一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜サロン・大庭美樹女流初段⑤

2009-10-18 00:25:24 | LPSA金曜サロン
9月25日の金曜サロンは、昼が大庭美樹女流初段、夜が船戸陽子女流二段の担当だった。
この日の私は、昼まで北海道・室蘭におり、飛行機で羽田に着いてからいったん自宅に寄り、金曜サロンに向かうという慌ただしさだった。
LPSAの女流棋士に将棋を教えていただくために帰京を早めたとは言わないが、我ながら将棋好きだと思う。
午後4時10分すぎ、金曜サロンのドアを開けると、大庭美樹女流初段の姿が見える。そういえば8月に石垣島から帰京した週の金曜サロンも、大庭女流初段・船戸女流二段のコンビだった。既視感があるが、今回の場合は、旅行から帰ってすぐ金曜サロンに向かうという強行軍である。しかもこの日の私は、ネットカフェで一夜を過ごしたものの、一睡もしていない状態だった。午前には北海道にいたのに、夕方には東京・駒込にいる。「どこでもドア」を使ったような気分だ。再度書くが、我ながら本当に将棋好きだと思う。
さっそく大庭女流初段との指導対局がつく。私の居飛車明示に大庭女流初段が角道を止めたので、振り飛車か右玉かと警戒していると、意外にも飛車先の歩を突いてきた。
以前、夕方からの大盤解説で、大庭女流初段が「私も矢倉を指したい」というようなことを語っていたが、それを実践してきたわけだ。
私はどちらかというと居飛車党だが、「矢倉」は分からない。どちらも同じような形をしていて、微妙な違いでの優劣が、判別できないのだ。
今回の将棋は、お互いに右桂を跳ねるという、珍しい形になった。大庭女流初段は私の端に狙いをつける。そして☖9七歩☗同香に、☖同角成という派手な手を指してきた。
大庭女流初段はマイナビでの敗退のとき、「これから私は自分の指したい手を指す!」と言ったと聞いているが、それが「攻め将棋になる」という決意の表れだとすれば、この角切りは、その宣言を具現化したことになる。
対する私は☗9八歩、☗8九桂となりふり構わず受ける。ここを凌いでしまえば、駒得を主張できる。とはいえイヤな筋もかなりあり危なかったが、最後は大庭女流初段の指し切りのような形となり、帰京1戦目は、幸先のよい勝利でスタートすることができた。
もっともここで負けたら、何のために帰京を早めたのか、分からなくなる。大庭女流初段の気遣いに感謝した1局だった。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
徹夜 (洋志)
2009-10-18 01:12:44
 徹夜明けで将棋に勝てるとは。やはりイッコーさんは強いー。
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点と線?。。。 (瀬戸のひしお。)
2009-10-18 20:41:10
なるほど、尻に帆掛けて帰京されたのはそうだったのですか!?(当然主目標は大庭先生では無い。。。)余市20年に有らずの謎が解けてきました!かな?。(一公氏は確か下戸でしたね。)
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室蘭→駒込 (一公)
2009-10-18 23:38:15
洋志さん
かえって一睡もしなかったのがよかったと思います。しかしあの北海道旅行から慢性的に寝不足気味なんですよねー。

瀬戸のひしお。さん
これはもう、船戸先生に将棋を教えていただくために帰ってきたのです。
6月中旬に旅行するつもりだったのを結局見送ったのも、半分はそれがあります。
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