気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

東大寺『茶の美』展に行ってきました

2018-09-09 20:46:58 | 美術館・博物館
五日の事、急ぎ足で通り過ぎた今世紀最大の台風21号の被害が
TVから流れ、関空はどうなっているのかと?気を揉んでいる矢先
六日の朝、TVから未明に北海道で震度6強の地震があり、
大規模な地滑りの厚真や液状化現象の札幌市内の映像が流れます。
北海道は台風と地震のWパンチ、交通網は麻痺、電気もブラックアウト。
災害は、人間の果てしない夢、欲望の代償なのでしょうか?
それとも自然の摂理なのでしょうか?

色々思いながら、昼から東大寺本坊大広間でこの11日迄開催中の
東大寺大仏殿昭和大修理奉納茶道具展」『茶の美』展に。


行く道すがら、猿沢池の松の若木が折れており、
奈良公園内に入ると、落ち葉と一緒に葉付の枝もあっちこっちに
見上げれば木々は、新しい折れ傷で痛ましく
台風21号のすさまじさを物語っておりました。
もう奈良国立博物館の掲示板には「70回正倉院展」の予告とともに
足元には杉の枝が集められています。

今年は70回の節目で、56件のうち10件の初出陳を含み、
麻や新羅の宝物も出陣し、期間は10月27日から11月12日まで。
台風一過のお蔭か、静寂な奈良公園を吹く風は、気持ちよく
いつもより、澄んでいるように思えます。
これは、台風で関西空港が閉鎖され、観光客が少ないためかも


南大門を直ぐの右側に案内が・・・


本坊の門をくぐり、


本坊の入口に受付があります。


内容は、本当に素晴らしく、お茶席で拝見できればもっと嬉しい・・・
別室に、昭和大納経経筐(大方広仏華厳経六十巻)が、
細かな細工に目が釘ずけ・・・

そして若草山を借景とされているお庭も、すばらしく、


  



この部屋は、確か珠光茶会で、点心をいただいた所、記憶が甦ってまいりました。
お庭がこれほど素敵だったとは・・・・・