八十路徒然なるままに

早稲田かりほすなど、とりあつめたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。徒然草より

ツルの傷 きれいに治った 佐波古の湯

2011年11月16日 19時49分18秒 | Weblog
断層が動くと地震が起きるとか。4月の大きな余震の時は、湯の岳断層が動いたようだ。断層があるところ、温泉が湧きでるという。常磐湯本温泉の発祥の、昔話しにある。大昔、近江の国から、若い男女の旅人が、巡り歩いて、たどり着き、林の中で休んでいると、鶴が舞いおりた。ぽこぽこ涌き出るお湯に、矢に打たれて、傷ついた脚を、ひたしていたそうだ。若い旅人が、湯を手ですくい、脚にかけてやり、いたわったそうだ。やがて脚の傷も治り、飛びたったそうだ。若い旅人は、不思議なお湯をながめながら、野宿をしていたそうだ。あるとき、女のひとが、稲とアワの種を手渡し、この地は、肥えているので、豊作になると、神のお告げをして、立ち去ったそうだ。林を切り開き、田畑を作り、穀物も豊作になり、人々も集まり、不思議なお湯で、疲れを癒し、怪我も治して、働いたそうだ。二人の男女は、子ができ、孫ができ、人々が賑やかに、生き生きと働き、住みよい里になったとか。その、お湯を「つるの湯」と言ったそうだ。鶴が女の人になりかわり、お礼に現れたそうだ。つるの湯の発祥の地は「三函 さはこ」にあったそうだ。鶴の脚を治した、不思議なお湯と、伝えられているそうだ。鴨志田義康著より、引用しました。絵は、鈴木菜穂子です。スパリゾート ハワイヤンズも、常磐湯本温泉も、震災のあと、復興を急いで、たくさんの人が訪れるのを、歓迎しているそうです。
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