孫が幼かった頃、家のすぐ近くにある小川が、のホタル観賞の場所で、毎年この時季が来る
のを楽しみにしていましたが、周辺の立ち木が伐採されたためか?近年、蛍があまり見られ
なくなった気がします。
今日は夕方から、ゲンジボタルが乱舞すると言われる、玉湯町の大谷地区に出掛けて見ま
た。
夕闇が迫りゲンジボタルが明滅乱舞する様は、まさに幻想の世界そのもので感動しまた。
帰路、昔よく読んだ宮本輝の小説の中に、おぼろ気な記憶ながら、蛍の乱舞する情景を記述
した場面があった事を思い出し、早速、家に帰って書棚を探すと確かにありました。
短編小説「蛍川」の「螢」の章のクライマックス部分において、
・・・川原の蛍の乱舞を見て主人公の母、「千代はふらふらと立ちあがり、草叢を歩いて行っ
た。 もう帰路につかなければならない時間はとうに過ぎていた。 木につかまり、身を乗り出
して川べりを覗き込んだ千代の喉元からかすかな悲鳴がこぼれ出た。 風がやみ、再び静寂
の戻った窪地の底に、蛍の綾なす妖光が人間の形で立っていた。」暗い闇が口を開け、蛍が
糸をひいて飛んでいる」・・・
この短編で、宮本輝は芥川賞を受賞しており、さすがに蛍の乱舞する場面の記述は圧巻で
す。
宮本輝は、この短編の中で昭和40年前後には既に、農薬使用による蛍などの減少を懸念す
る記述をしており、そのことを思うと、近年各地で清流と蛍の復活が見られる事は、本当に嬉
しいことです。
~今日も良い一日を~
(ミカちゃん日記)
(ダイエットの成果で、かなりスマートになったでしょう。)
「ダレカサント チガッテ ドリョクノ セイカガ デテキテイ
マスガ ココデ キモチヲ ヒキシメ アト 〇〇グラムハ
オトシタイデスネ」