『関東三十六不動尊巡り』㉝、今回は第19番最勝寺にお邪魔した。五色不動の目黄不動尊としても有名なお寺である。


JR平井駅で下車、南口(みずほ銀行がある方)に行く。駅前からまっすぐ伸びる道を歩き、三叉路を左に行く。見事なリュウキュウアサガオの花が咲く横を通る。


都立小松川高の横を歩き、左に行くと中川の土手に突き当たるのでこれを右、次を右に曲がるとようやくお寺の正面に出る。歩くこと約13分、気温も湿度も高いので汗が滴る。


最勝寺は元は本所表町にあったが、1913年に当地に移転した。正式な名前は牛宝山(ごぼうざん)明王院最勝寺と言い、寺伝によると860年に慈覚大師円仁により隅田川端に草創され、877年円仁の弟子である良本阿闍梨により開山されたという。



境内の入口にはガラスケースに入った仁王像が左右に安置されていて中に入ると左側は墓地、右側には不動堂、納経所、客殿が並び最も奥に本堂がある。ご本尊は大日如来である。


墓地の入口には多くの石仏をピラミッド状に積み上げた供養塔がある。


不動明王坐像は不動堂に安置されているが、享保年間(1720年)に作られた高さ1.2mの大きな尊像でニ童子を従えた三尊形式である。ただ、不動堂には鍵がかけられていてガラス越しに頭を垂れた。

次いで納経所に行き、御朱印を頂く。境内は掃除が行き届いており、周りに高い建物もあまりないので広々としたお寺であった。


奥には本堂、蓮根が植えてあるが、はやくも蕾が大きくなりかけていた。
