イケさんの「日々これ辛抱」

ガンバ大阪やサッカー、色々感じた事を書いていきます。http://blog.goo.ne.jp/ijdhdy/

ドリブル、パス……そして数的優位。

2007年05月12日 00時34分05秒 | サッカー
ちょっと話は古くなるんですが、今週水曜発売分のエルゴラッソの記事。

GWに行われた『JFAプレミアカップ』で、ガンバJYは優勝。
これにより、7月に開幕する世界大会『マンチェスターUプレミアカップ』への出場権を獲得。

その中の記事に、『相克する哲学~』っとあり、ガンバのサッカーに批判的な指導者が云々とあり……
ガンバの中学年代ではドリブル勝負を重んじてるらしい。
それに対し『無理にドリブルを仕掛けなくても良い時まで、ドリブルする。もっとフリーの選手を使ってあげて、2対1の局面を作らないと……』
という意見のJFA関係の指導者も……

この記事によれば、ガンバ側は『パスばかりの選手より、ドリブル勝負できる選手』、JFA側は『攻守に数的優位を……』という発想から、意見が別れてる。
JFA側の発想は、『日本のスタイル』から来てて、ガンバ側は『それを中学年代からすると、個で局面を打開する選手が出てこなくなる』って考え方から、来てるみたいやね。
この記事読んでて、それぞれに、哲学があり、一利あるなって感じたよ。
難しい問題やね。

でもとりあえずは、ドリブルにしても、数的優位な局面を作る為のパスにしても、それぞれ『○○も出来るけど、△△』だったら良いけど、『○○出来ないから、△△』だと、マズいんじゃないのかなって思う。

例えば、
①『パスも出来るけど、ドリブル』
②『パス出来ないから、ドリブル』
③『ドリブルも出来るけど、パス』
④『ドリブル出来ないから、パス』
…と4つ考え方があるとします。

まず②と④だと、単に選択肢が少ないだけで、世界舞台で戦うには無理があると思う。
残りは①と③何ですが……
考え方としては、どっちも分かるんですけど、③だと中学年代の話とは言え、じゃあそれをして、上のカテゴリーに上がった時、今度はドリブルで勝負しろと言われても、日頃パスに馴れてた選手が、実際できるのかと言えば、ちょっと微妙じゃないのかなって思うんです。
だから①の『パスも出来るけど、ドリブル』だと、日頃ドリブルで勝負する事に馴れてる選手が、パスをしても、③の日頃パスに馴れた選手が、ドリブル勝負するよりも、まだスムーズに適応出来るんじゃないかな?

俺、ガンバが好きやけど、だからと言って、育成論まで肩持つ訳じゃなく、どっちが日本サッカーの為になるかと、自分なりに考えた結果、そう思った。



ついでに『数的優位』も、ちょっと俺なりに、考えてみた。
サッカーは11人対11人で、GKを除けば、10人対10人のFP(フィールドプレーヤー)の戦いになりますよね?
1対1の場面を、フリーの選手を使い、パスで2対1の局面にしたとしても、相手側も1人加われば、2対2の同数に。
そうやって人数を増やして行けば、結局、同じ10人の選手がいる訳やから、理論上は10対10のままだと思うんです。
1人も倒して無いから……
だけど、1対1の局面で勝負して、相手を抜ければ、その瞬間、10対9になりますよね?
これで、その局面での、パワーバランスが崩れ、数的優位は作れると思うんやけど。
やっぱ勝負して、相手を抜かないと、本当の意味では、数的優位を作り出せへんのと違うんかなってね。
パスを選択していっても、10対10の関係は崩れない気がするんですよ。
FPの数が無制限なら、勝負せずに相手よりも増やして行く考え方も、アリだと思うけど、人数の上限は決まってるから、その考えで行くと、無理が出てくるんじゃないかな?


数的優位の考え方として、自分たちを増やす事も大事かも知らんけど、それだけで無く、相手を減らす事でも、数的優位な局面を作り出せたら、良いのになぁ~って思う。
サッカーは、リスクを冒さんとアカン場面があるけど、リスクを冒したがらない所に、日本人の民族性が出てるのかもね。


結構長文になってしまった。
それと今回、あくまで俺が思ってる事を、書いただけなんで、間違ってるかも知らんけどね。苦笑
それでも、最後まで読んでくれた人、ありがとうね。


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4 コメント

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Unknown (DD)
2007-08-12 19:21:48
I agree 100% with you!!!!
大賛成。
メンタルな部分の強さを養うという意味でも、小さな勝負の「勝ち」の先にゴールがあるというサッカーの性質からも目の前の敵をぶち抜く、という本能を養うのは意義があるのではないでしょうか。 
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Unknown ()
2007-08-13 15:11:25
大筋では賛成できる。
しかし、パスでも数的優位は作り出せる。
ただし、出し手と受け手がちゃんと相手の裏のスペースを
意識できないと無理だけど。

裏を突く動きって突破の意識がないと難しいと思う。
単にチームの約束なら出来るだろうけど、個人の意識として
いつも持っていられるかは、どうだろうね。

それに、相手が強烈なプレスを掛けるチームだったら
パスだけでは苦しい。プレスを掛けるから、パスだって
五分五分のボールになりやすい。
そこで、ドリブルが巧ければキープできる。

そう言う話だと思う。
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DDさん (イケ)
2007-09-27 22:46:45
ブログをサボっていた為に、返事が遅くなり、大変申し訳ないです。
100%も賛成してくれて、ありがとうね。^^
1対1になっても、パスを選択する選手が多い中、そこで思い切って勝負する選手が、出てきて欲しいなぁ~と思うのですが・・・
そういう意味で、ドリブルで相手を抜く事が、サッカーの本能を養ってくれれば、尚の事良いですね。

DDさんに言われて、「サッカーの本能を養う」という考え方も出来るんだな~と、改めて気づく事ができて良かったです。
色んな人の、色んな考え方・意見を知る事で、自分にとっても、サッカーの事をもっともっと知る事だと思うんで、1人で「おぉ~、なるほどなぁ~!!」って言ってます。笑

最後になったけど、本当に返事が遅くなり、スイマセンでした。それと、古いブログだったのに、コメントありがとね。^^
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?さん (イケ)
2007-09-27 23:36:57
返事がメチャメチャ遅くなってしまい、本当スイマセン。^^;

数的優位・・・
結局の所、両方できて、その局面にあった選択を、どう選ぶかになってくるんかな~?

それと強烈なプレスをかけてくるチームだったら~・・・とあったけど、やっぱそういう時って、ドリブルでキープが精一杯なんかなぁ~。
そういう時、1人でも抜く事が出来たら良いんやけどね。1人減らしてから、パスとかね。
もう囲まれてしまってたら、厳しいんやろうけど・・・
^^;

今回、だいぶ返事が遅れてしまって、スイマセンでした。最近、コメント少なかったんで、嬉しかったです。ありがとう。^^
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