『久我山歳時記』(62)、4月20日は『穀雨』、名前の通り、地上にある穀物にたっぷりと水分と栄養がため込まれ、元気に育つように恵の雨がしっとりと降り注ぐ季節である。

僅かの間に『寒さ』を心配することがなくなった反面、もう『暑さ』が気になりはじめ、真夏日も散見されるようになった。

七十二侯では『葭始生(あしはじめてしょうず〜4月24日)』『霧止出苗(きりやんでなえいずる〜4月29日)』『牡丹華(ぼたんはなさく〜5月4日)』とある。

4月11日から短い旅行に出て、13日に帰ってきたのだが、房総地方はもう花がどんどん咲き始め、館山や千倉の花摘み農園ではストックやポピー、ガーベラ、きんせんか、ベニジュームなも色とりどりの花が咲き乱れていた。


しかし、旅から帰ると久我山の街も一変していた。急に花が咲き始め、気が付かないうちにハナミズキが満開に。久我山の庭木にはハナミズキが多いが、ピンク、赤、白といった花をたくさんつけている。


よく見るとハナミズキも種類により、葉がかなり出ているもの、まだ、花だけが咲いているものと色々あるのに気づく。殆どのハナミズキは満開だが、我が家の背の低いハナミズキは芽が出たばかり、早くともあと2週間はかかるだろう。



庭の花と言えば、昨年ほぼ花が咲かなかったスズランが葉が出て、蕾が付いた。春の香りがするスズランが満開になるのが、待ち遠しい。


香りと言えばジャスミンの白い花が咲いていることを香りで確認した。通勤路の窓に巻きついているのだが、端の方から開花、いい香りがする。


他にも香りがするのが黄色の花が咲くカロライナジャスミンの花も咲き始めている。バラやニオイバンマツリもじきに咲き始める。


木に咲く花ではサツキが赤や白の花が咲き乱れ、リンゴの木にも白い花が付いている。


七十二侯にもあるボタンの赤い大きな蕾も色がつき始め、もうすぐ咲くのではという状態。


我が家のそばのお宅に巻きついて花を咲かせているのがフジ、他にも鉢植えのフジの花が長い花房を下げていた。


ただ、フジの花は甘い蜜が多いのか、蜂の攻撃には気をつけなくてはならない。