
新シリーズ『東京の名刹、神社巡り』その1。以前に古刹シリーズをやったことがあるが、殆どが奈良や滋賀、京都などで意外に東京の寺社にスポットを当てたことがないことに気づき、東京の有名なまたは私が有名だと思っている寺社巡りの企画。

今回は杉並区清水にある妙正寺にお邪魔した。妙正寺は子供の頃から存在は知っていたが、訪れるのは初めて。というのも荻窪駅、下井草駅、井荻駅のどの駅からも遠く、しかもバス停からも歩くというプチ不便な立地に原因がある。今回は荻窪駅から関東バスに乗り、妙正寺池バス停で下車、そこから歩いて向かう。

信号は妙正寺公園北というものでそこから700m歩くと左側にまずは墓地が見える。さらに駐車場、そして左側に門が現れる。

妙正寺は日蓮宗の寺であるが、十界諸尊を本尊とし、ほかに大黒天、鬼子母神、三十番神、弁財天などの諸像が祀られている。寺の1352年に日祐上人が妙正寺池のそばにお堂を建て、天照大神や八幡大神など三十番神を勧請したものが創建とされ、その後三代将軍家光が鷹狩りの武運長久を祈念した際に葵の紋幕と朱印を寄贈したことから御朱印寺として一躍有名になったものである。


寺に入ると立派な鐘楼、左手には本堂、右手には三十番神堂がある。立派な本堂で石塔には南無日蓮大菩薩と書かれている。

ただ、高円寺同様境内は広くとも1人も参詣の人はいない。ようやく、地元の初老の女性と思われる方が神妙にお参りをされているだけであった。

浅草寺や深大寺はともかく、こういったお寺は檀家の人以外は殆どお参りする人がいないのが残念である。