hokutoのきまぐれ散歩

ブログも11年目、遂に3900日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

キッチン シェド〜日本橋ランチグルメ

2023-11-30 05:00:00 | グルメ
日本橋の路地にも小さなお店があり、入ったことのない店がたくさんある。昭和通り沿いにあるタモリが激賞した『そばよし』を曲がり、少し歩くと左側に飲食店が3、4軒店が並ぶ。その中でランチと大きな幟が上がっている『キッチン シェド』という店に入った。

下町の洋食店風でAランチがハンバーグ&エビフライ、Bランチが焼肉&メンチ、Cランチがカレー&ヒレカツ&コロッケが各々880円とリーズナブル。しかし、さらに安い『ビーフメンチカレー』(650円)を発見、早速お願いした。

店は薄暗く、お世辞にも綺麗な店とは言えない。入口では弁当を売り、来店客はコックのおじさんが全てこなす。

店に入って冷たいお茶がサーブされたので『ビーフメンチ』と言ったら次の瞬間にビーフメンチカレーが提供された。ものの数秒、ゆで太郎や吉野家でもこれほど早くは出てこない。

到着したメンチカツカレーはご飯の上に直径10cmのメンチカツ、その上に余すことなく真っ黒のカレールーがかけられている。もちろん福神漬も添えてある。カレーとご飯から頂くが、辛くはないがスパイシー、一口運ぶと次の一口食べたくなる。

メンチカツも揚げて置いたものかと思っていたが、サクサクで意外に熱い。スプーンのみが渡されたのでこれで切りながら頂くが、お肉屋さんのメンチという感じで美味い。ソースもあるが、使わずにルーをまぶしながら頂くが、相性がいい。

ご飯の量も多いがルーもたっぷり、ただ、カレーは飲み物という店があるくらいあっという間に完食。

最後に冷たいお茶を飲みながら店内を見渡すと何と鳩がウロウロしている。おじさんに教えると『すぐ入ってきちゃうんだ。追っても逃げないし。』と言いながら鳩を外に追い出す。しかし、また隙をついて入ってくる。おじさんも苦笑い。

十分に満腹になりました。650円はお値打ちです。ご馳走さまでした。



キッチン シェド
中央区日本橋本町1ー1ー5
0332791488

ネットスラング〜初級編

2023-11-29 05:00:00 | 日記
『改めて日本語について考える』その46。言葉というのは時と共に変わり続けるものということはわかっているのだが、どうしても違和感がある言葉が世の中には溢れかえっている。今回はその中の『ネットスラング』という種類に触れてみたい。

まずは『ネットスラング』、略さないで言うと『インターネットスラング』つまり『インターネット上で使う隠語・俗語』のこと。チャットや電子掲示板、電子メールの中で2000年ころより使われ出したもの。一部の若者が同世代にしか通用しない言葉として使うものも多い。

新聞を読んでいても出てくる古いタイプの物は私でもわかる。例えばスレ(スレッド)、レス(レスポンス)、板(掲示板を領域ごとに区分けした領域)やググる(Googleで検索すること)などである。

では次のスラングの意味は知っていますか?①オワコン、②カウコン、③DQN、④垢バン。私は一つも分からずすべてググることにした。

まず①は『終わったコンテンツ』、つまりもうブームが去ってしまったコンテンツのことを指すが、2010年頃にできたスラングで今ではオワコンも死語になりつつあるらしい。

②はジャニーズ事務所の話題がよく出るが、その中でジャニーズ事務所所属のアイドルが一斉に出てくるコンサートで年末から元旦にかけて行われる『カウントダウンコンサート』のことらしい。

③は『ドキュン』と読み、非常識な人を表す。1994年にスタートしたテレビ朝日制作の『目撃!ドキュン』というバラエティ番組が由来とされている。ネット漫画ではたびたび使われる。

④は垢=アカウント、バン=BAN(禁止)なのでアカウントの使用禁止を意味する。最近、迷惑ユーチューバーの話がよく話題に登るが、その際にプロバイダーからアカウントの利用を禁止された場合などに使われる。

それでは最後の1問、最近テレビ番組にも付けられている『パリピ(孔明)』は知っていますか?孔明はもちろん諸葛孔明のことだが、パリピとは『party people』(パーティーピープル)つまりみんなで盛り上がり、楽しむのが大好きな人のことが由来。これがどんどん短くなって『パリピ』となったよう。私のような頭の硬い人間には理解不能、しかし、2015年のギャル流行語大賞にも輝いたことがあるとのこと。

もちろんこの言葉の中には常識がないとか迷惑な若者と言ったニュアンスも含まれているらしい。今回取り上げた5つのネットスラングは一般的かつ古いものが多いがこれすら分からない、とは言ってられない時代なのだろう。(挟んだ写メは何の関係もありません、念のため)

あそび割烹さん葉か〜東神田グルメ

2023-11-28 05:00:00 | グルメ
いつものメンバーで『あそび割烹 さん葉か』という店に行くことになった。地図で見ると最寄駅はJR総武線馬喰町駅、都営新宿線岩本町駅、地下鉄日比谷線小伝馬町駅などと書いてあるが、いずれもあまり近くない。やむなく歩いて行くことにするのだが、道がまっすぐではなく、わかりにくい。Yahooの地図アプリで案内するも何と旧龍閑川跡の歩道などを示すため、歩きにくい上にまともに歩いて20分近くかかる。
こんなに不便なところもあるのだ。バス停から『東神田』からすぐなのだけれど。



ようやく見つけて階段をとことこ登り2階へ。大きな丸型のカウンターと周りにボックス席が3つ、それなりに広いお店。

酒のメニューは一応あるが、置いてある酒瓶はかなり多く、レギュラーに置いてある酒のみを記載しているのだとか。

まずはビールで乾杯、生ビールは美味いが量が多いため、瓶ビールを所望。サッポロラガー、いわゆる赤星があるのは嬉しい。

すぐにお通し3品が登場。小芋の煮物、ネギと小松菜のおひたし、宮崎県椎葉村由来のおからである。いずれも野菜、優しい味付け。特に雪花菜(おから)が気に入り、日本酒に合わせようと取っておく。



中の見える冷蔵庫には色々と酒が入っている。こういう場合、外から見えるラベルが気になる。まず目に飛び込んできたのが可愛らしい犬のラベル。『津島屋』(岐阜県)はワイン酵母で醸した外伝シリーズ。予め店の人に聞いた通り、若干の発泡感とかなり酸の立つ作り。最初に飲むには軽めでちょうど良かった。

お作りが登場。ヒラマサ、スマガツオ、メジナ、真鯛。いずれも対馬産の魚を直送したと説明がある。いずれもネットリと旨味たっぷり。スマガツオはヅケとなっている。カツオといいながら脂が乗っていてうまかった。

真打はマグロ赤身のヅケ、下に味付けされた蓮根を細かく刻んだものが敷いてあり、これと共に頂く。面白い食べ方に加え、魚が素晴らしい。



おかわりの酒は『東鶴』(佐賀県)、『実のり』は生酛作りでねっとりと熟成された旨味の強いお酒。お燗でもいいかも。刺身によくあった。

焼き魚はサワラの塩焼き、脂の乗りもよく、口の中でとろける。付け合わせのスティックブロッコリーやミニトマトの焼き野菜も美味い。



酒は六歓(京都府)、花のラベルが気に入り飲んだのだが、爽やかなこのラベルそのものの酒。東和酒造のラベルは面白い。わ

ここで椎葉村で打ったかけそばが登場。海苔のみが乗ったシンプルなものだが、ツユが優しい。金継ぎの為された染付の器も素晴らしい。

揚げ物は鯵を海苔で巻き、天ぷらにして甘だれをかけたつまみが登場。揚げたてで海苔が香ばしい。ボリュームがあり、甘だれが旨味を引き立ててくれる。



酒は『勢正宗』(長野県)、餅米4段仕込の甘みがまろやかさ、柔らかさを作るのか、芳醇な味わいである。鯉が跳ねる力強いラベルは一度見たら忘れられない。



爽やかなもずく、生姜が良く効いていて体が温まる。次のさつま揚げは糀をマヨネーズに合わせたソースが面白かった。



最後の酒は『防長鶴』、来年の干支の龍が気持ちよさそうに空を飛んでいる縁起の良さそうなラベルを見て決めた。無濾過生酒、米は雄町、爽やかな純米無濾過酒、年賀状に使いたいデザインでした。



締めは鯛ご飯、デザートは酒粕とクリームチーズ、これでも飲めそう。また、もう満腹で飲み過ぎ。



しかし、旬の魚と面白い酒。また来たくなる面白味のあるお店、さすがあそび割烹というだけのことはあった。もちろん大満足、料理は7000円ほどであとはお酒となります。
あそび割烹さん葉か
千代田区東神田2ー6ー2タカラビル2階
05054572612


白旗山古墳に行く

2023-11-27 05:00:00 | 古墳
竹の塚駅を降りて約10分歩くと『白旗山古墳』があるとガイドブックにあった。確かに竹の塚駅前の地図にもあったので東武伊勢崎線に沿って北の方向に歩き始めた。

しかし、竹の塚駅はかなり前から駅改良工事を行っていて西口からまっすぐ歩いても途中で高架下を東口に向かってしか道がない。やむなく左に曲がり、まっすぐ歩くといつの間にか竹の塚モータースクールの敷地になり、行き止まり。

やむなくこれを避けるように右に曲がり、団地の中を歩く。既に15分以上歩いているが、ようやく明日都道に出て、ガード下をくぐり、左に行くと『白旗塚古墳公園』に到着、20分も歩く羽目になった。



白旗塚古墳は伊興古墳群の中で唯一都指定史跡となっている。かつては古墳群が形成されていたが、都市化による開発が為されて今残るものは殆どない。



時期は6世紀(古墳時代後期)のもので元は田んぼの中に浮かぶ島のような形状だったが、今は公園となっている。



直径12m、高さ2.5mの円墳で墳丘部の発掘はなされていない。今は周りを堀で囲み、生垣で囲い、古墳の正面入口には鍵のかかった門が作られて、中に入れないようになっている。



古墳の名前は源頼義・義家父子が奥州征伐に向かう際に源氏のシンボルである白旗を塚の上に立てて戦勝祈願したことによる。
かつては墳丘に2本の松、次いで6本の杉が植えられていたが、枯死したので松を植えた。


この松の1本が立ち枯れた際に根本から武器類が出土したという言い伝えがある。しかし、これを持って帰った村人が大病になり、祟りと怖れて塚に埋め戻し、再び松を植えたと言われている。(今は8本の松が植えてある。)



公園には馬や家、兵士の形をした埴輪のオブジェが並べられ、四阿が建てられている。また、周囲は住宅地となり、訪れる人もあまりおらず、静かな公園となっていた。



足立区東伊興30ー10

ほし野〜日本橋ランチグルメ

2023-11-26 05:00:00 | グルメ
うどんを食べに行く。私はいつもは柔らかい稲庭うどんや博多うどんの店に行くが、硬いのが好みではないことから讃岐うどんからは足が遠のいていた。しかし、食わず嫌いも如何なものかと、讃岐うどんの『ほし野』さんに行くことにした。ここに行くのはかれこれ3年ぶりである。

すぐに入るつもりだったが、11時40分に店の前に着くももう列ができ始めている。私の前の2人組が先頭、私が2番目、メニューを渡されたが、すぐに席が空いたとせかされ、慌てて注文する。

うどん(400円)+かき揚げ(250円)+牛めしおにぎり(200円)、ここでやや頼みすぎたかなあと後悔する。



席はカウンター席の1番奥10番。座って待っていると定食を頼む人が多いことに気づく。



目の前に大きめの容器が2つ、1つは青ネギの小口切り、もう1つは揚げ玉。ここで天ぷらなしで十分だったことを思い出す。確かこれで肉うどんにしたのだ。しかし、3年も前のことだから記憶も十分ではない。

店員のお姉さんがうどんを運んでくるが、驚いたのは別盛りのかき揚げの大きさとおにぎりのボリューム。もちろん揚げたてのかき揚げは手でちぎりながらうどんに乗せて食べるしかない。

かき揚げは玉ねぎメインだが、ニンジン、ミツバ、しめじなども入っていて高さが5cm強もある。しっかりうどんには青ネギを足して、かき揚げをちぎり、乗せた上でいただく。

麺はもちもちの讃岐うどん。思うほど硬くはなく、何よりツユがうまい。アゴだしの香りがいい。それでもかき揚げを平らげ、うどんを頂くが思うより麺の量が多い。少し揚げ玉を乗せ、さらにおにぎりの上に乗る肉のしぐれ煮をうどんに乗せて食べるがこれもうまい。甘辛い肉とアゴだしのうどんはよく合う。

おにぎりも覚悟を決めて齧り付くが上に乗せた肉以外にご飯にも炊き込まれていてこちらもボリュームあり。

何とか食べ終えたが、量は半端ない。学習効果の足りない久しぶりの讃岐うどん。思っていたよりうどんが太くなく、硬くなく、美味しいうどんを頂きました。ご馳走様です。

ほし野
中央区日本橋室町1ー11ー2
0362622727.


太宰治も登った跨線橋〜三鷹逍遥②

2023-11-25 05:00:00 | 鉄道
『三鷹逍遥』②、中央線三鷹駅南口に降りて線路沿いの一方通行の道を立川方面に向かって歩く。二階建ての!駐輪場がかなり遠くまで続き、その裏に1番線プラットフォームがある。



さらにアンダーパスを越えて歩くと右手に三鷹の操車場が見えてくる。太宰治の亡くなった翌年1949年7月15日に三鷹事件が起きた現場でもある。


すると降りる階段が出てきてこの通路を通ると線路の反対側に出ることができる。つまり、跨線橋は無くとも一般の人には不便になることはないのである。だから跨線橋取り壊しの反対運動が盛り上がらないのである。



ようやく跨線橋の下に到着、石段の下には『この跨線橋は昭和4年に作られたものである。』という説明板があり、写真も写りが悪いが太宰治が石段を降りたところを写したものである。



石段は43段、時代物だからか廃止が決まっているからか、あまり手入れがなされず、コンクリートの中の砂利が表面に出てきていて足の裏を刺激する。1番上まで登ると風景が一変する。



12月に取り壊されることがマスコミに取り上げられているからだろうか、大型カメラを持ったマニアの人がたくさんいる。また、今のうちに渡っておこうとする地元の子供連れなども多い。太宰治もこの跨線橋が好きで、ここで撮られた写真も有名である。





まだ、3時過ぎなのに日が斜めに入ってきて多少影から撮ってもどうしても逆光になる。オレンジの中央線、カナリアイエローの総武線、水色の東京メトロ東西線と色とりどりの車両もうまく写せなかった。


 
上を見上げるとうろこ雲が青空に生えて何とも美しい。



反対側の石段を再び43段降りて跨線橋を見上げる。結構高い、太宰治もこうして見上げたのかなあなどと考える。


すぐ横にコミニュティバスの『跨線橋前』というバス停があるが、これも橋がなくなれば名前が変わるのかもしれない。
さらに少し歩き、離れて全体をファインダーに入れようと努力するが、邪魔なものが多すぎて断念した。もし撮りたいのならばドローンでも使わないと無理であろう。それでも青空の下の跨線橋は美しかった。

スタンドそば 野むら〜浅草橋ランチグルメ

2023-11-24 05:00:00 | グルメ
浅草橋駅近くには立ち食いそば、特に非チェーン店がまだまだ残されている。浅草橋駅を降りて左へ、水新菜館を左へ。左衛門橋通りまで歩き、右に曲がると忍岡高校が出てくる。その少し先、右側のビルの1階に『野むら』はある。

(都立忍岡高校)

新大橋通りに面した新しいビルの1階、お隣はトンカツの檍が入っている。場違いな場所にあり、外から見るのと中に入ってからの雰囲気はかなり違う。 
カウンターがあり、席はない。先客もなし。メニューはないが、蕎麦に乗せるタネ〜天ぷら、揚げ玉、キツネなどはほぼ100円。私は『かき揚げを蕎麦に乗せて』と店のおばさんに言うと、黒っぽい蕎麦を湯で温めて、『ネギは乗せる』と聞かれる。『乗せて』と頼むとツユを張り、かき揚げとネギを乗せて『500円』。つまりかけそばは400円らしい。



もちろんお金を支払い、蕎麦を受取り、七味を振って食べ始める。噂通りの真っ黒なツユ、飲むと塩辛い訳ではなく、どちらかというと甘め。ただ、味が濃く、3倍濃縮の蕎麦つゆを1.5倍にしたような味である。

かき揚げはたぶんにんじん、玉ねぎなどが入っているのだが、薄く大きくパリパリに揚げてある。これを端を割って頂くが目の前で揚げたのだろう、美味い。しかも不思議なことにツユにつけてもフニャッとしないのである。

蕎麦は太めの茹で蕎麦でどちらかというともそもそ、喉越しが良いとは言えない。食べている感満載の蕎麦である。

パリパリというかき揚げを齧りながら太めの蕎麦を啜り、濃いめの出汁を飲む。ジャンキーな味に慣れてきてこれはこれでありだなあと思う。ただ、やはり味が濃過ぎてツユは結構残した。

おばさんが席を外すと急にお客さんが増えてきて、皆異口同音のように春菊天を頼む。これが人気なようだ。席は一つもない昔ながらの立ち食いそば、こういうのも好きである。ご馳走さまでした。



野むら
台東区浅草橋5ー20ー8 CSタワー1階


『三鷹の小さな家』太宰治展示室〜三鷹逍遥①

2023-11-23 05:00:00 | 日記
『三鷹逍遥』①、三鷹市(当時は都下北多摩郡三鷹町)は太宰治が結婚後すぐの昭和14年から戦災で焼け出されるまでの6年間を過ごした地である。また、玉川上水で心中した山崎富栄と知り合ったのも富栄の知り合いが太宰と三鷹のうどん屋で出会ったからである。その家を再現した展示が三鷹駅近くで行われているのを知り、足を運んだ。



場所は三鷹駅南口を出て、ペデストリアンデッキで繋がる正面のビル5階にある三鷹市美術ギャラリー内に『太宰治展示室〜三鷹の小さな家』が設営されている。(入場無料)


中に入るとあたかも家の玄関のように設えてあり、6畳・4畳半・3畳の3間12坪ほどの借家が再現されている。



中に入ると右手の部屋には師匠である井伏鱒二と付き合いのあった林芙美子との交流に関する資料が並べられていて他の文学館と協調しながらのものとなっている。その中には井伏が林芙美子に送った『さよならだけが人生さ』という名言のもとになった交流についても残されている。これは『勧酒』という漢詩の最後の部分『人生足別離』を井伏が訳したものだが、因島を去るときのエピソードである。

また、太宰治の『葉』という小説の冒頭『死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の生地は麻であった。これは夏の着物であろう。夏まで生きてやろうと思った。』の部分が書かれた掛け軸がかけられていた。



靴を脱いではいることができる真ん中の6畳は畳敷になっていて書斎を持たなかった太宰が座っていただろう文机(本物ではない)が置いてあり、横には本棚がわりのリンゴの木箱。故郷から送られてきた箱なのかなと勝手に想像する。

壁には写真に何回も登場する黒の外套、太宰治のファンでなくとも思わず机に座ってしまいたくなる。床の間には井伏の書いた書を掛け軸にしてかざられていた。



ぐるり回るのに2分と掛からない小さな家の模型だが、飾られていた表札や林芙美子の色紙、手紙など丁寧に見ているうちに40分ほど滞在してしまった。

一のや アキバトリム店〜秋葉原ランチグルメ

2023-11-22 05:00:00 | グルメ
つくばEXに久しぶりに乗る。向かう駅は北千住駅から2つ目の六町駅、この読み方がわからない。①ろくまち、②ろくちょう、③むつまち。どれか正しいか分かりますか?実は『ろくちょう』が正解。仕事を終え、秋葉原駅に着いたのが午後2時過ぎ。

駅を降りて、ランチの店を探すが、やや中途半端でJRの入口(中央口と電気街口)を繋ぐ無料通路のアキバ・トリムを歩くと大きく『肉そば、肉吸い、肉うどん』というのれんを発見。

営業中を確認、店の入り口にある券売機で食券を購入する仕組み。基本メニューは先ほどの3種類、今回は『肉そば+おかかおにぎり』(700円+160円)にしてみる。

店内は立ち食いそばの椅子付きのような構造で8人くらいは入ることができる。しかし、少し遅いため先客は1名、私が滞在中に来たのがあと1名と言った状態。



すぐに蕎麦ができてカウンター(後ろを見るだけだが)に取りに行く。ここで黒七味を借りて席に着くとすぐにおにぎりも登場。



この店は関西風の店というのは『肉吸い』という言葉で分かったが、黒七味推しというのも嬉しい。かつては京都祇園まで行かなければ買えなかったものだからだ。

出てきた蕎麦は甘く煮た牛肉、揚げ玉、九条ネギが乗っている。まず、ツユから飲むと関西風の昆布に鯖節などを混ぜ、旨味の強い出汁に薄口ある醤油で味付けられた好みの味。肉を一口、あまり甘過ぎずいい塩梅、蕎麦は普通だが、肉と揚げ玉入りで不味いわけがない。熱々をフーフー言いながら頂く。

おにぎりはこれだけ店頭販売もしている。大きさというか幅のあるおにぎり、おかかもたっぷり入っていて蕎麦と相性がいい。
麺の量もそれなりにたっぷり、満腹と相成りました。この店の先には大阪を代表するラーメン『神座』もあり、この辺りに集結しているのかと思う。美味い関西風の出汁があるだけで満足致しました、ご馳走でした。


一のや アキバトリム店
千代田区神田佐久間町1ー6ー5アキバトリム1階
0335258239

舎人公園駅から終点・見沼代親水公園駅〜日暮里舎人ライナー④

2023-11-21 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その222、日暮里舎人ライナースタンプ④。西新井大師西駅から再び日暮里舎人ライナーに乗り、舎人公園駅で下車。この駅には車庫があるため、通常駅は2本ホームだが、ホームが4本あり、駅も大きめで駅員もいる。


スタンプのデザインはもちろん『舎人公園』である。この『舎人』だが、かなり古い言葉で皇族や身分の高い人に仕える人を指す、地名になった由来は①戦国時代に舎人氏が住んでいた、②入谷にある源正寺所蔵の『太子堂縁起』にある舎人村の村名の由来(太子が身分を隠して関東を巡行した際にただ1人その身分を見破った舎人にちなんで命名した)、③小石の多い痩せ地を『石根(とね)』と入谷や谷の奥を指す『いり』を組み合わせた『とねいり』に由来するなどの説があるが、正確にはわからない。



舎人公園駅を降りると周囲は360度都立舎人公園である。私は東口を出て、大きな池の方に歩いて行った。とにかく広い公園で水路に沿って並木があり、これを奥まで行くと右手に大池が広がる。



鳥のサンクチュアリーとなっていて大きなカワウ、カイツブリ、マガモなど多種の鳥類がのんびりとしている。隣では釣り人が池に糸を垂れているのでしばらく見ていたが、魚が釣れたのは一回だけだった。



ほぼ散歩のようになり、回って駅に戻ったが、反対側には野球場や陸上競技場、キャンプ場なども完備、広さは61.3haもある。



再び日暮里舎人ライナーに乗り、『舎人駅』で下車。周辺はまだまだ空き地の多い住宅地で開発途上にある。スタンプは『舎人天神社の黒松』、菅原道真を祀っている。

終点は『見沼代親水公園駅』である。公園を探すと北の方にあるが、その前に舎人氷川神社を訪れた。



駅を降りて5分程度にある。歴史は古く、鎌倉時代の1200年に大宮市の氷川神社を勧進したと言われている。



本殿は江戸末期の作と言われ、見事な彫刻が施されているが、フェンスで覆われていてよく見えないのが残念である。



歩いて5分ほどで見沼代親水公園に到着。かつての農業用水として使われていたものを公園にしたため、1.7kmにも及ぶ。



色々な水草が栽培されているが、その鉢にはセイタカアワダチソウが黄色い花を付け、水草は追いやられてしまっていた。



静かな川沿いの道は散歩道として散策する人は多い。ただ、舎人公園などと比べると規模も小さく、駅名にするほどのものでもない。



駅前からは舎人方面、草加方面、竹の塚方面のバスが出ていて、利用客も多い。