6泊7日の沖縄旅行も、きょう18日でおわり。帰りたくないなー。東京に帰るの、やめちまおうか。
11日(日)に、第7回日レスインビテーションカップ・女流棋士トーナメントの2回戦と準決勝戦が行なわれた。きょうは2回戦の4局を振り返ってみたい。
●松尾香織女流初段-○中井広恵女流六段
松尾女流初段の5筋位取り中飛車に、中井女流六段の急戦。中井女流六段が軽快に動いたが、松尾女流初段が丁寧に指し、指しやすくなる。中井女流六段は2つの銀が後退したが、これが成算あってのこととは思われなかった。現代の将棋では手損はあまり関係ないが、やはり立ち遅れの原因にはなると思う。
松尾女流初段、85手目に▲8一飛成として、銀+と金得。さすがにこれは、松尾女流初段が勝ったと思った。
ところが結果は、中井女流六段の逆転勝ち。私は中井女流六段のファンだが、松尾女流初段のファンでもあり、これは本当に悲しかった。
松尾女流初段は以前も、天河戦や1dayトーナメントで、中井女流六段相手に必勝の将棋を落としている。大豪相手にふるえるなといっても無理だが、同じプロなら、そろそろひとつくらい勝ってほしい。
松尾女流初段とは、以前ジャンジャンマンデーで、秒読みの将棋を戦ったことがあるが、松尾女流初段の慌てぶりは、目を覆うほどだった。とにかく秒読みの克服。松尾女流初段には、それしかない。
●蛸島彰子女流五段-○小野ゆかりアマ
戦前の予想どおり、相振り飛車戦となった。蛸島女流五段は研究熱心で、最新定跡にも詳しい。熱戦が期待されたが、やや一方的になってしまった。
43手目、▲2八玉と上がってから▲6五歩は元気が良すぎたと思う。角を換わって△5五角が絶好で、こうなるんだったら▲2八玉は不急の一手だった。ただ▲6五歩は▲2八玉の次の手で、予定の指し手だったのだろう。
ということは、ちょっと理解に苦しむ。
以下も蛸島女流五段の辛抱強い指し手が続いたが、小野アマに傾いた形勢はくつがえらず、そのまま終わってしまった。
小野アマは中盤までは大したことないが(失礼)、終盤がものすごく強い。彼我の玉の距離感の測り方がうまい。
負けても失うものはないアマチュアは強い。小野アマの快進撃は続く。
●船戸陽子女流二段-○中倉彰子女流初段
LPSAを代表する美人妻の戦い。いきなり5筋から戦いが起こり、両者の気性そのままの将棋となった(失礼)。
船戸女流二段の攻めを彰子女流初段が丁寧に受け、途中まではかなり優勢。そこからどこがおかしかったのか、気がついたら船戸女流二段が優勢になっていた。
しかし結果は、彰子女流初段の勝ち。全体的に、彰子女流初段が落ち着いて指していたと思う。総手数は174手で、手数が多いから熱局だとはいわないけれど、優勝賞金100万円を目指すに相応しい将棋だったと思う。
○渡部愛女流3級-●頼本奈菜アマ
先ごろ正式に女流棋士になった、渡部女流3級。渡部女流3級が負けるとアンチが粘着するから、渡部女流3級は、最低でも決勝まで残らねばならない。
本局、渡部女流3級はよく指したが、それ以上に頼本アマの指し手が見事だった。振り飛車らしくごちゃごちゃ指し、大山康晴十五世名人か森安秀光九段の将棋を見るようだった…といったらホメすぎか。
しかし最後は、頼本アマが玉の逃げを誤り、渡部女流3級の逆転勝ちとなった。
渡部女流3級はこれまで、女流公式戦でいくつもの勝ち将棋を落としてきた。その悔しさ、私にもよく分かる。だからこんなときもあってプラスマイナスチャラ、ともいえるのだが、コアな将棋ファンは、そうは思わない。勝った将棋でも、内容を問うのである。愛ちゃん、こんな勝ち方をしているようじゃ、まだまだである。
11日(日)に、第7回日レスインビテーションカップ・女流棋士トーナメントの2回戦と準決勝戦が行なわれた。きょうは2回戦の4局を振り返ってみたい。
●松尾香織女流初段-○中井広恵女流六段
松尾女流初段の5筋位取り中飛車に、中井女流六段の急戦。中井女流六段が軽快に動いたが、松尾女流初段が丁寧に指し、指しやすくなる。中井女流六段は2つの銀が後退したが、これが成算あってのこととは思われなかった。現代の将棋では手損はあまり関係ないが、やはり立ち遅れの原因にはなると思う。
松尾女流初段、85手目に▲8一飛成として、銀+と金得。さすがにこれは、松尾女流初段が勝ったと思った。
ところが結果は、中井女流六段の逆転勝ち。私は中井女流六段のファンだが、松尾女流初段のファンでもあり、これは本当に悲しかった。
松尾女流初段は以前も、天河戦や1dayトーナメントで、中井女流六段相手に必勝の将棋を落としている。大豪相手にふるえるなといっても無理だが、同じプロなら、そろそろひとつくらい勝ってほしい。
松尾女流初段とは、以前ジャンジャンマンデーで、秒読みの将棋を戦ったことがあるが、松尾女流初段の慌てぶりは、目を覆うほどだった。とにかく秒読みの克服。松尾女流初段には、それしかない。
●蛸島彰子女流五段-○小野ゆかりアマ
戦前の予想どおり、相振り飛車戦となった。蛸島女流五段は研究熱心で、最新定跡にも詳しい。熱戦が期待されたが、やや一方的になってしまった。
43手目、▲2八玉と上がってから▲6五歩は元気が良すぎたと思う。角を換わって△5五角が絶好で、こうなるんだったら▲2八玉は不急の一手だった。ただ▲6五歩は▲2八玉の次の手で、予定の指し手だったのだろう。
ということは、ちょっと理解に苦しむ。
以下も蛸島女流五段の辛抱強い指し手が続いたが、小野アマに傾いた形勢はくつがえらず、そのまま終わってしまった。
小野アマは中盤までは大したことないが(失礼)、終盤がものすごく強い。彼我の玉の距離感の測り方がうまい。
負けても失うものはないアマチュアは強い。小野アマの快進撃は続く。
●船戸陽子女流二段-○中倉彰子女流初段
LPSAを代表する美人妻の戦い。いきなり5筋から戦いが起こり、両者の気性そのままの将棋となった(失礼)。
船戸女流二段の攻めを彰子女流初段が丁寧に受け、途中まではかなり優勢。そこからどこがおかしかったのか、気がついたら船戸女流二段が優勢になっていた。
しかし結果は、彰子女流初段の勝ち。全体的に、彰子女流初段が落ち着いて指していたと思う。総手数は174手で、手数が多いから熱局だとはいわないけれど、優勝賞金100万円を目指すに相応しい将棋だったと思う。
○渡部愛女流3級-●頼本奈菜アマ
先ごろ正式に女流棋士になった、渡部女流3級。渡部女流3級が負けるとアンチが粘着するから、渡部女流3級は、最低でも決勝まで残らねばならない。
本局、渡部女流3級はよく指したが、それ以上に頼本アマの指し手が見事だった。振り飛車らしくごちゃごちゃ指し、大山康晴十五世名人か森安秀光九段の将棋を見るようだった…といったらホメすぎか。
しかし最後は、頼本アマが玉の逃げを誤り、渡部女流3級の逆転勝ちとなった。
渡部女流3級はこれまで、女流公式戦でいくつもの勝ち将棋を落としてきた。その悔しさ、私にもよく分かる。だからこんなときもあってプラスマイナスチャラ、ともいえるのだが、コアな将棋ファンは、そうは思わない。勝った将棋でも、内容を問うのである。愛ちゃん、こんな勝ち方をしているようじゃ、まだまだである。
中倉姉妹先生、好調の波は宏美先生から彰子先生ですか?。(宏美先生、陽子先生のいなくなったトーナメントに興味は無いですね。)
今日は新女流二段のお手伝いです。昇段と本戦入りのお祝いをしなくてはと。。。
彰子先生はいいところまで行きましたが、負けちゃいましたね。
以降の対局に期待します。
>と さん
決勝戦は、どっちを応援するかむずかしいです。51:49で愛ちゃんでしょうか。
「先ごろ」の件、おっしゃるとおりですね。LPSAが決めたものを、何も連盟の了解を取らなくてもいいんですね。