気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

東大寺本坊大広間で37年ぶりの「茶の美」展が

2018-09-04 15:35:01 | 美術館・博物館
台風21号、かなりの強風が奈良も襲い文化財に被害が出るかも、
心配ですが、我が家もゴーヤ棚が崩れ、トマトや茄子も
なぎ倒されてしまいました。
TVから強風による被害、高波による被害もでているとのこと、
今後さらに明らかになると思われます。
さらに今後の大雨による被害も・・・
ご自愛ください。

東大寺で明日、9月5日から11日まで東大寺本坊大広間にて
大仏殿昭和大修理慶祝として奉納茶道具による『茶の美』展が
37年の歳月を経て公開されます。


この昭和大修理は昭和48年から始まり、7年もの月日をかけて
昭和55年に落慶しており、その際、茶道具も奉納され、
37年ぶりにその茶道具の名品、約80点が展示されております。

本坊は大仏殿に向け、南大門を通り直ぐ右手の建物になります。

展示主要作品は下記になり、作家さんのお名前は奉納時です。
【花入】
・備前花入:藤原 啓
備前花入

・備前花入:伊勢崎 淳
・越前花入:勅使河原 宏
・白鳳鳳華瓶:帖佐 美行

【香合】
・着彩人物文香合:加藤 卓男
着彩人物文香合

・四方赤絵香合:坪島 圡平

【釜】
・「金光明」陽鋳撫肩釜:角谷 一圭
「金光明」陽鋳撫肩釜の一部

・真形釜:川辺 庄造

【水指】
・薯頭水指:十三代 中里太郎右衛門
・備前水指:藤原 雄
備前水指

【茶入】
・唐津茶入:中里 重利
・高取肩衝茶入:十四代 亀井 味楽     

【茶碗】
・瀬戸黒茶碗:加藤 卓男
・備前茶碗:伊勢崎 淳
備前茶碗

・白萩茶碗:三輪 龍作
・萩茶碗:十二代田原 陶兵衛
・信楽茶碗:小川 幸彦
・銹泑松籟茶碗:六代 清水 六兵衛
銹泑松籟茶碗

・志野茶碗:加藤 孝造
志野茶碗

・志野茶碗:鈴木 蔵
志野茶碗

・大樋黒茶碗:大樋 年朗
大樋黒茶碗

・大仏茶碗:上司 永慶

【杯・盆】
・壽彩盛杯:新開 寛山
・四方盆:松田 権六
四方盆

公開されていない本坊での展示、興味のある方はいかがですか。

黒砂糖を半分使った葛菓子「むしの音」

2018-09-03 09:02:33 | 主菓子とお干菓子
一昨日は長月の朔日、防災の日になり、この一週間は防災週間
今年も今までも色々とありましたのに・・・、さらにまた
明日にも台風21号が、台風20号同様なコースで四国から近畿に
21年ぶりの非常に強い勢力で上陸になるそうです。
この台風は、韓国語でツバメのJEBI(チェービー)をさし、
ツバメ返しっていう訳にはならないものでしょうか。

この日の稽古のお菓子何にしましょうかと
京菓子読本(中央公論社‣暮らしの設計196)をめくっていますと


p79に白砂糖と黒砂糖を半々に使った葛製の菓子
夏の菓子にある『西湖の月』が目につきました。
白楽天の詩で有名な月の名所(蓮の名所でもある)の西湖に
うつる月を菓子にされたもの。
 *白楽天の七言律詩「春湖上に題す」より抜粋
 ・・・・・
 月点波心一颗珠
 湖面に浮かぶ月は一粒の真珠のように輝いている 
 ・・・・・

早速、朝から黒砂糖を半分使った葛を練り上げ
トラ豆甘納豆を入れて作りました。近づく台風になぞらえ
暴れまわるトラを退治し平穏無事になるように、夜の帳に
聞こえてくる音は・・・『むしの音』と。
  

床の花は、ムクゲ、藪茗荷と虫にやられたた「吾亦紅」
負けずに花芽を延ばし、やっと咲いてくれました。


泊まりに来ている孫三人のチビギャングも
相方が連れ出してくれましたので、お出でを待つだけに。