横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

雄性先熟の仲間

2021-06-24 06:17:32 | 日記



先日、小山田緑地あたりを歩いてきた。
奈良ばい谷戸ではホタルブクロがあちこちで見られ、かなりの群生の場所もあった。







白というか薄紫色の入った筒状花が順番に咲くので、開花期は長そうだ。







並んでいる二つの花をちょっと覗かせていただくと、向かって右が雄性期の花で左が雌性期のようだ。
ホタルブクロは雄性先熟の花で右の花から左の花の状態に移る。







少し前に別の所で撮った雌性期の花。役目を終えて糸くずのようになった雄しべが見える。
しかし柱頭はまだ3裂していない。







道路を渡って小山田緑地に入る。アサザ池に向かうところでツリガネニンジンが咲いていた。







ツリガネニンジンもホタルブクロと同じキキョウ科の花で少し小さいが姿は似たところがある。
そして同じように雄性先熟の花だが、雌しべの長さは長短があるらしい。







前に近所で見たツリガネニンジンは雌しべが長いタイプで、雌性期に入って柱頭が3裂しているのが見える。


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初めてではなかった

2021-06-23 06:00:40 | 日記



瀬谷市民の森の外れで、草の葉の上にゾウムシがいた。







ヒメシロコブゾウムシだ。10年以上前に見たことがある。
といっても珍しい種類というわけではなく私の観察に入ってこなかっただけだ。

ゾウムシというが、鼻つまり口吻がゾウほどは長くない。ゾウムシの中で短吻群に分類されている。







これは2年前にノイバラの花にいたイチゴハナゾウムシ。口吻が長く、なるほど象虫だ。
しかし何を目的として口吻を長くしてきたのか? よく分らない。







土の上を歩いているハチの仲間もいた。オオモンクロベッコウだ。
真っ黒で腹部にオレンジ色の帯があるのが特徴的で、オオモンクロクモバチとも呼ぶそうだ。







そういう場面を見ていないが、クモ類を狩って地中に埋めた上でクモに産卵するそうだ。

ヒメシロコブゾウムシもオオモンクロベッコウも今回初めて見た虫かなと思ったが、
どちらも前に観察したことのある虫だった。記憶というのは不正確なものだ。




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市民の森にミツバチ

2021-06-21 06:15:51 | 日記



瀬谷市民の森。
アジサイやウワミズザクラなどが咲く小川の縁の向こう側にヒノキの木が並んでいる。







その一本の洞にミツバチが出入りしている。巣を作ったらしい。







忙しく出入りしているが、帰ってきたミツバチは両脇にしっかりと花粉をつけている。
出て行くミツバチには花粉がついていないから、蜜も花粉もしっかり巣に置いていくのだろう。







ミツバチを見てから市民の森の中の方に進もうして、背の高い草花を見つけた。







ムラサキニガナだ。
近くに何本か生えているが茎が細長く小さな花が下向きに咲くばかりで目立たない。







頭花は10個弱の舌状花の集まりで、やがて実るとタンポポと同じような綿毛のついた種を飛ばす。







別の角度から見ると車道のすぐ傍だ。
このあたりに何株かあるが、道路側から気づく人はいないだろう。。



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栗の花に蝶

2021-06-20 06:01:23 | 日記



近所のあちこちで見られたクリの花も10日程前には終わってしまったが、
瀬谷市民の森の外れにある1本は今が盛りだった。







時期が違うのか場所のせいか、ここではアカシジミなどのゼフィルスの仲間は見つからない。








シジミチョウの代わりにセセリチョウがいた。キマダラセセリだ。







イチモンジセセリは近所でもよく見かけるが、キマダラセセリは2年ぶりぐらいだ。







クリの花の少し高いところにはタテハチョウの仲間の姿もあった。
この写真には左右に2頭が入った。







ミドリヒョウモンのようだ。
花から花へ移って蜜を吸っているがカメラの近くの低い所には来てくれない。








瀬谷市民の森で見たのは久しぶりだが、クリの花が終わってもまだ機会はありそうだ。








ヒカゲチョウも来ていた。
これまでヒカゲチョウは林の中で見ることが多かった。樹液などを吸うからだ。
今回のように林を出て花の蜜を吸う姿は初めて見たような気がする。







クリの木の下の草にはムラサキツバメが止まっていた。尾錠突起が可愛い。
紫色のきれいな翅表を開いて見せてはくれなかった。


一つの木の周りにいろんなチョウがいて面白かった。

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牛のように低い声

2021-06-19 06:21:48 | 日記



泉の森しらかしの池でアシが青々と伸びてきた。
このあたりでカイツブリの雛が生まれたらしいが、私はまだ姿を見ていない。







代わりにアオサギがたたずんでいる。
小魚とかザリガニとか、もしかしたらカエルなんかも狙っているだろうか。

カエルといえばときどきブオーブオーという大きな声が聞こえる。







泉の森自然観察センター「しらかしの家」に行ってみると、ウシガエルがいた。
声の主はこのウシガエルたちだ。20cmぐらいとけっこう大きい。







子供の頃に近所の田んぼや小川で食用ガエルと呼んでいたのは、このウシガエルにちがいない。
100年ぐらい前に食用としてアメリカから輸入され養殖もされたが、食用としては定着しなかった。







生き物たちを旺盛に食べ特定外来生物にも指定されているが、この池やしらかしの池にもたくさんいる。
アオサギが捕まえて食べるぐらいでは追いつかないようだ。







自然観察センターとしても駆除したいので池の水を抜くなどの対策をしている。
しかしウシガエルたちも結構たくましいのではないだろうか。




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