ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

新たにヤギの赤ちゃん誕生 -ジェンサン給食校

2008年06月11日 | 先住民ブラアンの子どもたち
ゆきよ@まにら。

本日ジェンサンのスタッフから、新たに2匹のヤギが生まれたとの連絡がありました。ヤギ飼育は、学校給食を持続可能にするために行っている小学校の生計向上活動です。昨年7月に3匹のヤギを購入したのが、現在は全部で8匹となりました。


【きょうだいが増えてうれしいなー。め~♪】

ここサンホセ小学校の給食活動は、保護者や先生たちの大きなコミットメントにより、継続しています。



写真の後ろ右の男性が、ヤギ飼育担当。彼はもともと学校の用務員さんであるブラアン族の男性です。独身で、年齢は不詳。。。(聞くたびに年齢が変わります。)

学校に割り当てられている予算は十分でないので、このヤギ担当の用務員さんはごく薄給なのだそうです。そのかわりにと彼の昼食をいつも用意して持っていくのが、写真後ろ左の校長先生。教師暦30年のベテランです。毎日ふたつ弁当を用意するのをわが子に不審がられるのよ、と笑って話します。

写真前左の「うさぎ」のTシャツの女性が、給食担当の先生です。給食のための材料を調達してくるのも、彼女の仕事です。市内の市場で材料を購入して、モーターバイクを借り上げて、それに乗せて運んでくるのは、そんなに簡単なことではないと思われますが、華奢な彼女は、平気、平気と微笑みます。「鶏小屋をやっている保護者の家に、鶏肉を飼いに行くこともあるわ。」彼女の表現によると、給食の日は「子どもたちの目がたくさんの星をみたようにきらきらしている」から、やりがいがあるそうです。現在は小学1年生の100人のみが給食対象ですが、ヤギ飼育を成功させて、2年生以上の子どもたちにも給食ができるようにしたいと、先生たちは語っています。(ちなみに写真前右はICANマニラスタッフ。)

今週から、新学期がはじまりました。この学校も今頃は子どもたちであふれているでしょう。子どもたちも少しずつ手分けして、登校途中にヤギのえさとなる草を集め集め歩いてくるのだそうです。新鮮な草しか食べられないヤギの飼育に、子どもたちも大きな一役をかっています。



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