうにない。

よく、お年寄りが「キノコ狩りに行って帰って来ない」と云うニュースを聞くが、

きっとこんな状況なんだろうな!・・・等と、思いながら歩いていると、畑で農

作業中のご老人に出会った。

道を尋ねなが草むらに腰掛けらしばし雑談、山の中で初めて出会ったばか

りの人なのに、「今年は野菜が良く出来た・・・これ鍋物に入れたら美味しい

ですよ!」と、野菜をドッサリ頂いてしまった。

これが田舎の人付き合いの良いところでもある。

結局、元来た道を引き返していると、チッチッチッチッ・・・と鳥の鳴き声がする

ので、藪を透かして見ると梅の林に紅、白の梅の花が咲き、メジロが啼いてい

る。

今年の冬は今のところ比較的暖かい日が続いている為か、白梅の開花が少

し早い様な気がする。

『早 梅』 (張謂:中唐の詩人)                                 

一樹寒梅白玉條 迥臨林村傍谿橋                                 

不知近水花先發 疑是經冬雪未銷

:一本の寒中に咲く 梅の花の白い玉を着けた様な枝振りが遥か遠く

谷川の橋の傍に見えている。 流れに近いところの花から 先んじて

咲くという事を知らなかった。 疑うことには、冬が過ぎても、雪が

未だ消えないで残っているのかと。(思ってしまう)

好きな詩をもう一つ・・・・・

 春曉』  孟浩然:唐代の自然詩人

 春眠曉覺   春眠曉を覚えず

處處聞啼鳥  処処啼鳥を聞く

夜來風雨聲  夜來風雨の聲

花落知多少  花落つることを知らず多少ぞ

               ~今日も良い一日であります様に~