気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

菊月のお稽古は「着せ綿」

2018-09-14 18:12:11 | 主菓子とお干菓子
庭の菊は咲かずとも・・・
菊月には、どうしても『着せ綿』を作りたくなります。

そこで綺麗な橙色の完熟梅餡の菊に
 9/11

真っ白なゆり根餡の綿を着せて、
 9/11

今年はこんな『着せ綿』ができあがりました。
 9/10

点茶盤でのお稽古では、
前回のリベンジで名水点を
七種の蓋置の一つ『一閑人蓋置(いっかんじん ふたおき)』
を使いました。


この蓋置は、井筒形の側に井戸を覗き込むような姿の人形が
ついた蓋置です。
一閑人蓋置は、一看人、一漢人とも書き、
井看人(せいかんじん)、井戸覗(いどのぞき)、さらに
惻隠蓋置(そくいんのふたおき)ともいうそうです。

「惻隠蓋置」は、人形を井戸に落ちそうな子供に見立て、
『孟子』公孫丑上の
今人乍見孺子將入於井、皆有怵惕惻隱之心
読み”今、人の乍ち孺子の将に井に入らんとするを見れば、
              皆な怵惕惻隠の心あり”と
にかけて洒落たものだそうです。