hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

玉ひで(イートイン)〜人形町ランチグルメ

2022-09-30 05:00:00 | グルメ
人形町付近で昼時列ができているのは親子丼を目当てに並ぶ『玉ひで』の前である。夏の暑い時でも冬の寒い時期も12時前には必ず列はできている。しかし、本店は5月26日で一旦休止して現在建物を取り壊し中、新店舗は2年後の秋に完成予定である。どうしても親子丼を食べたい人はソラマチなどにある支店に行かざるを得ない。



ところが、今までテイクアウトの唐揚げを売っていた場所を改装して8月18日から主にテイクアウトの店を開店。テイクアウトの親子丼を食べるイートインスペースもあるとのことで早速お邪魔した。



11時30分頃に店に着くと5つしかない席は既に4つ埋まっていた。すぐに親子丼(1350円)をお願いして席に座り冷たいお茶を飲む。

厨房には職人が1人、一生懸命親子丼を作っている。以前のお店で食べると1800円〜2800円したのだからかなりリーズナブルである。職人さんがお客さんに注文順にテイクアウトの容器とスプーン、七味を渡していく。私も3番目に受け取り、容器を開けて一口、美味い。当たり前だがお店と同じ味である。

作りたてのあつあつ、卵のふわふわした食感、しっかりとした鶏肉、甘辛いようでそこまで味が濃くない上品な仕上がり。親子丼の店はたくさんあるが、この味は確かに美味い。店により鶏もちがうし、作り方も違うが、老舗のなせる技なのかやはり鶏の旨味も優れているように感じた。

テイクアウト店だけに予約した方々も多く、次から次へと注文が入る。また、1人帰るとすぐこの席はまた埋まる。やはり玉ひでファンは大勢いるようである。ご馳走さまでした。




玉ひで テイクアウト店
中央区日本橋人形町1ー17ー10
0336687651

ペナントレース最終盤の攻防〜阪神ファンの戯言

2022-09-29 05:00:00 | 阪神タイガース
いよいよペナントレースも最終盤、ヤクルトが9月25日に優勝をすんなり決めてセントラルリーグのCSの椅子もあとは3位のみ。しかし、この争いが苛烈である。

25日時点では残り試合は阪神が3、広島が3、巨人は2。しかも3チームとも負け数は71で同じ、引分け数も3で同じ。勝ち数が巨人が67、阪神・広島が66と1つ差がある。また、このチーム間の対戦は全て終了しており、阪神はヤクルトが3試合、広島はヤクルトが2試合、中日が1試合、巨人はDeNAが2試合となっている。

つまり、各チームとも残りを全勝すると69勝71敗3引分で完全に並ぶことになる。その場合はこの3チーム間の勝率で決まるため広島に軍配が上がる。しかし、広島が1つでも落とすと巨人に阪神が勝ち越しているため阪神、逆に広島と巨人が残ると巨人と完全に三すくみとなっていて3チームとも可能性は残されている。もちろん、CSの挑戦権を得るだけのことなのだが。

昨日(27日)の試合。ヤクルトは村上は記録がかかるため全て出場は決まっていた。しかし、他選手は故障のある山田やサンタナは先発を外れたものの、他は前の試合と同じとほぼレギュラーがラインナップに並んでいた。一方で阪神の先発はエース青柳。(私は青柳がエースと思っているが、前のシーズンまでは阪神のエースは西勇とも言われていた。)自身コロナで出遅れたものの、出てきてからは昨年以上の投球をして8月2日の12勝目(1敗)までは順調だった。

しかし、例年通り、疲れが出てくる秋口にかけて調子を落とし、最近7試合で0勝3敗、防御率も4.00となり、心配していた。ただ、ヤクルト23回戦も1回、2回、6回とランナーは出しても粘り、6回の宮本のホームランによる1点で凌いだ。13勝は昨年に次ぐ自己ベスト、ここという時に勝つのがエース、これは高く評価できる。特に6回村上の第三打席はフルカウントから高目のストレートで空振りの三振を取ったのは圧巻だった。

後は28日に投げる伊藤将司が10勝目を目指して全力で頑張ってもらいたいものである。我が阪神タイガースは自力ではCS出場は決められないが、最後まで応援していきたい。(脱稿、9月28日12時)

そば処 三笠〜秋葉原ランチメニュー

2022-09-28 05:00:00 | グルメ
秋葉原駅近くでランチタイム。昭和通り周辺にはなぜか日本蕎麦店が多い。特に東京メトロ日比谷線秋葉原駅1番出口を上がり、まっすぐ行った右側に集中している。昭和通りを行くとまずは『富士そば』『みのがさ』『秋葉そば(閉店)』『なぜ蕎麦にラー油を入れるか』『二葉』と並ぶが、富士そばの手前を右に曲がったあたりに半世紀以上になる老舗蕎麦屋がある。


店の名前は『三笠』、約半世紀続く老舗の蕎麦屋さんである。店の入口には蕎麦屋らしからぬ定食メニュー、ネギトロ定食・かつ煮定食(900円)、鯖塩焼き定食・肉豆腐定食(850円)、豚汁定食(800円)が黒板に書かれている庶民派である。

店に入るとテーブルは3つ、全て埋まっているから2階の座敷へと言われたが、すぐに一組が帰り、1階で座る。

奥には厨房、おじさんが2人、フロアはおじさんとおばさんの4人体制である。メニューは色々あるが、少し奢って『天ざる』(1100円)にする。因みに鴨南蛮と並び最も高いメニューである。

まずはお盆にネギ・ワサビの小皿、天ぷらの出汁用に見える器、蕎麦つゆを入れた片口が並んでいる。予めネギ・ワサビを少し入れ、蕎麦つゆ(天つゆも兼用)を加えておくと天ぷらがまず登場。

皿には揚げたての天ぷらがたくさん並んでいる。椎茸、かぼちゃ、ししとう、さつまいも、茄子、鱚、海老と7種類もあるのだ。
次いで蕎麦登場。

こちらも手打ちのニハ蕎麦、やや太めで刻みのりもたっぷり。まずは蕎麦から頂く。角のあるコシのある蕎麦で喉越しが素晴らしい。

天ぷらもさつまいもやかぼちゃなど頂くが、いずれも甘くて美味い。蕎麦はツルツルと入り、できれば蕎麦猪口も別ならさらにいいがあまり贅沢は言えない。

ここは東京かと思わせるくらい量はしっかりとあり、しかも美味い。蕎麦ツユもやや甘めで好みのタイプ。天ぷらも蕎麦も量があり、十分満腹になった。最後は蕎麦湯でまったり、しかし、次から次へとお客さんが来るので早めに席を立つ。いや、コスパのよいお店、店の人のサービスもよく、大満足である。ご馳走さまでした。



後で相席となったおじさんは親子丼を食べていたが、これもしっかり量もあり、しっとり系で美味そう。因みにメニューにある『天カツ丼』(1000円)とは何なのかを気になって店の人に聞くと、カツ丼の上にさらに海老天を乗せた豪華版とのこと、次回は食べてみたいものだ。ご馳走さまでした。
そば処 三笠
千代田区神田和泉町1ー2ー21
0338644692

東京メトロ全駅スタンプラリー①〜半蔵門線①

2022-09-27 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その167。東京メトロが全駅を対象としたスタンプラリーを行なっている。少ないとは言え、145駅もあり、後で述べるような難点があるイベントのため、知ってから3ヶ月程度経過したが中々はかどらない。

スタンプラリーと言えばスタンプ台のインクを付け、スタンプをスタンプ帳に押していくというのが我々昭和世代の常識だが(昨年参加したJRのスタンプラリーもこの形式)、このスタンプラリーは違う。予め、①ポスターのQRコードをスキャンして参加する画面にアドレス等を登録、②駅に1カ所貼ってあるポスターを見つけてそこにあるQRコードを読み込む、③するとスマホの中のスタンプ帳にスタンプが現れる、というもの。メリットはスタンプの押し損ないはなく、また、手も汚れない。

しかし、ポスターの位置を示す矢印は駅に幾つも貼ってあるが、具体的な位置はスマホのサイトで確認しないと分からない。ポスターを改札口前に貼ればいいのにわざわざ『◯番出口そば)としかサイトに載っていないので意外に時間がかかるのである。
とはいえやらないとは言えず、まずは近間の半蔵門線からスタート。終点の押上駅で既につまづく。都営浅草線押上駅で降りて、東京メトロの押上駅に向かうが、東京スカイツリー側の入口(改札外)にはどこにもポスターはなく、やむなく入場。

しかし、構内もくまなく探すがどこにもポスターは見つけられない。反対側の改札口に行くがその外にポスターが貼ってあるのである。自動改札機を使って押上駅で乗った場合は押上駅では降りることはできないので改札口の係員を探すが、これまた不在。やむを得ず帰ってくるのを待つ羽目になる。
入場を無効にしてもらい、ようやく押上駅のスタンプをゲット。因みに都営浅草線押上駅にはスタンプはない。



再び自動改札機を通り、半蔵門線に乗車。次の錦糸町駅で下車する。予め調べて定期券売り場そばの情報は得たが、通路は出たところを左右に。えいやとばかりJR駅に向かうと確かに定期券売り場の向かいにポスターを発見する。



次は住吉駅、ここは『B2出口そば』というところまで調べていた。通路を歩くと色々な石製のオブジェが並んでいる。その先にポスターを発見、簡単に見つかる。



清澄白河駅は改札口すぐ右側にポスターを発見、他の駅もこのように見えるところに貼って欲しいもの。



さらに都営大江戸線の清澄白河駅も近いので少し歩いて小さなポスターを発見。都営線はほぼ事務所にあるので比較的見つけやすい。



前半最後はいつも利用する水天宮前駅。2つの改札口を結ぶ通路にポスターがあることは予め発見していたので簡単にゲット。

それにしてもポスターの貼った場所がわかりにく過ぎる。ポスターなのだから幾つも貼っておいてくれたらと思うところ。まだ、私がゲットしたのは5駅しかない。

ハイテク立食いそば店に行く〜五反田ランチグルメ

2022-09-26 05:00:00 | グルメ
五反田駅でランチタイムになった。五反田駅には『いろり庵きらく』が6月24日に開店したことを思い出し、場所を探す。中央改札口を出て左に折れたところあたりに発見した。

いろり庵きらくはJR東日本クロスステーションカンパニーがJR駅構内80カ所で展開するブランド、つまりあまり珍しいものではない。しかし、JR東日本のDX戦略の一端が垣間見ることのできる立食い蕎麦店(とはいえ16坪の店に席が24もある)なのである。

入口のデジタルサイネージを見ると仕組みがよくわかるが、ここでは蕎麦を自動で茹でるロボットが配置されている。

細かく言うと蕎麦のピックアップ、茹でる、洗う、締めるという工程を双腕型のロボットが全て行う。

さらに券売機で食券を購入するとこの情報が厨房に入り、カウンターの前に食券番号が表示される。出来上がるとカウンターから食券番号が呼び出され、取りに行くというシステムであり、いちいち食券をカウンターに手渡す手間やリスクを回避、さらに時間も短縮できるのである。

早速やってみると、すぐに327番がモニターに表示され、さらにカウンターに呼ばれたら席から取りに行くだけのため、二度手間にならない。

肝心の蕎麦は『かき揚げ蕎麦』(460円)を注文したが、この店で揚げたてのカリカリのかき揚げが乗っている。ネギ嫌いの人用にネギも別皿についてくる。

味はやや濃いめのツユは変わらないが、茹で蕎麦ではあるが、心なしか喉越しが良くなった気がする。

まだ、店ができて2ヶ月強ということもあり清潔な店内で冷房もよく効いていて快適であった。ご馳走さま。

いろり庵きらく 五反田店
JR五反田駅出てすぐ。
08097485874

日本橋堀留町

2022-09-25 05:00:00 | 日記
『東京の街をぷらっと』⑨、今回は日本橋堀留町を歩いてみた。先日歩いた日本橋小舟町のお隣の町であり、名前は西堀留川・東堀留川の2 つの堀が終わっていた、堀を留めた町から付いたと言われている。

場所は東京メトロ日比谷線人形町駅と小伝馬町駅の中間で北に小伝馬町、西に小舟町、東に久松町、南に人形町と接していて中央に人形町通りが通っている。

街の名所としてまず浮かぶのが『椙森神社』である。町の中心にあり、江戸時代には江戸三森(柳森、烏森、椙森)の一つとして数え上げられる神社であった。

また、江戸時代に富籤が行われていた神社としても有名であり、境内には1919年に建てられた富塚が残されている。



七福神の恵比寿神が祀られている。由来は藤原秀郷が平将門の乱平定のために戦勝祈願を行い、また、1466年には太田道灌が雨乞いに霊験があったとして山城国稲荷山五社大神を勧請して祀っている。

10月下旬に行われるべったら市はこの神社と宝田恵比寿神社(日本橋小伝馬町)の恵比寿講の縁日に行われる。



もう一つの神社が三光稲荷神社。人形町通りの反対側に位置し、旧長谷川町(現在の堀留町)に住んでいた田原屋村越庄左衛門、建石三蔵の両家が江戸時代初期に勧進したと言われる。


路地を入った小さな稲荷社だが、参道は三光新道と呼ばれている。お参りをすると迷い猫が出てくるように祈願する『失せ猫祈願』をやっている。

街で広い範囲を占めているのが『堀留児童公園』、北側には隣接して児童館と保健センターの入ったビルがあり、最近西側にはParkletというカフェがリノベされたビルの1階に誕生した。



この児童公園は周囲の保育園児の楽園、春には桜が咲き、秋には銀杏が黄色に色づく。子どもたちはここに午前中に散歩に来て、走り回って遊んでいる。昼は周辺のビルに勤める人たちが弁当を持ち寄って食べている。



小規模なオフィスが多く、その中に昔ながらの提灯屋や染物屋などの商店が残されている。



他には日本橋税務署、東京商品取引所の建物がある程度。ホテルはアパホテルが1軒ある。



バス停は人形町通りが一方通行のため、秋葉原駅行きの都バスのものが1ヶ所(堀留町)。回数は1時間に1〜2本とそれほど多くはない。また、中央区のコミニュティバス『江戸バス』の停留所も保健センターの向かいにある。



戦前から残っている建物もまだ数軒あり、銅板張りのものもあるが、いずれはなくなってオフィスビルや小規模なマンションに取って代わられるだろう。



現在、そうした工事が至る所で行われていて、ますます無機質な街に変わってしまうのかもしれない。

俺式純〜東京駅ランチグルメ

2022-09-24 05:00:00 | グルメ
東京駅一番街にあるラーメンストリート、色々な種類のラーメン店が出店している。つけ麺の『六厘舎』、塩ラーメンの『ひるがお』、味噌ラーメンの『つじ田 味噌の章』、魚介とんこつの『斑鳩』など8店舗。今回は『俺式 純』というとんこつラーメンの店にお邪魔した。

とにかく威勢のいいお店、入口の券売機で食券を買う方式だが、どれを買うかで悩む。ただ、単なるとんこつラーメンが1000円に対して大きくクローズアップしている『炙り焼きチャーシュー麺』が1100円とあまり変わらず、これに決定。



入口近い席に座ると威勢のいいお姉さんに中国訛りで『麺の硬さは』と聞かれ、『普通』と回答。お冷やを置いて行く。やはりここの券売機は悩むようで列ができるため、先程のお姉さんが教えに行く。

ラーメンはそれほど待たずに到着。麺の上には炙り焼きのチャーシューのほか、定番のキクラゲ、ネギ、海苔が乗っている。まずはスープから頂く。スープはほのかにとんこつの香る大人しめ、味はしっかりついていてなかなかいい。



麺は九州ラーメンにしてはやや太め、喉越しはいいが、ここまでは普通の東京とんこつ。ただ、売りの炙り焼きチャーシューは味も良く旨味が強い。これは炙り焼きチャーシューのみでビールのつまみになる。チャーシューは5枚も乗っているので足りない人は当然替え玉ありであろう。

量的にはそれほど食べないので私はデフォルトで十分、ただ、スープの味が濃いのでライスが少しあると嬉しい。博多の人ならばともかく、東京の方が食べるにはちょうどいいとんこつラーメンだと思う。ご馳走さまでした。




俺式純 
東京駅一番街ラーメンストリート
0332122558

難読漢字を用いた駅名

2022-09-23 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その166。閑話休題。このブログで以前に難読駅の紹介をしたことがある。今まで行った中で尤も意外だったのは『特牛駅』(山口県)。これでなんで『こっとい』と読むのか、想像もつかなかった。さらに『及位駅』(山形県)『愛子駅』(宮城県)『海士有木駅』(千葉県)『放出駅』(大阪府)『太秦駅』(京都府)『御所駅』(和歌山県)『遙堪駅』(島根県)『雑餉隈駅』(福岡県)などは想像もつかない読み方をする。

しかし、今回取り上げるのは難読漢字を使った駅である。特に画数の多い漢字に注目してみた。
初級編は『瓢箪山駅』。実はこの名前の駅は名鉄瀬戸線と近鉄奈良線の2カ所にあるのだが。『瓢箪』は最初の1文字目が17画、2文字目が18画、山まで含めると38画にもなる。



中級編は常磐線にある『大甕駅』(茨城県)、かつては日立電鉄との乗り換え駅で地元でも平仮名で書くことが多い。『甕』の意味は『かめ』、つまり水を貯める陶製の器具を指すのである。特急も停まる駅だからご存じの方もいるかと思う。

上級編は同じ読みだが違う漢字を使う駅2題。『驫木駅』(青森県・五能線)、『轟駅』(えちぜん鉄道・福井県)である。この字は漢字3つを組み合わせたもので馬が3頭いても、車が3台いてもうるさいから作られた漢字なのだろう。

東京にも同名駅『等々力駅』があるが、よくこれだけ難しい駅名が揃ったという感じがする。『驫』は27画、『轟』は21画と書くのに時間がかかる。


おまけだが、驫木駅の近くに『艫作駅』があるが、これも中々の難読駅である。
と幾つも難しい字を使った駅を上げてきましたが、因みに読者は幾つわかりましたか?答え合わせは以下のとおり。



及位(のぞき)愛子(あやし)海士有木(あまありき)放出(はなてん)太秦(うずまさ)御所(ごせ)遙堪(ようかん)雑餉隈(ざっしょのくま)

瓢箪山(ひょうたんやま)大甕(おおみか)驫木、轟、等々力(とどろき)艫作(へなし)
と読みます。いくつわかりましたか?

蕎麦前ながえ〜尾山台グルメ

2022-09-22 05:00:00 | グルメ
たまには初見のお店に行って新しい発見をするのも良いものである。今回はいつもの飲み仲間のご紹介で東急大井町線尾山台駅で下車。

尾山台駅は二子玉川駅と自由が丘駅のほぼ真ん中あたり、大学の頃に武蔵工大(現、東京都市大)に試験監督のバイトで来て以来だから40数年ぶりに降りた。そこから駅前の道を左に歩くとすぐのところにある。

店の名前が『蕎麦前ながえ』。蕎麦前とは蕎麦屋で呑む前のあてのことだから、基本的には酒を飲まない人は来れない店である。店内は14席、ボックス席は1つしかないのであるが、そのボックス席に座ることができた。

席の横には色とりどりの盃が置かれている。珍しくメンバーは時間前に集合し、まずは瓶ビールで乾杯。



お通しは豆腐に釜揚げしらすを乗せ、オリーブオイルを掛けた一品。さっぱりとしていてスタートには打ってつけ。

おすすめのあて7品盛り合わせ。あまり詳しくは覚えていないが、ぬか漬け盛り(カブ、キュウリ、人参)から時計回りにはりはり漬け、蒲鉾、〆さば、自家製豚ハムの炙り、焼き味噌、真ん中が鴨味噌、ワサビの葉と茎の酢漬け、これだけでかなり満足できる。ただ、どう数えても8品あるが。

〆さば、豚ハムはもちろんボリュームがあり美味いが、私が気に入ったのは味噌2品とはりはり漬け。味噌こそは酒に合うことを再認識、また、はりはり漬けは歯触りも味も最高である。



酒は個人的好みから『渓』(島根県)をお願いする。重厚な王録に比べて軽やか、ラベルの裏に映る山女のように爽やか、その後に芳醇な余韻の残る酒である。

4人で1合だから酒はどんどん進む。次は『長珍』(愛知県)のしんぶんし。最初は備前雄町50%磨き無濾過の純米吟醸、こちらは冷たく冷やしてある。するとお店の方から山田錦60%磨き無濾過生の純米、少し高い8℃で保管されているものとの飲み比べもできると言われ、もちろんお願いする。いずれも芳醇な濃い目の酒ではあるが、個人的には後者の方が旨味を感じた。


ここで湯葉の揚げ物、意外にしっとりしていて豆の甘みを感じる。酒は加茂錦(新潟県)荷札酒を選択、メンバーの評判が高い。



出汁巻登場、作りたての酒にぴったりの味付け。甘くもなし、塩味も控えめ、出汁の旨味がいい、これに酒。初めて呑む『誉池月』(島根県)を注文。島根県南部の邑智郡邑南町にある池月酒造という小さな酒蔵の酒。旨味と華やかな香りを感じる酒、池月は源頼朝が乗った馬の名前である。



白エビ唐揚げには磐城壽(山形県)。しっかりとした酒で揚げ物には良く合う。この酒蔵の話をすると長くなるが、元は震災の被害を受けた福島県浪江の蔵、紆余曲折あって今は山形県長井市で素晴らしい酒を造り、飲ませてくれる。さらに『冬綿』(宮城県)、綿屋の冬バージョンである。濃醇な飲み口は変わらない。さらに『七田』(佐賀県)まで飲んでしまった。



締めはおすすめの鴨せいろ。鴨の出汁で冷たい蕎麦を食べるのだが、漬け汁がとりわけ美味い。



濃厚でつけ汁にも鴨の身、捏、ネギがたっぷり。さらに鴨の身が2枚、先程残しておいた塩とワサビで食べたが、こりゃたまらなかった。

家からは遠いが、またまた是非来たい店が増えてしまった。なお、店名の通り、酒を飲まないとこの美味い鴨せいろはいただけませんのでご注意のほど。

蕎麦前ながえ
世田谷区等々力4ー9ー3
0337016050

桜上水付近の坂道

2022-09-21 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その166。名前のある坂道は坂全体からするとそれほど多くない。また、名前もいつ頃付けられたか、なぜその名前なのかが分からないものも少なくない。一方で地域が積極的にそこにある坂道や道路に名前を付けている地区もある。

例えば新宿区中井2丁目の落合崖線の坂道は中井通りに沿って一の坂〜八の坂、由来は分からないが地域の人が区別するために付けたのだろう。他にも杉並区上井草の坂道。碁盤坂と呼ばれる地区は区画整理事業でまっすぐとなった坂道に地元の人たちが名前を付け、さらに平成24年に木製の表示板を付けたものである。

(中井・ニの坂)

前置きが長くなったが、同様に京王線桜上水駅南側の桜上水5丁目にも5本の坂道、5本の道に自治会が『道の会』を結成、それぞれに名付けた。

『桜上水5丁目マップ』に坂道と通りの名前が載っているのでわかりやすい。

改札口を出て区画整理の関係でやや大回りをするが、次の道を左にいくと直ぐにわかる。一本目の坂道が『駅南坂』、由来はそのままである。



坂道とあるが、僅かに下っている程度の緩い坂となっている。



次は『細道坂』、名前のついた坂で最も細い坂道が由来。こちらも緩い下り坂。ネームプレートがいくつもあるのがありがたい。



『そよ風坂』、この坂道は今度は駅からみて緩い下り坂となっている。駅に向かうと後ろからそよ風が吹くという感じ?



一本とんで次の坂道が『タッピング坂』。この坂道の横に3階建ての洋館があり、通訳をしていたヘレン・タッピングさんが住んでいたからついた名前である。



最後が『花火坂』、寮の手前の坂道であり、先程のタッピング坂とこの坂道は駅から上り坂となっている。そのため、坂上から周囲の花火大会の花火がよく見えたので人が集まるからついた名だという。



東西の道にも『ゆうやけ道』、『ポスト道』、『つつじ道』などの素敵な名前がつけられていた。



全てにプレートがつけられており、町内の人が居住区を大切にしているのがよくわかる坂道である。