ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

ジェンサン給食 アップデート ~病気に負けない!夢は学校の先生~

2008年03月17日 | 先住民ブラアンの子どもたち
まい@まにら。

今回はジェンサン給食事業の一つ、サンホセ小学校に通う小学校1年生のエリンちゃん(8歳:仮名)の近況をお届けします。

エリンちゃんは、7人家族、5人きょうだいの3番目です。お父さんはサンホセ内にあるバナナ農園で働いています。月給は6000ペソ(約14500円)。きょうだいのうち、エリンちゃんを含めて4人が学校に通っています。休みの日には家の手伝いをしたり、きょうだいや近所の子ども達と遊んだりします。

エリンちゃんは病気がちで、季節の変わり目や温度差が激しい時期には、頻繁に発熱および風邪の症状が出てくるそうです。そのたびに、学校も休みがちになり、体のだるさのために家にこもりがちになってしまいます。

エリンちゃんは体調が優れない日も授業に出席することがありますが、発熱やその他の病気のために、授業を欠席することも多いそうです。朝6時半に家を出発して、20分かけて歩いて通学します。担当の先生によると、エリンちゃんは他の子どもに比べると習ったことを習得するまでに少し時間がかかるようですが、これまでに落第点を取ったことはなく、今年度の試験も全て合格しました。また、授業中の発表や、学校行事にも積極的に参加しているようです。


給食について、「お腹いっぱいになるし、とてもおいしいよ!」


エリンちゃんと話をしていると、彼女の本当に強い勉強への熱意が伝わってきました。エリンちゃんの得意科目は国語(フィリピノ語)。将来の夢は学校の先生になることだそうです。

教育省の最新の統計によると、フィリピン全土でおよそ1,160万人が学校教育を受けていないといいます。このうちおよそ220万人が6歳から11歳、340万人が12歳から15歳、残りが16歳以上の子ども達となります。

ICANが給食事業を行っているジェンサンの小学校でも、栄養が足りず体が弱い子ども、空腹のために長距離を歩いて通学できないために勉強を諦めてしまう子ども達もいます。

夢に向かって通学を続けるエリンちゃんたちサンホセ小学校の子ども達。今後も、給食事業を通じて子ども達の夢を応援していきます。

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