八十路徒然なるままに

早稲田かりほすなど、とりあつめたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。徒然草より

鮫川の御前淵

2013年07月27日 19時26分20秒 | Weblog
いわき地方も、夏祭りが各地で行われる。今日の夕刻から、雷鳴と、降雨、いわき市の南部でも、鮫川でも花火大会がある。鮫川に御前淵と呼ばれるところの、昔話し。鴨志田著、絵は鈴木菜穂子より。淵に落としたナタを取ろうとして、手をのばしたら、そのまま、淵の底へ身を沈めて、三年後にも戻ってきたとか。その若者は、「枝をはらってたら、ナタを淵ん中さ落としっちゃったんで、取っぺと潜っていったら、淵の底にりっぱな御殿があったんだ。そこにまばゆいばかりのお姫様がいて、娘さんを何人もはべらせてた。そしてネ、驚いたのなんの、あの大谷の機織りのうまい娘さんが、にこやかに布を織ってたんだよ。お姫様に、家が恋しくなったんで、帰らせてくんちぇと、お願いしたら、ここで見たことを、決して人にもらしてはいけませんと、口とめされ---」と、話し終わろうとしたら、若者は、急に息を引きとった。とか。淵の御殿のお姫様は、白蛇の化身、日照りが続くと、御前淵で、雨乞いをするようになったそうです。一本の川にも伝説がある。

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