しばらく前、住宅メーカーをタイアップして借地問題相談会をやったことがあります。
住宅メーカーとしては、地主さんに対しての相続問題のニーズ掘り起こしと
他の資産相談。。。まぁ、地主さんは、住宅メーカーにしてみれば商売のネタだらけ
なのでこれが大きな狙いです。
ところが、集まったお客様は、借地人さんばかりでした。
「建て替えできますか?」「更新料をむかえるけれどどうすればいい」
「地代の値上げをいわれたけれど・・・」
まぁ、借地人さんの質問はほぼ似たり寄ったりです。
そして、とても多いのが、
横浜の比較的土地の高い便利な地域であるにもかかわらず、
地代は1万円とかせいぜい3万円で、建っている家は亡くなった親から相続した
築50年の木造住宅・増築ありといった感じです。
こうした方、一様に承諾料+建築費を払って建て替える資力はありません。
かといって、借地を地主に返して、賃貸住まいをしようにも、借地人から申し出ると
二束三文で買いたたけれてしまうので、それもできず・・・
かくして空家となり放置されます。
こうした空家は、防災上も問題です。狭い道に面して建っている場合、一定以上の震災
では倒壊の恐れがあります。すると避難路、救助路は塞がれ・・・
建物が人を殺すことなどあってはなりません。
地方や郊外の快適な空間での空家と都市部の住宅が密集した地域の空家、
分けて考えた方がいいと思います。
乱暴かもしれませんが、都市部の空家、そろそろ間引きが必要と思うのです・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます